桑畑博士と学校の怪談話達1
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桑畑博士が長官に駆け寄る。恐らく捕らえた心霊と言うか妖怪はあまりに小さい物だからだ。
「やはり居たか。学校の怪談話のネタの一つ、ケセランパサランじゃな」
それはフワフワとした丸い綿毛のような妖怪だ。持って居る人に小さな幸福を与える妖怪の類いだが、最近はその名前を聞かない。
「博士、これ妖怪じゃない?心霊集めてるんじゃなくて?」
「妖怪心霊もののけ怪異、言い方は違うが皆儂らと同じ場所に生きていながらにして異なる世界に居る仲間同士じゃよ。さあケセランパサラン、色々聞かせて貰うぞ。北枕君の肉体はどこに有るのかね?」
「言うのには条件が有るよ」
暫く考えた様子のケセランパサランが答えた。
「あ。意思有るんだかわいーねー」
汀秘書官はケセランパサランを気に入っている。
「ほほう。それを聞かせて貰おうかの?」
「凄まじい数の亡霊の魂を沈めて」
「凄まじい数とな?」
思わず長官がケセランパサランに声をかける。
「そうだよ案内人さん。このままでは僕らが押し負ける。僕たちを助けて。お願いだから」
それだけ言い終わるとケセランパサランは消えてしまった。
「あ!ケセランちゃんが消えちゃうよ博士!」
「なに。エネルギーを使い果たしただけじゃ。別に消滅などせんから安心せい」
汀秘書官はそうかあ。良かったと呟いた。
「しかしやり直しになりませんか?」
「なに。もう一息じゃよ。長官、頑張ってくれたまえ」
「私はうろうろしてるだけですけどね」
「その姿でうろうろ出来る長官はもっと自分を褒めたまえ」
「あんた自身がデザイン悪いと確信してんじゃねーか!」
「バ可愛い!バ可愛い!」
三人はやたら陽気だ。何がそうさせるのかは誰にも分からない。
「にゃんピッピッ!にゃんピッピッ!」
再び反応が有り、長官が先導する形で動き出す。今度の妖怪は俗に言う保健室の動き出す骨格標本だ。
「ケセランパサランから聞いたであろう。凄まじい数の亡霊が今この地を覆っている。沈めて欲しいのだ」
「何故自分達で出来ないんだ?人を頼るなよ」
汀秘書官が言うと骨格標本が答えた。
「それが出来ないから頼むのだ。我々は霊力を奪われるだけなのだが、どうしようも無いのだよ。鎮魂を出来るのは人間のみなのだよ」
「凄まじい数の亡霊ってなんだ?ついでにキミ、スケルトンとか言われない?」
「あ。それの正体、半分は僕たちですからね」
急に骨格標本から親近感を滲み出させる。
「えー?そうなの?凄いじゃん」
「もう半分は墓場の骨なんですけどね。私は骨格標本の亡霊と言う扱いですけどね」
「じやースケ君と呼ぶね。で、北枕君どこか知らない?」
「あの肉体なら音楽室のベートーベンが連れて行った筈ですよ。名前ありがとうね」
「いやいや。名前無いと困るだろ?ベートーベンさんか。教えてくれてありがとうね」
「いえいえ~」
にこやかに3人を送り出してくれた。
「うむ。ベートーベンを探さねばならんようじゃな。それに汀君のお友達達も救わなければなるまいな」
方針は決まった。ベートーベンを探せ。
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