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閉ざした世界に革命を。  作者: 凛月
第2章 「革命軍」
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休暇3

 華蓮が異能力の特訓に付き合ってくれるようだ


 昨日チャールズにかけた催眠はすぐに説かれてしまった


 華蓮にもあまりうまくかけられないし。ジンはすぐにかかるけど


「催眠をうまくかけられるようにしたいんだ」


「昨日の引きずってるの?まあ一度死んだようなものだもんね・・・」


「そう。威圧に耐えられるようにも訓練したいんだけどね」


「朝くらい付き合ってあげるわよ」


「ほんと?」


 あれを毎日か・・・ほかの人が訓練所使えなくなるんじゃ


 でもあれを耐えられるようになりたい人も多少いるだろうし、いいかもしれない


「じゃあお願いするね」


「うん。じゃあ催眠のやつからやるわよ。抗われてもかかるようにしたいってことでしょ?」


「そうだね。まずはいつもの簡単な命令からやるね」


「かかってきなさい」


 僕は集中して華蓮の目を見た。異能力はちゃんとつか・・・


「目そらさないでよ」


「う、うるさいわね。目が乾いただけよ。ちょっと待ちなさい」


 華蓮は後ろを向いた。顔のマッサージでもしてるのかほっぺをこすっている


「よし、きなさい」


「わかったいく・・・ねえ」


 華蓮はまたしても目をそらした


「やっぱりほかのにしましょう。それはローガンとでも試して」


 なんだか昨日からおかしい。うーん。まあいいか


「じゃあ、共有で異能力を貸し与えるやつにしよう」


「それならいいわ。きなさい」


「最初は静止ね。いくよ」


 共有と静止を試した。成功だ。体が全く動かない


「昨日華蓮経由でチャールズにかけられたからもしかしてと思ったけど、干渉系の異能力も使えるようになってる」


 前から暗視や遠視、透視、それから未来視は共有できてたけど静止や催眠はできていなかった


 昨日のぶっつけ本番で何とかなったのはほんとに軌跡だった。それをは無駄にしてしまったけど


「次は僕から切り離して華蓮が制御できるか試してみようか」


「それは面白そうね、あとで催眠もやりましょう」


 なんだかすごい乗り気だ。助かる


「やってみたけど。どうかな」


 華蓮は難しそうな顔をしている


「うーん、こう?」


 とたん僕の体が動かなくなった。成功だ


「これはすごいよ!明日動きながらできるか訓練所で試してみようか」


「次は催眠ね。早く」


「え、あ、うん」


 かけられるのには抵抗あるけどする分にはいいのか


「はい、どう」


「・・・はい」


 とたん僕の意識がプツンときれた


 次に目を覚ました時にはベットの上で横になってた。華蓮の膝に頭を乗せながら


「なんで僕よりうまく使えるんだよ」


「あんたが無防備すぎるからよ。同じような異能力にかからないようにこれからも練習しましょう。毎日」


 それはありがたいけど僕のアイデンティティが崩壊する音が聞こえる


「貴樹はまだまだね」


 気づけば有栖も起きていた


「おはよう有栖」


「おはよ。面白いことになってたね」


「ほんとにそうだよ。宿主よりうまく使うんだもんやんなっちゃうよ」


 二人で顔を合わせて笑ってる・・・かかってる間になんかしたな


「僕に何したの」


「かからなくなったら教えてあげるわ」


「そうね!それがいいと思う」


 絶対抗えるようになってやる。そして絶対かけてやる


「お昼にしましょ。お腹すいたわ」


 時計を見たら十二時を過ぎていた。ちゃんとかかりすぎだろ僕


「じゃあ作ろうか。あ、有栖。家のキッチン使わせてもらってもいい?」


「いいよ。そのためにいろいろ揃えたんだから」


 部屋のことと言いキッチンのこともそうだけどもしかして再会前提に準備してたのか


 色々と手配してくれてすごくありがたい


「天津さんには頭が上がらないな」


「む、指示したのは私なんだからね」


「そうだね、ありがとう有栖」


 なんだか妹ができたみたいだ


 戯れてたら後頭部に手刀が入った


「いたっ」


「おーひーるっ!」


 華蓮が不機嫌に立っていた。そろそろ準備しないと手刀どころじゃすまないな


「あれ、こっちには来れたけど。向こうに行くには天津さんに頼まなくちゃいけないのか?」


「ううん。ここからいけるよ。絨毯めくってみなさい」


 有栖に言われて絨毯をめくると陣が書かれていた


「こんなところにあったのか」


「敷いたままでも念じれば飛べるよ。やってみて」


 言われるがままやってみるとほんとに飛べた


 華蓮と有栖もそのあとちょっとしてから飛んできた。材料とってきてくれたみたいだ


 キッチンには近衛家と全く変わらない設備が整っていた


「ここのキッチンってこんなだったけ」


「使い慣れてる方がいいと思ってリホームしておいたの。天津が」


 さすが天津さん


「調理器具とかは?」


「そろえたの。天津が」


 ごめんなさい。天津さん


 あの家からとってきた感じはない。全部新品だ


「じゃ作ろっか」


「いえっさー」


 華蓮と有栖が快く手伝ってくれた


 できた生姜焼きはちゃんと美味しかった。二人とも満足そうに食べてる


 さて昼はどうしようか。食べてる二人を見ながら考えることにした

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