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SHINKIROU THE SHINIGAMI  作者: いでっち51号
第8巻~ANGER BOMB TO THE HELL~
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PROLOGUE:ANGER BOMB TO THE HELL

  挿絵(By みてみん)


 一生のうちに後悔してやり直したいことってあるよね?



 私には沢山ある。むしろそんなことばかりだ。



 だけど私が進んだ道には間違いがないと思いたいの。だってタイムスリップなんて出来ないでしょ。ところが私が死んでそんなチャンスが訪れたの。



 まさかなぁ……って思ったけどさ、イケメンの外人君が云うから試しに私を殺した奴を殺してやったの。あのさ、言っていい? 超気持ち良かったのよ。超爽快って感じ。迷うことなく死神になろうって思った。



 どんな願い事だって叶えられるものね。



 でも1つだけ駄目らしい。それは死神自身の蘇生だとか。



 ある姉妹は自分の替わりになる存在が妹につけばいいなと。ある彼氏は自分以上の伴侶を彼女につけてあげて、彼女の病をなかったことにしてあげたいと。何とも素敵な美談だよな。それを全然わからずにゲーム参加していた馬鹿とかいるらしいけどさ。でも私にそんな発想なかった。でもそんな私でも叶えたい事は1つある。今紹介した人達に比べてすごくしょうもないしさ、すごくどうでもいいことなのだろうけど。



 家出してそれっきりの父さんと母さんに謝りたい。



 うん、たったそれだけだよ(笑)



 でも出来ないし。ほら、私ってば殺されて死んでいるでしょ? 遺書なんて書いていたワケでもないし。まして自分が殺されるなんて予知なんか出来ない。そもそも手紙も日記もろくに書いたことがない私だし。




 あのさ、ミスチルの歌で「トゥモロー・ネバー・ノウズ」って歌があるでしょ。すごく好きな歌なのだけど、基本的に過去に戻ることはできないのね。だから罪を犯したら償うしかないの。例えばそれが罪じゃなくて後悔だとしてもね。



 本当は謝りに行こうと思っていた。思っていたけど、私の仕事は悪い奴らの相手をすること。悪い奴になって。



 どんどん父さんと母さんが遠くになっていく……その距離が離れれば離れるほどに私の詫びたい思いはどんどん募っていく。矛盾しているけどさ、両親に謝って許して貰おうなんてきっと私のわがまま。それが私の感じる1番の重さ。



 だからどんな願い事も叶うのなら、それを願いにしたいの。



 この世の中には私を含めてクソな奴らが蔓延しているの。そしてクソをばら撒いてイイ顔してやがる。私は世界のどこに行ったってこの世は地獄だと思う。仏のような顔しているあの人だって、裏じゃコソコソ汚い事やって稼いでいる。



 この腐った世の中にいくらでも爆弾を持ち込んで暴れてやれるなら……



 思いっきり暴れるでしょ?



 え? それは違う?



 何が違う! てめぇ! 人の話ちゃんと聞きやがれ!



 てめぇのような綺麗ごと抜かす奴が騙されるのだろうが!!



 待っていろ! 私がてめぇの家族全員吹っ飛ばしにいってやるからよ! 最後に綺麗ごと抜かした遺書でも書いてやがれ! 糞野郎が! おら! 泣けや! 叫べや! ああ!?

∀・)あけましておめでとうございます!!本年も毎週土曜日23時更新『SHINKIROU THE SHINIGAMI』を何卒宜しくお願い致します!!

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