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SHINKIROU THE SHINIGAMI  作者: いでっち51号
第5巻~DEAD OR ALIVE~
69/163

~第7幕~



 九龍姉妹は月村を始末して、ゆっくりと廃工場内部へ向かった。



 廃工場の大門が開こうとしている。



「あれ? 誰か開けているのかな?」

「どうかな? 罠ととるべきかどうか」



 姉妹が廃工場正面口からみて側面にいた。裏口から行くのが良いのか、それとも今開こうとしている正面口からが良いのか。慎重な判断を求められる。



 その時、物陰から一人の人物が現れた。



「零君!」



 美奈の一声と零へ抱きつく様子が瞬時にあり、すぐに黒崎零とわかった。



「あれれ? エレナさんと手を繋いだほうが良いんじゃない?」

「いや、俺の判断で俺がお前達と合流した方がいいと思ってさ」

「ふうん、なるほど」



 奈美はいずれ彼も敵になる事を考えたうえで、あまり立場的に寄り過ぎないよう、その言動に気をつけた。もっとも美奈は零に抱きついて泣きじゃくっており、元も子もない状況だが。



 零は美奈の頭を撫でながらも続けた。



「美奈も戦えると聴いている。いま門を開けたのはエレナたち3人だ」

「3人?」

「ああ、1人証人を増やした。そいつもここに来ている」

「ああ~なるほどね。それで? 私たちはどうすれば? もう一人やったよ?」

「そうか、じゃあエレナ達と合流しよう。そこで美奈にお願いがある」

「え?」

「俺と一緒に戦ってくれないか?」

「え、え、え」



 見つめ合う零と美奈。彼女の鼓動は凄まじくなり始めて頬を赤らめた。



「喜んで♡♡」



 奈美は「けっ」といった顔をしてみせて零達と歩みを進めた。これは1本とられたらしい。しかし利用できるだけ利用すればいいもの。彼女は気持ちを切り替えた。




 零達が廃工場へ裏口から侵入。少し遅れて最凶の冷気を纏った女が現れた。





∀・)どうも!!美奈ちゃんは書いていて楽しいです(笑)また次号(笑)

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