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Side:紫雨
バスに乗り、数分経ってから小鳥遊さんとしゃべっていない。
それは、僕の周りに人だかりができているということもある。
けど、小鳥遊さんにも仲のいい人がいるからという方が大きいだろう。
だが、小鳥遊さんが他の人と仲良くしているのを見ると……
なぜか、気分が優れない。
「小鳥遊さん。」
合宿所に着いてから数時間が経ってようやく小鳥遊さんに話しかけることができた。
「なんでしょうか?轟鬼先輩。」
「あ、この後挨拶があるから、少し席を外すよ。」
「はい。わかりました。」
と、僕はその場を離れた。
話すことは部活に関係していることだけだが、
彼女の声を直に聴けるのだ。
それが嬉しかった。
ここまで読んでくださった皆様ありがとうございました。