桑畑博士と多重宇宙3 後日譚
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「あれ、博士これはどうなっているんですかね?」
北枕助手が情けない声を上げる。
「何がだね?ぬお!」
桑畑博士が北枕助手を見て驚く。北枕助手が半透明になって物体をすり抜けているのだ。
「なるほどこれはマイナス北枕君という訳じゃな」
「マイナス北枕くん?博士、それは何ですか?」
博士にお茶を持ってきたケイコ助手が聞いてみる。
「うむ。無限に誕生する多重宇宙の一つでは北枕君を増殖させる方向で助手の手を作ったみたいじゃな」
「博士はそれで困らないのですか?」
「困らんがこまったのう。儂の一番助手なんじゃからの」
そう言いながら桑畑博士が透けた北枕助手の傍にゴキブリホイホイみたいな物を設置した。
「博士それは?」
「これは多重宇宙が来やすくする為のメカ、多重宇宙ホイホイじゃよ」
北枕助手にそれを近付けると、北枕助手が光を帯びて元に戻る。
「うむ。マイナスかけるマイナスはやはりプラスになるようじゃな」
「えー?そんなに簡単に。中学校の数学でもありませんでしょうに」
ケイコ助手が思わずつっこむ。
「なぁに。割と適用できるものじゃよ」
桑畑博士はケロリとした顔をしている。
「中学校の数学は科学の基本じゃよ」
「そんなこと言う割にかけ算が出来ない」
そう言い出したケイコ助手の口を、北枕助手が塞いだ。
「シー!かけ算出来なくてもあの通りですから!」
北枕助手が小声でたしなめる。
実際かけ算が出来なくても、勘と才覚だけで何でも作るのだから見事な物だ。
「ふーむ。もしかしたらケイコ君を集める世界線も有るかも知れんし、防衛軍を連れてくる世界線も有るかも知れないのぅ」
「ほほぅ。私を集める世界線は無いのですかな?」
思わず長官が聞いてみた。
「長官が増えても困るじゃろう?長官多くして兵は乱れるじゃろう?」
「あれ?博士意外と普通な事言ってる」
北枕助手が目を丸くした。
「ハハ。儂だって普通にそのくらい考えるぞ。それより北枕君、マイナスからプラスに転じて気分はどうだね?」
「あ。はい。調子は良いですよ」
そうかね。色々調べなきゃいけないのうとか言いながら北枕助手の首根っこを掴み、そのままどこかに消えていった
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