Side:蒼羽
本日快晴。
今日から、合同合宿が始まります。
日程は、2泊3日の予定で、3日目の夜に各自の学校に着くらしいです。
今からは、華道部が有名な花藤高校という所の近くの合宿所に向かいます。
バスの座席は学校ごとになっていて、
浜須賀高校は二人しかいないので轟鬼先輩と隣同士です。
それと、私は窓側に座らせてもらいました。
そして、バスが出発しました。
出発してから、数分が経ったところで前の人がしゃべりかけてきました。
「初めまして。
僕は、綫村 晴翔。
羽場西第一高校の一年だよ。
よろしくね。」
笑顔がかわいい男の子だった。
「初めまして。
私は、小鳥遊 蒼羽です。
浜須賀高校一年です。
こちらこそよろしくお願いしますね。」
仲良くなりました。
その後も綫村君と同じ学年の春島 明日香さんや、
淡場高校一年の柏 弥希くんとも、仲良くなりました。
それと、轟鬼先輩は小学校のころから有名だそうなので、結構人も集まっていました。
それから、約一時間後、花藤高校に着き、合宿所まで歩きとなりました。
合宿所に行く途中でも、
轟鬼先輩の周りにいる人は他の人になりながらも絶えることはなかった。
初めは一人で寂しかったけど、
綫村くんや、春島さん。それに柏くんが来てくれて、4人で行くことになりました。
「ねえ、小鳥遊さん。」
「はい?」
突然、春島さんが話しかけてきた。
「こうやって、友達なったのも何かの縁だからどうせだったら名前で呼ぼうよ。」
微笑んだ。
「え、っと、じゃあ、いいですか?明日香さん?」
「(ああ、もうかわいいけど…)違うよー、明日香。呼び捨てでいいから。」
ニコっ
「これからよろしくね。明日香っ……ちゃん。」
「もう、蒼羽、かわいいから許すっ!」
がばって明日香ちゃんが抱き着いてきた。
153㎝しかない私は167㎝の明日香ちゃんの身長に埋もれてしまう。
だが、背の高い明日香ちゃんは、顔立ちも『和風美人』って感じできれいだ。
性格は、やんちゃでいたずら好きな女の子だ。
「あーっ!明日香ずるい。僕もっ!僕も名前で呼んでっ!」
「はい。よろしくね、晴翔くん。」
晴翔くんは、The☆弟って感じで160㎝のかわいい系の男子だ。
甘えてくると本当に弟だ。
そして、実際性格は甘えてくる。
「……小鳥遊…俺も…名前、呼んでくれるか…?」
「はい。もちろんですよ、弥希くん。」
「ありがとう、蒼羽。」
弥希くんは、大抵の女性よりもきれいで、背が176㎝もあるが
髪が少し肩にあたるくらいまで長くて、髪を横でまとめているから、
少し離れて見てみると、本当に女性と間違われそうだ。
けど、性格は無口で大抵はマフラーかマスクをつけているらしく、
あまり顔が見られない。
今日はマフラーを着けていた。
ここまで読んでくださった皆様ありがとうございました。