~第2幕~
修也と母の暮らしは貧相な環境でありながらも、慎ましく過ごしていた。
母の亜矢子は再び水商売に精をだすようになった。最初は修也の為と励んでいたが、男と関係を持つたびにそんな気持ちは薄まっていく……
気がつけば修也は高校を辞めていた。幼少期の頃に悪いと言われていた学習能力の低さは克服していた。むしろ、学年でもトップクラスの成績をおさめるようになった。それなのに退学したのは何故か、それは彼に対する虐めが彼を苦しめていたからだ。
修也は陽気で人馴染みもつきやすい男子だった。だが純真なその性格は嘘をつくことも、嫌なことを断わることもできなかった。まして彼は貧乏で特殊な環境にある男子。その彼の素性が割れた時、彼は虐めの対象となってしまった。
彼が痣だらけで家に帰ってきたとき、亜矢子は「そこ、置いている」と机の上を指さした。そこには缶コーヒーが一缶だけあった。彼女は煙草を吸っては酒を飲み続けていた。彼女の親族を含め、彼女は誰もから見捨てられていた。
彼が痣だらけで家に帰ってきたとき、それは彼が退学した日だった――
もう一緒に住んでいる母親は何もしてくれない。そう思った彼は彼で独立し、独りで生きていくしかないと思った。そしてそのまま彼は家出した。
∀・)読了ありがとうございます!野神修也の過去話が続いてますが、なんと本作本話をもちまして100話に到達しました!!もう終盤にさしかかってきたところなんですけども、ずっと読んで頂いている皆様により楽しんで貰えるとよう、バトル含めてうんと書いていきますので次号からも宜しくです☆彡




