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SHINKIROU THE SHINIGAMI  作者: いでっち51号
第3巻~LIFE IS NO RETURN~
29/163

~第1幕~

 零はリビングのソファーに腰掛けながら、テレビでボーっとワイドショーを眺めていた。昨日は帰宅をするなり新聞記者や警察の綾間やらから尋問に次ぐ尋問を受け続けていた。



 零の把握する限り死神はもう一人いる。また白髪のそれらしき男が現れてもいる。



 可能ならば、この施設から離れたほうがいいに決まっている。従業員が殺害されたこともある、此処が存続されるかどうか自体怪しいものだが……



「黒崎君」



 振り返るとそこに九龍美奈がいた。



「大丈夫? 疲れてない?」

「疲れているよ。拓海のことをああだこうだ聞かれまくっているからな……」

「その……残念だったね。林原君のこと」

「驚きはしたさ。そんな奴に見えなかったからな。でも、アイツの傍にいながら何も知れなかった俺だけど、何となくわかることがある」

「………………」

「アイツはしんどかったのだろうな」

「そうかもしれないね」

「明日さ、施設長と話をするよ」

「え?」

「俺は違うトコにお世話になろうと思う。ここに居ると、それだけで辛い」

「そうなのね……」

「うん。ちょっと部屋で休んでくるよ。九龍さんも無茶しないでね」



 リビングをあとにする零、それをただ見守るだけの美奈。



 勇気をだして声をかけようにも、彼の顔は疲れ切っていた。拓海という友が彼にとってはよほど大事な存在だったのだろう。施設を転移するのも、時間の問題というに他ならないようだ。



 美奈は天井を見上げて溜息をついた。今すぐにでも奈美に相談したいが……



 うまくいかないとわかっていても、彼女は恋い焦がれるままだった。



 零は部屋に帰ると部屋に置いたままにした携帯電話を手にとった。



 案の定、綾間や新聞雑誌記者からの着信が入っていた。



 しかしそれ以上に目を見張るものがあった。



 河村からの着信が10分おきに何件も入っていたのだ。



「河村?」



 零のことを心配しているのだろうか? いや違う。



 河村からのメールはとどいていない。そのことからも事の重大さが伺えた。学校は1週間謹慎されるように学校から施設から言われている。



 妙な胸騒ぎがする。その心境のままに零は河村へ電話を入れた――



∀・)はい。第1幕が開けました。そろそろ桜が咲くシーズンですかね?それともまだですかね?果たして美奈ちゃんに春は訪れるのでしょうか(そこかい)?なんか彼女が「黒崎君」って零君に話しかけた場面で思わずBLEACHの井上さんを思いだしたりもしましたが、本作はBLEACHの影響も多少受けています(笑)内容そのものは違うんですけどね。また次週の展開にご期待を!

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