GW疲れ
GW中はいっぱいもやもやすることがあったので、ここで吐き出す。
特定のテレビ番組disってます。
なんだかしらないが、今年のGWは近場特集ということでやけにTVで茨城が紹介されていた。
そんなときの、私の気持ちは一つ。
―――頼むから、放っておいて。
ああ、ああ、分かっているさ。どうせひねくれ者さ。
そんなことを考えるなんて非県民で、観光客が来ないこない言ってる県から見れば、喜ばしい出来事なのだろうさ。
ゴールデンウィーク、例年の茨城なんて東北へ行くための通り道ぐらいの役割しかない。
それで毎年道路が混むのは折込積みだから、地元の人間は細い抜け道を多用し渋滞を回避する。首都圏からお越しの観光客の皆様には、茨城はさっと通り過ぎて福島の温泉でほっこりしてくるなり、仙台で牛タンを食べるなり楽しんでおいでよぐらいの気持ちしかなかった。
はっきり言うと、こちらのは観光地としての自覚がない訳で、観光に来ましたとか他県の人に言われた日には、「え!なにしに!?」とガチで驚く県民性だ。
しかし、なんでか知らないが今年はいっぱいテレビで取り上げて頂き、それをみてああと気持ちが萎えることぐらいは許してほしいのだ。
別に、取り上げられて嬉しくない訳じゃない。
ただニュース番組の五分もない特集だったらいいとして、バラエティーの一時間は時間が持たないですよと私は思うのだ。
さて、なんでこんなことを急に言い始めたかと言えば、それは例の、悪名高きケン○ンショーさまのおかげである。
もともと、長く続きすぎてネタがなくなったのか知らないが、最近あの番組はとみに酷い。地元の人間でも碌に知らないような珍しい料理を紹介して、県民全員がそれを食べているように編集するという悪意。
いや、見たことも聞いたこともないから。そんな食べ物。その地区出身の人も知らんって言ってたから。
たまに地元が紹介されたと聞けば、全録でチェックしツッコミを入れまくるという楽しみ方しかできない番組である。
敢えて言おう。嫌いであると。
なので平時は絶対に観ない。ザッピングしていても抜かす勢いでだ。
しかしくだんの番組、GWに放送されたのは『群馬VS茨城』という悪意しか感じられないテーマであった。
いや、争ってないし。
確かに毎年魅力度ランキングで最下位争いをしているかもしれないが、別に群馬と茨城が嫌い合っているという歴史的事実はない(と思う)。赤穂浪士の半分が実は茨城出身だからと言って、愛知の人だって茨城を嫌ったりはしていない(はず)なのだし。
むしろ私は富岡製糸場行きたいし、温泉だって入りたい。あんなに温泉があって羨ましいなと思っている。
先日友人が、群馬と栃木の魅力を一番分かっているのは茨城人かもしれないと言っていたが、その通りである。近場に旅行しようとなったら、のんびりしたい場合は同じ北関東内から探すのだから、そうなるのは必然だろう。
温泉がない=温泉街がない=観光客を受け入れる素養がない茨城人にしてみれば、温泉は涎が出るほど羨ましい。肩こりと腰痛がひどい私は特に、というのもあるが。
おっと話はそれたが、つまりなんでそんな近県同士を競わせようとするかなということである。
しかもわざわざ(これは茨城に限った話かもしれないが)ヤンキーだったり老人だったり如何にも田舎っぽい県民を探し出してはマイクを向け、すごい訛ったコメントを切って繋いで放映するというその悪質さに、こちらはぐぐっと歯を食いしばるしかない。寧ろ仕込みじゃないのかとすら疑う。
インタビュアーは薄笑いで、「いばらぎのいい所ってどこですか?」みたいな質問をするわけである。
いやもう、あのさ。
せめても現地にきたなら『いばらき』って言えや。郷に入っては郷に従おうとかないの?そして、なんでいちいち薄笑いなの?
という、ツッコミどころかイライラポイントが多すぎて早送りしながらでも観るのが辛かった(じゃあ見るな)。
茨城の特産物も、干しイモと納豆で地味だから他にはないかと探す流れだったわけなのだが、いや、それだけじゃないから。わざわざ名産の内の茶色いモノ抽出してくるなよ。他にもあるって果物とか肉とか!!
という訳で貶められることにすっかり慣れた県民ではあるが、久々にテレビを視聴して滾ったのでした。
そう言う方法で視聴率を稼いでいるというなら、もう何も言うまい。というか私が何か言った所でこれが世間からの茨城の認識な訳で、それを素直に受け入れるしかないというのは分かっているのだ。
おかげさまで、どこに行っても「どちらからいらしたんですか?」という質問に答えるのが辛い。
「茨城からです」と言った時の、向こうの何とも言えない顔。一瞬にして何を言ったらいいのかしらと逡巡し、しかし何も茨城の名物が思い浮かばない事から別の話で流されるわけである。
じゃあ聞かないでくれ。そう言えたらどんなにいいか。
これ、私の被害妄想に聞こえるかもしれないが、結構どこに行ってもそうなのだ。
千葉だろうが神奈川だろうが、京都でも私は同じ目に遭った。
京都なんて、私が「いばらきからです」と言ったせいで、すごく奇妙な目で見られた。おそらく先方は茨木市から来たと解釈したに違いない。そしてそれにしては、奇妙な訛りだと。
もう何年も、魅力度ランキング最下位をやっているせいで、茨城人のメンタルはお疲れ気味である。
もう最下位であることは受け入れるから、ずっと最下位でも構わないから、もうこれ以上馬鹿にすることだけは控えてほしいというのが私の切なる願いであった。