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第六話 当て馬歴史

3年目に入った当て馬生活。さらに一か国追加されてなんと7か国と記録は伸びていく。


ファルゴアの王族は各地に散っていて悠々自適に暮らしている人たちもいるし、他国の重要な地位について政治にかかわってる人もいる。


その能力を使って密かにファルゴアに害なすものはいないかと目を光らせる。


もちろんそんな人めったにいないから可愛い姪に、どこで聞きつけるのかお見合い話を次々に持ってきてくれる。


そんな7か国目のお見合いの結果。

父が切れて危うく国交断絶になる勢いだった。


結局、母が何とか収めて、それはそれは高価な精油を優先的に輸入できる権利を勝ち取って国的には大利益。


結果はOK…そう結果はね…ファルゴアの為になった。


ウェディングドレスまで着たかいがあったていうものよ。


教会で身内だけだったけど、お互いの国の重鎮が集まっての挙式。


王子とあろうものが内輪だけの挙式というのもおかしな話なんだけど、これにはきちんと理由があった。


実は王子は二年間行方不明だったの。


ふらりと帰ってきた彼はその二年間の記憶がなかった。

記憶喪失で不安そうだった彼。


お見合いの話がきて国を訪れ王子と話をするうちに支えてあげたいって思った。


きっと不安がぬぐえた時に私に熱い思いを注いでくれるはず。


今はまだ好意でしかないけど、彼は私との婚約をしてくれた。


見つけてくれたんだ彼が…やっと、穏やかに幸せになっていきたいそう願ったの。


だから神父さんがいうじゃない?

「あなたはこの女性を妻として、やめる時も健やかなる時も愛することを誓いますか?」って

『はい』って聞こえるのを静かにまってたのよ


そしたらね


けたたましく教会の扉が開き、さっき私が歩いてきた名実ともにヴァージンロードの先に今にも産気づきそうな妊婦さんが立ってた。


そうきたか…母も妹も私も力を使ってわかってしまった。


さらに


目の前の景色が唐突に変わる。

可愛い赤ちゃんは男の子だった。


王子が生まれる事が確定したわけだ…二年間の王子不在に身も心も病んでいた王家はこれで一気に安泰なわけで…


未来予知から戻ると、王子の記憶は戻っていて彼女をだきしめ父がすごい形相で王子に掴み掛らんとし取り押さえた重鎮の一人をなぎ倒しいろいろ弱ってた王様は御倒れになられた…


教会なのに……とんだ修羅場だった。


黄金色の精油は高価だから髪につけて少しづつ使っていたけど、本当はいろんなものにつかえて便利なの国中に広がれば民も喜んでくれるはず。

よかったよかった。みんなが幸せになってよかったよ。


私は大丈夫。


時が来るのをまってるから。

ファルゴアで休めば…また進める…


そして、努力の甲斐あってか美しいと評判の私はお見合い話に事欠かない。


というかこっちがダメならあっちだ!とさすがの情報網

そして、父の怒りが収まり私の心が癒えたころ。


タイミングを見計らって舞いこんできたお見合い話。


行き先は、ファルゴアの北に広大な土地をもつ王国。


ピコランダ王国。


ピコランダ王国王位継承第一王子

アル・ウェルジョン・ピコランダ


の花嫁選定試験にお呼びがかかった。


待っててよー、8か国目!!


こんどこそ見つかってやるんだからね!


見つけて…もらうんだから…!!

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