桑畑博士の科学的飲料2
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ケイコ助手と汀秘書官のアメリカンホームドラマごっこは熱を帯びる。
「あの?これどうやってそうなるんですか?」
「脳内に有るアメリカの印象を増幅する飲み物なんじゃよ」
「へぇ?どんな仕組みです?」
「そんなもの勘で作れなくて何の科学じゃ?」
北枕助手はああそうですかと納得せざるを得なくなった。ちなみに桑畑博士のやることなすこと勘が第一なのだ。知識とかそんなものは無い。
何だか盛り上がってはハイタッチを繰り返すケイコ助手と汀秘書官。完全に顔立ちもアメリカンな感じになっている。
楽しそうだと北枕助手もこれまた疑いも無しに別の缶を開けて飲んでしまう。
「ほう。北枕君は『爽快缶』を行ったかね」
早速北枕助手が二人に話しかける。
「やあ皆さん楽しそうですね」
「ハイマクラー。相変わらずお堅いのね」
「そうだよ。私と君の仲じゃないか。今更敬語とか言いっこ無しだよ」
ケイコ助手と汀秘書官……言い直そう。ケイトとキミーが北枕助手……マクラーに声をかけ、お互いにハイタッチを求めてきたのにマクラーが無理に合わせる。爽快ではあるが北枕助手はアメリ缶を飲んではいないので、ハイタッチにもぎこちないのだ。
「なんだマクラーぎこちないな。まあそれも君の味だよな。はっはー」
「いえ汀さん。僕は北枕ですよ」
「キミーだ。忘れないでくれよ」
「フフ、でもそこがマクラーの良い所よ」
「北枕ですよ~」
3人の軽やかな談笑が桑畑博士には少々うるさく感じていたようだ。桑畑博士が新たにケイトとキミーに飲み物を渡した。それを2人は何の疑いも無く飲んだ。どうもその様に作用するらしい。
急にケイコ助手と汀秘書官の顔立ちも元に戻り、何故か床に膝をついて沈んでいる。
「私は……ケイコさんが羨ましいんだ。民間だから髪の毛に規制は無いしスレンダーだし頭も良い。本当は悔しいんだ」
「何を言うのよ汀さん。羨ましいのはこっちの方だわ。豊満我が儘ボディーに着こなした愛らしい制服姿、それに防衛軍にあっても自由奔放な姿。憧れの形よ」
「ケイコちゃーん」
「汀さん」
二人してワンワン泣き出した。
「ふむ、お互いそう思っておるとは知らなかったのぅ」
「ハハハ~、博士、この二人、何を飲ませたんです?」
北枕助手が桑畑博士にライトな感じで聞いた。
「これじゃよ」
桑畑博士の手には『絶望かん』という飲み物が握られている。
なんか収まり効かなくなりそうだけどこれで良いのだろうか?
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