表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
SHINKIROU THE SHINIGAMI  作者: いでっち51号
第7巻~INSECTS WORLD~
112/163

~第14幕~

 エレナは空に向かって飛翔し続けた。



 修也もそれを追ってきた。彼の羽根は禍々しい模様をした物となっていた。



「蛾? 蝶カ?」



 エレナが振り向いた途端に修也は羽根を羽ばたかせて、鱗粉を撒き放った。エレナは間一髪で攻撃を避けたが。服の一部が溶けていくのを確認した。



 逃げながらも彼女は患部に手をかざし影の力を以てして治癒させた。



 上空、息が苦しくなる。そろそろ迂回しなければ自ら破滅してしまう……



 その時だった。



 彼女はその手に小さな刃物を持っていた。



 いや、()()()()()()()()()()()。しかしいくら力をこめてもその刃物は現れなかったのだ。彼女はやっとその力を手にすることが出来たのだ。



 エレナの口元が緩む。彼女は振り向きざまに刃物を振り切った。



 修也の片半身が爆散した――



「がっ!?」



 しかしすぐに彼は何億もの蟲を集めて身体を蘇生させる。



 エレナは既に空を降下して高層ビルの屋上へ向かっているようだ。まずい。そんな予感が修也の脳内を掻き毟るように浮き上がり始めた。



「クソが!! このボクに何をした!?」



 エレナより5メートルは離れた場所から鱗粉を撒こうとしたが、またも彼は片腕を爆散させてバランスを崩した。蟲を集めて蘇生すれども、体勢を整えることがままならなかった。



「満身創痍テヤツダナ」

「黙れ! すぐにでも殺してやる!!」



 エレナを指さそうとしたその腕もまた爆散して捥がれた。痛みに喘ぎながら、彼は目にした。彼女がその手に持つその凶器を。



「それは……まさか……」

「ソノマサカダヨ、野神」



 エレナが持っているのは修也も知っている手術用のメスだった――



∀・)短いですが今週はここまで!はい!エレナ&零くんは圧倒的な力を手にしました!それはな~んだ?次号で☆

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ