表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
桑畑博士と科学の時間  作者: ココチュ
桑畑博士とクローンの逆襲
48/60

北枕クローンの野望2

 見つけてくれてありがとうございます


 Twitterから来てくれた皆さん、ようこそお越しくださいました

 北枕助手は遠慮なくドアを開けた。

そこには大きなモニターの前にクローン北枕が座っていた。大きな椅子でその姿は全く見えないのだが。

 その傍らには見た目が全然違うケイコ助手が居る。胸が大きく、そして穏やかな顔をしている。

 北枕クローンが指を鳴らすとケイコ助手の立ち姿と染色体が現れ、更にウィンドウが作られて行く。

染色体の細かい情報と、より元の女性が美しくなるように遺伝子を操作するマニュアルが付いている。


 メラニン色素薄めCGAT→CGTTとか胸部肥大とか性格良妻賢母とかの遺伝子情報が細かく書かれ、そのウインドウが多数現れる。それを3Dホログラムで立体的に送り出してきた。

「オリジナルよ。一人こんな(ほしいまま)なるケイコさんなど如何かな?博士にも手土産に如何です?」

「いえ。要りませんよそんなもの」

「ほう。では汀秘書官ではどうだい?」

「必要なんか有りませんよ」

「ふ。こんなに美しく作れているのに」

 ここで思わず汀も口を挟む。

「ああ。魔改造された私も美しいわ!」


 北枕助手……北枕だらけなのでオリジナルとでも言おうか。オリジナルはそんな汀の言い様にも気にせずクローンとの言葉を交わした。

「クローンを作るに当たって僕がこだわったのは速成化と三倍体である事です。ただ博士に作られたあなたは速成化しかされてませんね。しかし子孫など遺せない。そのケイコさんも汀さんも同じですよね」

 北枕クローンはモニターに向かったまま答えない。オリジナルが続ける。

「遺伝子の二重螺旋を繋ぐ蛋白質は分裂のたびに短くなり、やがて千切れます。これが細胞ではなく生命体の死の形です。僕の細胞からその身体になるまで分裂させた以上、あなたは倍々ゲームで歳をとって居ますよね?」

「ああ。その通りだよ」

 やっと北枕クローンがこちらを振り返った。その姿は白髪だらけの老人だった。

「この姿になる前に僕は早く生きている証が欲しかったのさ。この命自体が多大なる失敗作だ。失敗作置場に居るのが丁度良い」

「もう十分でしょう?あなたは研究所瓦解という始まって以来の戦果を残しましたよ」

 オリジナルの説得に耳を傾けたクローン北枕はよぼよぼな足で立ち上がり、桑畑博士に近寄った。

「如何でしたかこの失敗作は?少しは手を焼かせたでしょうか」

「うむ。お前は儂の送り出した最高傑作の失敗作じゃな」

 

 その弱々しい足元に長官も汀も敵対してもすぐに対処出来るとやりたいようにさせた。

「ありがとうございます。博士……」

 クローン北枕が和解の握手を求めた瞬間、クローン北枕がバタリと倒れた。クローン北枕は寿命が尽きて死んだのだ。

「産まれてこの方自爆装置付きとはのぅ。マッドサイエンティストの誉れじゃな。それはそれで羨ましいぞクローン君」

 もう起き上がらない遺体に桑畑博士は手向けの言葉を送る。しんみりしたその場の空気を撃ち破ったのは汀秘書官だった。


「あ。博士マッドサイエンティストの自覚は有るんだね」

 読んでくれてありがとうございます

 もし良かったらブックマーク、評価、いいね、感想、レビューなど頂けましたら嬉しいです

 

 只今連載中

 犢端高校勇者部活動記録   https://ncode.syosetu.com/n0115ie/


 爆笑!元朝秘史

https://ncode.syosetu.com/n3161if/


完結作品

 素人集団!!国家連邦政府宇宙軍第6艦隊奮闘記

https://ncode.syosetu.com/n7603hp/


 ココチュのフェイクニュース

https://ncode.syosetu.com/n7689id/


各種短編

 伯爵閣下がホラ話で領地を盛り上げてみるようですので発表します

https://ncode.syosetu.com/n0773gs/

 

 精霊だらけインタビュー

https://ncode.syosetu.com/n9175hv


 SS 家元になろうよ

https://ncode.syosetu.com/n4840hw/


 なども書いております。宜しかったら見て行ってください


Twitterやってます。@kokochu539です。

大したことはしていませんが、フォロバは確実です。お気軽にどうぞ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ