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SHINKIROU THE SHINIGAMI  作者: いでっち51号
第9巻~WHAT IS YOUR JUSTICE??~
127/163

PROLOGUE:WHAT IS YOUR JUSTICE??

挿絵(By みてみん)


 俺たちが生きる世界には良識と悪知識とがある。言わずもがな良識を誰しも護るのであれば、世界はきっと平和だ。



 しかし人は欲望があるからこそ人でありえるもの。そして罪を犯すのだろう。



 この現実世界はそんな矛盾があるからこそ成り立っている。



 俺は俺が信ずるままに俺の正義を貫いた。



 後悔などなかった。後悔など。



 その筈だった――



 死んだ筈の俺は彼と出会った。「何でも叶えよう」と唐突に話してくれた彼と。



「何でも叶えるのか?」

「君が死んだ事実を変えること以外なら。あとは、世の中を大きく変えすぎるものでなければ」

「何だ…………条件がつくのか…………」

「でも1番の条件はそういうことじゃない」

「何が条件だと言うのだ?」

「敵に勝つことだ」



 俺はハッとした。悔いがない筈がない。悔いがない筈など。



「それは俺に復讐をさせてくれるという事か?」

「やろうと思えば、それが出来ないこともない」



 俺は少し考えるフリをしたが「やってみるか」とあっさり答えていた。



 彼は微笑むと尋ねてきた。



「叶えたい願いがあるんだね?」



 俺は満更でもない顔で「ああ、できたみたいだ」と返した。



「おそらくは君の願いというのは君のプライドに関係するものか、君の信条に纏わるものなのだろうな?」

「教えないといけないか?」

「一応は」

「どっちもある。プライドもポリシーも」

「そうか。じゃあ最後に1つだけ聞こう」

「何だ?」

「君にとっての正義とは何だ?」



 俺はその問いかけにすぐ答えられなかった――




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