~第4幕~
シャワーを浴びながら零は考えた。いま自分が立たされている状況、そしてそんな自分だからこそするべきこと。
長い時間が過ぎた。
部屋に帰った零はバスローブ姿だった。
そんな零の姿をみて美奈は一人興奮していた。
「俺から提案がある。話を聞いてくれないか?」
零はその場にいる女子一同に視線を配ると、紙とペンをとりだして説明を始めた。
翌日、綾間紳一郎は青風園のまえに彼の車を停めていた。
「お、動いたか。ん? 横のコは?」
黒崎零は九龍美奈と手を繋いで横浜の街のなかへと向かっているようだ。
「デートかな? 盛っているねぇ」
車から降り、徒歩で物陰に隠れながら2人の跡をつける。
カフェでランチをして映画館に入り、映画を観て過ごす2人をただ追跡した。クールに表情を崩さない零と終始頬を赤らめておどけている女子。
なんてことない、ただの高校生のカップル。そうだとしかみえなかった。
夕方は小さな公園のブランコに乗って2人で会話。そしてそこからどこかへ向かうかと思いきや、青風園に帰ってきたのであった。
自分は今日1日何をしていたのだろうか? 溜息をついて腕時計をみる。
黒崎零が連日起きている凶悪事件の黒幕なのか、関係者なのか。
何だかそれを疑っている自分が馬鹿馬鹿しく感じられた1日だった。
遡ること零と美奈がデートをはじめた同時刻、エレナと奈美はとある大きなマンションの玄関口に来ていた。
「それで? ここでアンタと闘うっていうの?」
「冗談ハヨシナヨ。私ガ余裕デ勝ツナ」
「お? やるのか?」
「ホラ、玄関ガ開イタゾ。イクゾ」
「まったく面白味のない奴だなぁ」
奈美は冗談と言いながらも蒼い炎をうしろにいくつか灯していた。彼女達のミッションがいま始まろうとしていた――
∀・;)ギリギリ駆け込みセーフ。今回は予約投稿じゃないよ(笑)更新のタイミングに間に合ったボクを讃えよ(笑)また次回!!エレナと奈美のミッションとは!?




