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なろう書籍化で損をしている理由①

 気付いたらブックマークやポイントや感想を頂いており、有り難う御座います!

 一瞬「( ꒪⌓꒪)」となってしまったけど、様々な意見しっかり確認させて頂いております(笑)

 不定期ながらのんび〜りぼちぼち投稿して行くので、お時間に余裕のある方はお付き合い下さい。


 さて、堅苦しいご挨拶を済ませたところで、次に『書店』と『読者』視点で前々から気になっていた点を挙げて行きたい。

 サブタイトルを見ると何と言うか、言いたい放題だな……と自分でも思う所はあるので、特に書籍化を志す物書きさんはこれから述べる書店側の事例を読んで、「是非参考にしよう!」等と深く受け取らないで欲しい。(まぁ、居ないだろうけど……注意事項ってやつね!)


 要は読み手と書き手の捉え方が異なる様に、出版、取次、小売側では制度も役割も求めるものも別物だからだ。

 何のこっちゃ、と今一理解出来ない方の為に更に噛み砕いて言葉にすると、「作りたい、売りたい、買いたい、と思う人達では、各々重要視する部分が違うよね?」と言う事。

 大半は説明せずとも理解しているだろうけど、これは特に深い意図も無く「こうしたら、ああしたら良いのになあ」的な感覚でぼやいたり指摘しているに過ぎないので、それ等が必ずしも正解であるとは限らない事を、読み進める上で念頭に置いて頂きたい。(正解って言葉が既に正解じゃないケド)


 それはそうと、損をしている、と言うと語弊がある。

 後述する内容について先に説明しておくと、決して『なろうで書籍化する事が損』と言う意味では無い。『折角書籍化したのに損をしている作品』、寧ろ『勿体無い』と表現した方が適切かも知れない。

 先ず、売る側から見て具体的に何が『損をしている』と感じるのか、理由は幾つか存在するけど、はっきり言おう。


 一つ目、それは『表紙』。

 つまり『絵』だ。


 何だか「はあ」とか「当然だろ」とか「で?」な反応が想像出来るけど、大事な事なので二回言う。

 例えば「書籍化したけど売れ行き良くない……」の原因は殆ど表紙が原因だ。決め付け良くない? けど事実だ。

 そりゃあ、余程の著名作家でなければイラストレーターの指名は難しいし、見た目より中身が重要……と言う意見も正しい。編集作業についての知識は少ないので適当な事は言えないものの、大多数の方が出版社によって採用された職人にお願いするのだろう。自分の作品を書籍化して下さるのに、文句なんか言えないと言った気持ちは想像出来る。


 でも、ちょっと考えてみて欲しい。

 元々作品のファンならともかく、その作品のタイトルもあらすじも作者名も知りもしない読者がライトノベルのコーナーに立った時、「無意味に背景も簡素で(簡素なものには簡素な理由が作品内にある)何だかかっこ可愛くないキャラ」が寄り添うジャケットを見て、果たして彼等は手に取るだろうか。

 おまけにお小遣い三千円程度(当時私がそうだった)の少年少女達が割合を占める読者層なのだ。当然、スルーされるだろう。

 また、書店側も平積みが確定している有名作品を除けば大概見栄えの良い本を面置きで陳列するし、こうした実情を踏まえると、言い方は悪いが表紙を人間で言う『容姿』に相当するとも言える。中には「この絵師は作品読んでんのか?」と、絵と内容の違和感が半端無く酷いものすらある。(読者舐めてんのかコラ状態)


 現に、ライトノベルではイラストが綺麗なだけでジャケ買いする人が多い。中には「この人が挿絵を描いてるから」「あの有名シリーズと同じ絵柄だから取り敢えず買う」と仰る方も居る。だからと言って中身の質が良いとは限らないのにね。


 それから、なろうや他の投稿サイトから書籍化した『読んでみると面白い』のに、表紙が残念な所為で返本されてしまう本もよく見掛けるので、そう言った作品を見掛けるとやはり「損してるなぁ」「勿体無いなぁ」と思うと同時に、作者の中では『書籍化オファー→遂にやったぜ!』で完結する方が多いのかと色々考えてしまう。


 だって、折角書籍化に至って店頭に並ぶのに、結局手に取ってさえ貰えないとか、挙句売れ行き悪くてシリーズものなのに一巻しか発行されないとか(続刊が無い)、それって滅茶苦茶悲しいし損してるよね?


 いや、「俺は(私は)形になって出版されるだけで満足なんだ」と感じる人も居るだろうけど。(売れて欲しく無い、とは言わせないぞ!)



 詰まる所、もしこれを読んでいる方々の中で作家を目指し、或いは作品が書籍化する事になり、イラスト化される時は、遠慮無く『自分の作品が絵と一致しているかどうか』じっくり検分して欲しい。

 本になるだけで有り難いのに、絵に難癖なんて、と気が引けるかも知れない。けれど、その唯一の世界を、生き生きと動き回る人物達を生み出した作者本人が妥協する必要が何処にあるだろうか?


 目の前にあるのに、僅かな切欠で擦れ違って『新しい本に巡り会えない』事は、読者にとっても作者にとってもそれだけで損、と言うよりも何だか寂しい事だと思う。


 そんな風に想像するだけで、『只の出版の行程の一つ』等では無いと、本の顔でもある『表紙』の大切さに気付けるのではないかな?



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