表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/56

始まりと過去 2

ようやく続きが投稿できます。

今回は、説明回のようなつもり。お見苦しくてホント、すみません。

 自分の気持ちを改め、決意表明した僕に神様は助言をくれた。この空間であれこれ研究するより、この世界に降りて知識を得た方が効率がいいだろうと。研究素材や資料は地上の方が豊富らしい。

 地上に降りるにしても、世界の事も全く知らないので、神様にお願いをしてこの世界について簡単に教えてもらった。



 この世界 <イーセア>   魔法が存在し。魔物や、特殊な存在の魔族などが存在する世界。

 ちなみにエルフやドワーフ、獣人など期待したのだが、残念ながら存在しない。似たようなのは居るが。

 イーセアの支配種族は人類、人間だそうでそれ以外であれば魔物か魔族だそうだ。


 魔物と魔族の違いは、動物のように行動して本来の姿のままなのが魔物。その魔物とは違い、過去に神様が力を与え、知性を持ち高い能力を有している それが魔族。

 ざっくりと分けるとそんな感じらしい。ちなみに家畜になっていたり飼われている動物は魔物じゃないらしい。良く物語にも出てくる 「ゴブリン」 「オーク」 「オーガ」 など他の種族も存在するが、そう言った類が魔物で。

 魔族は神様が力を与え、もともとは魔物だった者達の事。今は 「聖獣」 「神獣」 「伝説の獣」 等と、人間の間では言われる奴等が魔族。

 その魔族最大の特徴は、世界に存在している 「魔素」 なる魔力の元、それを調整し霧散させることが出来る事だ。



 話が飛んでしまうが 「魔素」 の説明をしてもらうと。

 魔力の元、地球で例えるならば原油みたいなものになるそうだ。この世界の魔素は本来、時間をかけて世界に拡散し魔法が使える魔力として、絶え間なく世界に溶け込んでいくものらしい。しかし結構な頻度で地上や様々な場所で魔素が噴き出し、そこに魔素溜まりが出来てしまうことがあるそうだ。

 魔素は純度の高い魔力その物であり、そのままでは生物に多大な影響を与えてしまう位危険なもので、魔物や人間が長時間受け続けると、狂暴化し異形化 最終的には理性を失い暴れまくるようになる。その為、魔素溜まりは早いうちに処理しなければならない。


 神様は始めは自分で魔素溜まりを処理していたそうだが、あまりの頻度に手が回らなくなったのだとか。

 そこでそれを調節し霧散させられる個体を作り上げた、その個体が魔族の始まりで。今ではその少数だった個体の子孫が魔素溜まりを管理し続けている。今は、大昔より様々な種族が生まれ数も多くなり、種族同士をまとめるため各種族で長を決め、その代表らが集まり大きな組織となって魔族達を管理をしている。




 魔族のことは大まかに説明されたのはこれくらいだったと思う。

 次の人類についての話になった時だったか。神様が僕に質問してきた。


 「お主、戻る為に研究するつもりなのだろうが。どうするのじゃ?最大の問題は寿命じゃろ?」


 確かに、時間が掛かると言われた、人間の寿命では無理だろうとも言われた。

 だから神様が出来る最大の一手。出来ないと言われれば本当に終わってしまうが、信じるしかない。


 「そこは神様の手助けを頂きたいと思いまして。」


 「なんじゃ、確かに手助けするとわ言うたが。出来ることは限られておるぞ?」


 別にそんなに多くを望むつもりは無い、ただちょっと無理を聞いてもらいたいだけなのだ。


 「身体を強くしてほしいのです。具体的には不老不死の身体で、強力な魔法が使える位強い身体、そして長時間異空間に居ても耐え抜ける強靭な身体にして欲しいのです。」


 寿命の問題があるならいっその事無くしてしまえばいい、そして完成するであろう転移魔法は膨大な魔力を有するだろう。貧弱なままの身体ではどんなデメリットがあるか分からない、異空間にもどんな危険があるか分かったもんじゃない、保険は必要だろう。


 「お主  いくら何でも欲張り過ぎじゃろうて。」


 いや、これでも厳選した方だ。

 本当はもっといろいろ欲しい、相手の技や魔法を見ただけで習得できるような能力や、相手の行動が先読みできる眼の力とか、魔眼で捉えたものを曲げちゃう力とか、手を合わせてカッコよくアレしたりとか。


 「声に出ておるぞい、今思ってる事は心の中に仕舞っておけ。まったくなんと恐ろしい世界じゃ、空想の中だけじゃが規格外の能力ばかりじゃの。」


 声に出ていたらしい、いろいろ考えたり妄想したりするとついつい口に出てしまう悪い癖だ。


 「じゃが良いのか?確かにお主の望むことはかなえることは出来る。儂が魔族を生み出した要領でお主の身体をいじるだけじゃ。死が無く魔素にも耐性があるとなると、人の形をした別の生物になるじゃろ。」


 そうだ、どんなに見た目が人間でも・・・それはもう人間じゃない。人間の姿をした怪物だ。

 この時の僕は帰ることに意識が集中していたこともある、帰りたかったのだ。それは今の僕ではどうやったって不可能、ならば帰れる可能性がある方法を手当たり次第に取り込むしかない。決めたのだ、必ず帰ると。

 まぁ それを抜きにしたとしても不老不死とは思い切ったものだ。

 僕は神様にそれでもかまわないと、見えない神様に向かって頷いて答えた。




 思えばこの瞬間が僕のこの後の人生を決めた、大きな分岐点だったのだろう。でも、僕は今でもこの選択には後悔していない。



 

 「うむ、了解した。お主の身体を強化しよう。」


 「神様、どうせならがっつり作り変えてもらって、外見は人間の男でイケメンの顔が良いです。」


 どうせ作り変えるならと、ついでに男にしてもらおうと思って注文してみたのだが。


 「む?それはダメじゃ、不老不死でかつ高魔力でも耐えられる身体への強化じゃぞ?サービスで魔力保有量は世界最強にしてやるつもりじゃ、性別位は我慢せい。はっはっはっ!」


 この神様に絶対嫌がらせしてやる!そう心に決めた瞬間である。

 あの笑い方、絶対出来るのにやらないだけだ!人で遊ぶとは何たることか!忌々しい気持ちが表情に現れ見えない神様を睨みつける。


 「どれ、随分と話し込んでしまったの。いい加減儂も仕事をせねばならん、少し駆け足になるがこの世界の、人間について話そう。まぁ、こればかりは実際に見た方が良いじゃろう。」


 そう言って続けざまに人間の国について簡潔に説明してくれた。

 当時のイーセアは大きく四つの国に分かれていた。そしてそれは300年経った今でも大きく変わってない、何度か大きな戦争ががあったり。魔王が現れそいつが世界をを征服しようとしたりしたが。国の王都や都市などに変更があったが、奇跡的に滅んだ国はない。国の領土が多くくなったり小さくなったりしているが、今は説明を省く。


 大陸の北側、大きな山脈が連なる地方で寒波がくると非常に寒くなる。そんな厳しい環境で人々は生活しているそうだ。

 この地を先祖が開拓した時、先頭に立って指揮していたのが女性だった。その後国を立ち上げた時も女性が代表者となっていたことから 「女王の国」 と呼ばれるようになったとか。現在も王位継承系は女性の方が高いそうだ。


 大陸の南側、豊かな土地で安定した気候の場所に存在しているこの世界最大の大国 「英雄の国」 その国がある地方だ。

 豊かな土地な故、魔物の生息も多く傭兵業や冒険者などが多く存在する。

 英雄の国と言われる理由それは、この世界で広く信仰されている神からのお告げが下る場所であり、勇者や英雄が誕生する場所だからと言う理由だが、魔王が現れてからここ数年は現れていない。


 大陸の中央からやや東側付近に存在する国 「交易の国」 もともとはもっと東側に王都があり国名も違ったのだが。魔王が現れた際に全て乗っ取られてしまい、今の場所まで国の機能を移動せざるおえなかった。

 魔王との戦争が終結し、現在の大陸ほぼ中央にある為、各国の物流の中心となるようになるとあっとゆう間に発展し「交易の国」と国名を変えた。様々な商売が盛んで、各地方から商売人が集う国で有名になった。


 最後は西側、この世界の魔法や魔道のすべてがここにある 「魔法の国」 全てというのは少し言い過ぎだが、そう思わせるほど研究や魔道具の開発を行っている。

 英雄の国とは敵対することが多く、小競り合いが絶えない。今は不可侵条約が締結されているのが。


 「そのほか詳しいことは、さっきも言うたが、直接見聞きすればわかるじゃろ。」


 「はい、分かりました。」


 ここにいる間に、魔族やら魔素やらなんやら言われてすでに半分も覚えてない。

 集中力が切れると、どうしても右から左へと言葉が抜けていく。国の話なんかほとんど頭に入ってない。


 「どうしても困ったら魔族をまとめ上げている魔族長に会いなさい、そ奴には儂から連絡しておくからの。手を貸してくれるじゃろ。」


 「だ、大丈夫んんですか?どんな奴なのか不安なんですけど、その魔族長って。」


 「なに、最も長く生きている頼もしいやつじゃ。今でも働き者の、心優しき古龍じゃよ。」


 古龍、良く言われるエンシェント・ドラゴンとか言われてる奴か?と、想像を膨らませ始めたが。

 今はそんなこと気にしていられる余裕は無いと、改めて気を引き締めた。


 「では、お主の身体を強化する。強化の最中は眠るような感覚になるが、それに抗わず深い眠りなさい。次に目覚めた時には終わっておる。そうじゃな、どうせ魔法を研究せねばならんのだ魔法の国の近くへ送っといてやろう。良いか、儂はあまり干渉はせん。この先どうなるかわお前さん次第じゃ。諦める事も決して間違いではない。しかし、深きを見ても折れぬよう、これから精進するんじゃぞ。」




 その言葉を言われたとたん、突然抗いようがない睡魔に襲われた。

 まったく、別れの時くらい感謝の言葉を言わせろよ。欲張りな願いを叶えてくれただけでも本当に感謝していますよ神様。これからなんて分からないけど、僕なりに頑張ってみますよ。

 心の中で感謝の言葉を綴りながら、襲ってくる睡魔を受け入れ深く深く眠りに就くのだった。





読んで頂きありがとうございます。この次もチェックしてないけど大方終わっているのですが。チェックして直したりすると作成した時間と同じくらいかかりそうなので、連投は出来ません。

あれですね、今回と次回の切り所がどうしようか悩んでなんだかあやふやな〆方になりました。話を繋げるって難しいのですね。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ