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SHINKIROU THE SHINIGAMI  作者: いでっち51号
第9巻~WHAT IS YOUR JUSTICE??~
132/163

〜第5幕~

 少し時間を遡る。最後の決戦に向けて、零とエレナは手を繋いで街を歩いた。そして街の物陰に隠れて零は携帯電話を手にした。



「なぁ、お前に聞いてみたいことがある」

「ナンダ?」

「今はもう陽が沈んでいる。俺がこうして立っているだけでも、こうして影ができている。この影をお前の武器にできるか?」

「オヤスイゴヨウダヨ」

「そうか、これからこの横浜の治安部隊とやらに電話をかける」

「エッ!? ナンデ!?」

「敢えて目立ってやるのさ。明神って奴は西園寺って女と超ド派手にドンパチやっている。変に雇用主と合流されて策略も練られてみろ、俺達の作戦が水の泡になってしまう可能性は高まるばかりだ。それに……」

「ダケド、零、自ズカラ身ヲ差シダスコトハシナクテモ」

「言っただろ? 今は夜だ。今なら影を最大限に仕える。そしてここまで来た。ここまで来たら、もう俺は俺の直感を疑わねぇよ。俺達は必ず勝てる」

「零……エッ、カケテイルノ!?」



 零は横浜治安当局へ電話を掛けていた。そして治安当局の場所を尋ねていた。勿論黒崎零だと名乗ってはいないが、ばれるのは明白だろう。



「ああ~この携帯も処分しなきゃあな」



 そう言って零が電話をどこかへ投げ出そうとした時だった。着信が入った。それは鬼道院の番号だった。



 これには驚いた零だったが、エレナへその事も告げずに電話にでた。



「よう、久しぶりだな」

『あ、ああ、久しぶり』

「どうした急に? もう俺達とは関わらないって話じゃなかったっけ?」

『何故か、俺、ここに戻ってきてしまってよ』

「ここ?」

『横浜だ』

「お~そうか、それで?」

『何だよ! 人がせっかく電話を掛けたのに、何でそんなに冷たい!』

「いや、お前にはもう何も期待してないし。今更何を俺に言いたい?」

『もう一度会えねぇか?』

「俺達とか?」

『ああ、このまま逃げちゃあいけない気がして……』

「ふふ、可笑しな奴だな。いいだろう。俺達はこのたび横浜にできた治安当局に向かっている。最後の敵を倒す為に。お前も来るなら来いよ」

『治安当局!?』

「お前もこの世界と中途半端に向き合いたくないのだろ? 来るなら来い」



 零はそう言って、治安当局の所在地を鬼道院に告げた。そしてエレナに突然替わるようにして電話を手渡した。



「鬼道院カ?」

『エ、エレナの姉貴、ごぶさたしております!』

「急ニ敬語カヨ、ドウシタ?」

『いや、お二人にまたお会いしたいなと思って』

「オウ、ジャ、マッテイル! コイヨ!」



 そしてエレナが電話を切った。零に電話を手渡すと「妙な運命ってあるものだよな」と零は笑い、地面に投げつけた携帯電話を踏み壊した。



「さぁ、行こうか!! 横浜治安当局2012!!」



 彼の表情には一切の迷いがなくなっていた――



∀・)ツンデレ鬼道院魔裟斗(笑)(笑)(笑)これは書きたかったところでもあるんですが、いざ書いてみると萌えますね(笑)今回は零のターンでした。零の電話に素直に応じる治安当局でしたが、開設間もないってこともあって、セキュリティーがボロボロなんでしょうね(笑)そのへんも次話、そのまた次話で話されていきます。ちなみにこの時代の携帯はガラケーなので、知っている人はガラケーをイメージしてくださいね。ではではまた次週!!

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