ある何でもない日 1-1
どうも、たいせーと申します。
今回が初投稿です。
誤字脱字などなどあると思いますがよろしくお願いいたします。
「うぅ。 朝か。。」
瞼に光を感じ私は目を開けてみる。
また、窓の木戸を閉め忘れている。
すでに日は上に登っている。
寝起きの気怠さに耐え、粗末な木製の寝台から起き
寝台横の椅子に座り左足を右足に乗せ「足」と「靴」を付ける。
立ち上がり、白と青を基調とした教会支給の服に着替える。
この3年間毎日来ている服だから慣れもする。
協会の一角の自室を出て朝食を求め食堂へ歩く。
ぐぅーっと酒しか入ってない体が限界を告げる。
「今日は……特に急ぎの用事はなかったな…。」
すでに人も町も目覚め、働いている。
時間を考えるなら寝過ぎだ。昨夜の会議と称する宴で頭が重い。
10日後にある収穫祭の会合も良いが今年に限り変わる事などない。
年寄り方は理由がほしいのだろう。騒ぐ言い訳があればなんでも。
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「神父様!おはようございます。」
「お!おはようございます。ヴァネッサ。しかし、私はまだ助祭です。神父様じゃありませんので」
厨房の前を通り掛かった所でいつもの声が響く。
私はその元気な声に押されながら挨拶を返す。
声の主の名はヴァネッサ。
「なぁに言ってんのさ。若様もここに来て3年しっかりやってるじゃないさ。もう立派な神父様だって。
それより朝飯だろ?もう昼だけど朝の残りでよかったらそこにあるから早く食べとくれ。
ライン神父様はいつも通りお過ごしだよ。」
こちらの返事など聞きもせずヴァネッサは一方的に喋った後に厨房からバタバタと行ってしまった。
黒堅パンと昨日のスープを温めた物(既に冷え切っているが)を持ち食堂で聖句を呟き朝食を頂く。
「偉大なる金色の神よ。今日も恵みを頂く事を感謝致します。」
遅い時間帯で食事を取るのは私だけだ。
今日も、また、いつものつまらない一日が始まってしまった。