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閉ざした世界に革命を。  作者: 凛月
第2章 「革命軍」
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仕切り直し

「っち、援護があるなんて癪だがよお。政府がどうしてもっていうもんだからなあ、恨むなよ嬢ちゃん」


「どれだけアリがたかっても神には勝てないわよ。いくらでも来なさい」


 今は貴樹が何とかしようとしてる


 さっき少し頭に血が上ってたみたいだけど・・・止めればよかったかな


 不甲斐ない。けど今はこいつらの足止めね


 リーダーの断罪が決まれば一気に方がつく


 私を止めるなんてこいつぐらいしかできないんだから


 にしても


「あああ!!!もう鬱陶しい!」


 超人が纏っている薄い結界。西方、あの爺の「加護」・・・


 エネルギーで相殺できてるけど、これじゃ超人に通らない


 おまけに身体強化のオマケつき、確実に私を落とそうとして来てる


 ・・・光速が動かないのは謎だけど。いいわ動かないなら今はこいつに集中。貴樹なら何とかしてくれる


「おお?なんだ、啖呵きってここまでか?」


 うるさいわねえ。そんなこと私が一番わかってるつーの!


 私の横蹴りは完璧に超人の横腹を捉えた。でも入らない・・・くそったれ!


 超人が飛んだ場所、タツマの姿が見えた。そういえば近くで戦ってたんだっけ


「あ、やば」


 でもさすがの元特戦隊長、直撃は避けた。異能力の硬さもあってダメージはないみたいね


 もしつぶしてたら絶対貴樹に怒られてた。いえ、それどころじゃなかったかも・・・


「カレン!飛ばすならいえ!」


「ご、ごめん」


 ・・・忘れてたってのは言わないどこ


 土煙の中からまたあいつが顔を出した。さっきとは違って全く消耗してない・・・全部援護とやらのせい


 東方はそういう家だったわね。めんどくさい・・・


「挑発したらとんでもねえの飛んでくるって忘れてたぜ。俺も抜けてんなぁ。しかし今のでかなり消耗したんじゃねえか!?赤髪よお」


「脳筋ゴリラが一丁前に頭回してんじゃないわよ」


 あれでも議会の第一席。対異能力者のスペシャリスト


 対して私は対人訓練初めて日が浅い。戦えてるのは異能力があいつよりも上回ってるだ


 天津さんとの特訓で結構いいとこ行ってたと思ったんだけど・・・まだ足りなかったか


「赤髪いぃ。少し重さが足りなくなってきたぞ?限界かよぉ」

 

 ここまで三十分の果し合い。それについさっきまでの一時間


 こっちは休みなしだってのに、こいつは援護で体力回復してる。体力の差が出てきた


 異能力を全開でここまで使ったのは初めてだわ・・・このままいけば私は負ける


 アレ使うしかないか・・・


 超人をもう一度吹き飛ばして距離をとる。少しでいい、止まって力を手中させないと・・・


「・・・赤髪。この戦場で止まるってことの意味、忘れたのか」


 超人はわかりやすく肩を落とした


「華蓮!!!!」


 貴樹の声に気づいて見下ろす


 そこには目をうつろにしたリーダーが私に向かって手をかざしていた


「やっば」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 華蓮と超人の戦いは続いている


 相変わらず視認はできないけど打ち合う音と衝撃でまだ無事なことはわかった


「しかし、ここから。どうすれば・・・」


「超人が止まるのを待つしかないのでしょう。こちらにはカーリアがいます。断罪を何度使っても活路を開きましょう」


「でも、リーダー・・・」


「仕方がないではありませんか。温存している暇はないのです」


 カーリアさんは心配そうにインシーさんを見ている


 気持ちはわかる。でも死んでしまえば元も子もない


 少しでも生きられる道を探さないと


「とにかく今は超人を強化している異能力者を探さねばなりません」


 その人達はきっと見えない位置にいるはずだ


 知った顔なら僕も誰がどんな異能力を持っているのかわかる


 でも今映っている人の中に強化系はいない


 タツマ隊長が見つけてくれれば視界共有で何とかなるはずだ


 ただ、


「一つ問題なのがそれを罪と感じられるかどうかですね」


 インシーさんの異能力には条件がある


 その中の一つの罪の把握


 これは有栖から異能力が何たるかを聞いたことで大体理解した


 多分その罪は異能力が決めている。インシーさんは自分の判断だと思っているけどそれは違う


 能力の行使の際、宿主の思考と異能力の思考どちらかもしくは片方が濃く出ると有栖は言っていた


 インシーさんの場合は異能力の思考の濃く出ている


 罪の判断を異能力がどう決めているのかはわからない


 宿主の感情を読み取ってなのか、異能力自体に刻まれているものなのか


 そこまでは僕も有栖にもわからない


「タツマがどうにかしてでっち上げでもしてくれたらもしかしたらがあるのかもしれませんが・・・」


「冤罪だったとしたら、どうなるんですか?」


「時間がたって罰が消えるか、もしくは軽くなるか。そして反動が再使用の時間延長という形で返ってきます」


 異能力でも間違いはあるのか


「超人の場合は確実に消滅まで持っていけるでしょう。それだけのことをしていますから」


 超人が視界に入ったらが勝負


 宣言まで時間を稼げばこちらの勝ち


 全部華蓮にかかってる


 僕の目が回復するのにどれだけ時間がかかるかわからない


 目の前で突然衝突音と土煙が舞った


 殲滅隊もろともどっちかが叩きつけられたんだ


 そこで戦っていた隊長がぎりぎりで避ける視界があった。巻き込まれなくてよかった


 タツマ隊長の目に一瞬超人が見えた


 よかった。叩きつけたのが華蓮だった


 それからまた打ち合いは再会され土煙が散っていった


 衝突した地面には何人かが倒れていて何人かの”跡”があった


 「守護」が超人に手中して下の連中に行き届かなかったんだ


 隊長よくよけたな


 でも強化系の異能力者はまだ見えなかった


 もしかしたら隠れているのか


 タツマ隊長が下がってきた


「一向に突破口が見えぬ。幾人か裂いては見たもののあやつを止めるには至らぬな」


 獅子奮迅の戦いは隊長の視点で見たいた。そこにも姿はなかった


「もしかしたら、隠れているのかもしれません。「千里眼」と「慧眼」であたりを見てみます。みんなにかけていたもの一度切ります」


「華蓮は大丈夫なのか?」


「はい、気づくと思いますしそもそも使う必要ないみたいです」


 僕はそのまま集中してあたりを見回した


 後ろは障壁。誰もいない


 目の前の殲滅隊。たくさんいるけど隠れている気配はない


 右方向。こっちは平地だ、爆風で吹き飛ばされる可能性もある人はいない


 左方向。少し盛り上がっている。もともとの地形か作ったのかわからないけど、その奥にもいない


 前方の少し後ろ。殲滅隊の後方・・・物資か。人も多数いるけど・・・っ


 こっちを見て何かしている人がいる


「殲滅隊の後方!隠れて今・・・


 インシーさんは手をかざしていた


 超人が止まったのかと思ってみてみると確かに止まっていた


 勝った・・・


 でもインシーさんの腕は超人のほうを向いていない


 華蓮のほうだ


「インシーさん!?」


「インシーやめろおおおおおお!!」


 隊長の声も聞こえていない


 それどころか止めようにも全く動かない



「度重なる殺傷行為。数十人の殺人。それらはすでに正当化できるものでない。加え、政府反逆の罪。それらすべてに天罰を。我が正義に基づき刑を執行せん」



「華蓮!!!!」



「消滅」

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