表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

行き詰まった小説家の最終手段

作者: うずらの卵。

私は小説家としてデビューして五年になるが、

最近行き詰まっているのだ。

とにかく何も浮かばない、ネタがない、頭の中がスッカラカンなのだ。

しかし、雑誌に毎月掲載される短編の締め切り日が近づいている。

困った、どうしよう、いっそうの事熊みたいに洞穴に入って冬眠するか?

それとも、狸になって狸寝入りするか?

それとも、荷物をまとめて夜逃げするか?

いやいや、そんな事したら小説家としての人生が終わってしまう。

あの怖い鬼のような編集者の足音が近づいて来る幻聴が聞こえて来る。もう末期症状MAXだ。

私は頭を抱えて悩んだ、寝るまも惜しんで悩んだ。そして、悩んだ挙げ句今思った事をそのまま全て書いた。

そして、編集者が来たのでそのまま原稿を渡したら、原稿を呼んだ編集者が渋い顔で言った。

「怖い鬼のような編集者じゃなく、優しい聖母マリア様のような編集者に直して下さい」と。

私は心の中で嘘は書きたくないと思ったが、

鬼のように睨んで来たので渋々直して原稿を渡した。

すると、編集者はニッコリ笑って満足して帰って行った。

間に合って良かったが何か釈然としない一日だった。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ