桑畑博士と心霊現象3
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その日の内に先程の地縛霊の他に、27件の心霊スポットが集まり、ちょっとしたオカルトマップが出来上がっている。
「何かやり方を間違えてる気がしますニャ」
長官は相変わらず猫耳カチューシャを装着したままなので語尾がニャだ。壮年防衛長官の猫耳カチューシャにニャの語尾に需要が有るとは思えないが、それでも解除はされていない。
「じゃがの、地道にやるしか無いのじゃよ」
珍しく博士が弱気な事を言っている。北枕助手が居ないのが堪えている。と言う訳でも無いようだ。
「にゃんピッピッ!にゃんピッピッ!」
そんな時に長官が付けてる心霊探知機が反応して移動を開始する。
「長官、バ可愛いですよ!」
汀秘書官が楽しそうに煽る。
「汀くん、後で恨むからな!にゃんピッピッ!にゃんピッピッ!」
「バ可愛い!バ可愛い!」
汀秘書官はひたすら煽る。そんな中桑畑博士は冷静だ。
「そろそろ来たのう」
「来たって何がですの?博士」
後を追いながら桑畑博士が答える。
「ケイコ君、ここは昔学校だったのじゃよ。楽しかった、悲しかった、辛かった、幸福だった思い出をぎっしり詰め込んだ場所だったのじゃよ」
「ええ。そうですわね」
「それらの思い出はやがて集まり魂を得る。トイレに、音楽室に、保健室に、理科室に」
「そそ、そうなんですの?」
ケイコ助手が思わず後ずさる。オカルトは嫌いなのだ。
「うむ。学校に七不思議だの学校の怪談だのはその類いじゃよ」
「ひぃー!」
ケイコ助手は卒倒寸前だ。
「で?で?それがどうしたんです?にゃんピッピッ!」
汀秘書官が聞いてみた。にゃんピッピッが伝染している。
「うむ。主にはそんな学校の心霊に用が有ったのじゃがな。しかしそれらは思念が弱くて捕まらないのじゃ。だからしらみ潰しにやっておったのじゃよ」
「確かに稲ちゃん強烈だもんね」
「稲ちゃんで誰よ?」
「最初の地縛霊ちゃんだよ。あの子割と良い子だよ」
「いやー!」
遂にケイコ助手が逃げ出した。ケイコ助手は科学者の端くれではあるがオカルト物はダメなのだ。
しかし残りは止まらない。にゃんピッピッ!にゃんピッピッ!と言い続けて探知する長官を追って行く。
「ニャー!」
長官が一際大きく叫んだ。お目当ての心霊が見つかったのだ!
「でかしたぞ長官!それを探していたのじゃ!」
「私は何もしてませんけどね」
長官の答えに桑畑博士はすかさず被せる。
「そんなバカみたいな姿で歩けた事がでかしたのじゃ!」
「だったらこんなバカみたいなデザインやめろよ!」
博士はもあ夢中で聞いていない。やっと見つけたのだ。自分のお目当てを。
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