~第6幕~
零達は零の義理の弟である白崎創の収監される横浜刑務所に到着した。受付にて自分が黒崎零であることを名乗ったが、創とは面会不可と追い返される羽目にあった。
そこに一人の男が現れた。
「黒崎零君だね? 僕の許可でここは通そうじゃあないか」
警察手帳をみせた男は綾間紳一郎だった。
受付の壮年は立ち上がって「案内しよう」と手のひらを返した。
零の傍で終始おどけるエレナだったが、誰も彼女の存在に気づいていない。本当に死神というのは見えないものなのか……零は妙な感覚に包まれた。
創は地下深くの牢獄に投獄されているようだ。長いエレベーターに長い通路、こと細かく綾間は零へ話しかけてきた。それは面会室に入っても続いた。
「弟のことが怖かったじゃあないのか?」
「もう、そんなこと言っている場合じゃないですよ。俺はね」
「ふうん、それで彼と話してどこに行くつもりかな? 君は」
「それはさっきも言ったじゃないですか、だから決めてないってば!」
「青風園は閉鎖する。また別の施設で世話になるだろうだけども……」
「綾間さん、創とは2人で話がしたい。席を外して貰えませんかね?」
「へ?」
「仮にも兄弟です。話した事は後で隠さず話しますから」
「駄目だよ~。誰のおかげで入れたと思っているのよ?」
「そうですか……エレナ、何とかできるか?」
「は? エレナ?」
「了解シタヨッ!」
エレナは黒い物体を手元に出現させ、それで素早く綾間を攻撃して気絶させた。
「ナイス。やるな」
「へヘヘ、舐メラレチャ困ルナ」
そしてガラスの向こう側から入ってきたのは、零が生まれて初めて会う義理の弟、白崎創だった――
∀・)エレナが手元に出現させたもの気になりますよね(笑)まだ内緒です(笑)それよりも義理の弟との再会に注目なり!!




