番外編2 逃げ出したケイコ助手
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「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!」
オカルト者が特に弱いケイコ助手は、目に涙を溢しながら逃げ出し、自分のメインテーブルにうずくまり、ガタガタ怯えていた。まるでその様子は防災訓練のようであったが、とりあえず誰も救出には来ない。何故なら自分に火の粉がかかるのが嫌だからだ。
涙目になりながら、半ばおしっこちびりながらデスクの下に頭を突っ込み怯えるケイコ助手だったが、そこにいつもは無い筈の白い小箱が置いてあるのを見付けた。
「ん?何よこれ」
その小箱をコツンとつつくと3Dホログラムの桑畑博士が現れ、ケイコ助手に話しかけだす。
「うむケイコ君、とりあえずきみに頼みが有るのだよ」
「ヒィィィィィ!」
オカルト物に怯え倒したケイコ助手にとって、突然のホログラムは有る意味恐怖の対象だ。発達した科学はオカルトに近い。
「あー。怖がらんでくれんかのう気持ちはわからんでもないが」
「へ?あれ?博士これ見て物言ってます?」
「いや?言っとらん言っとらん。それより68号引き出しを開けてくれたまえ。そこに有る設計図こそケイコ君に作って貰いたい物やなのじゃ」
「あ。これですか?は……はい」
「おおそうじゃそうじゃ。それそれ」
「博士、やっぱり見ていらっしゃる?」
「いいや?見てはおらんよ?」
「まあ良いですわ!今から早速お作り致しますわ」
「おおそうかね?期待しておるよ」
しばらく工具を集めたケイコ助手が博士のホログラムに振り向いた。
「やっぱり見てらっしゃいます?」
「いいや見ておらんよ?」
「まあ構いませんわ。げんこつ山のタヌキさんおっぱい飲んでねんねして」
「意味もない事言わない言わない」
「やっぱり見ていますわよね!」
「いや見てない見てない。見てないぞぉケイコ君!」
「もう良いですわよ博士!この設計図の通りに作ればよろしいのですわね!?」
「その通りじゃケイコ君、敵前逃亡の罪はそれで払拭してやるぞい」
「あれは敵も何もオカルトですわ!」
「そのオカルト達と何故か和やかなんじゃよなぁ汀君」
「アレが変なだけですわ!とにかくお作りしたら博士の元に届けますわ」
何気に茶坊主と化してるケイコ助手ではあるが、本来メカ等が専門の工学女子であり、割りと博士のアイデアを具現化してメカにしている事も多い人物である。
やる仕事に間違いなど無い。間違っているのは博士からの扱いなのである。
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