雨が止んだら、それから
高校二年生の一条葵は、『雨病』にかかっていた。雨が降った日のことを、翌日起きたときには忘れてしまうのだ。だから、雨の日は、彼女にとっては、あってもなくても同じことだった。
しかし、ある日、ひょんな事から同じ部活の同級生である一ノ瀬青砥に雨の日の記憶がないことがばれてしまう。葵は、青砥に病のことを二人だけの秘密にするように懇願したが、青砥は代わりにある条件を提案した。それは、自分に彼女の病を治すための手伝いをさせることだった。人に余計な干渉をされるのが何よりも嫌いな彼女だったが、しぶしぶ承諾することとなった。かくして、『雨病』を克服するための共闘が始まった。
しかし、ある日、ひょんな事から同じ部活の同級生である一ノ瀬青砥に雨の日の記憶がないことがばれてしまう。葵は、青砥に病のことを二人だけの秘密にするように懇願したが、青砥は代わりにある条件を提案した。それは、自分に彼女の病を治すための手伝いをさせることだった。人に余計な干渉をされるのが何よりも嫌いな彼女だったが、しぶしぶ承諾することとなった。かくして、『雨病』を克服するための共闘が始まった。
第一章 五月雨の秘密
2025/10/18 11:19
(改)