Side:蒼羽
今日、数時間ぶりに轟鬼先輩としゃべることができた。
数時間だけなのに、私には何年という時間が感じられた。
ほんの数秒も、轟鬼先輩といたかった…
早く、二人きりになれないのかなと、自分らしくないことを思った。
夜、明日香ちゃんと一緒にお風呂に行くとき、突然聞かれた。
「ねえ、蒼羽、轟鬼さんに恋してるでしょ?」
「ふぇっ!?」
変な声出ちゃった…
「な、なんで…?」
「え、だって、蒼羽顔に出てる。すっごく。」
明日香ちゃんはニヤニヤ笑ってた。
「え、ウソッ!」
顔に両手を素早くあて、顔を隠した。
「もうばれてるから、隠しても意味ないよ~。」
「い、いつからわかったの?」
「ん~…バス乗って、話しかけてから少し経ったくらいかな。」
え、ちょ、明日香ちゃんの勘鋭いっ!
「まあ、しゃべっている間何回か、蒼羽、轟鬼さん見てたしね。
でも、わかったの私くらいだよ。多分。
結構小さな反応だったから気づかないほうが当たり前だけどね。」
よ、よかったぁ~…
「でも、やっぱり、轟鬼さんのこと好きなんでしょ?」
「え、と…それは、わかんない。
で、でも、さっき、数時間ぶりにしゃべれて嬉しかったし、
もっと、話したいとは、思った…」
「蒼羽…それを恋というんだよ。」
「こ…れが…?…恋?」
「うん。そうだよ。」
轟鬼先輩に初めて、抱いた感情…
久しぶりの更新です。
でもやっぱりグダグダですね(苦笑)
ここまで読んでくださった皆様ありがとうございました。