桑畑博士とクローン達2
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桑畑博士がひょいひょい乾燥北枕と乾燥ケイコを戻していたし、元々何体持ってきたのかもカウントもしていない。
だからいつの間にか逃げ出した北枕助手やケイコ助手が居ても、誰も気付きはしなかった。現にここに逃げ出したのが居るのである。
「おのれ桑畑博士、我々の逆襲を見ろ!」
逃げ出した北枕助手のクローンは、失敗作クローンを眺めて呟く。
「なに。すぐに始まるさ」
逃げたクローンの北枕助手(逃げた北枕助手だから逃げ枕とでも言おうかな)は、自分の髪の毛を引き抜き、早速クローン作りに勤しむ。
遺伝内容を組み換え、戦闘用北枕を大量に作り上げた。その数3000人。研究所の制圧には充分だろう。
それが一斉に牙を剥いた。
研究所に一斉に警報が鳴り響き、緊急脱出が促される。
狼狽える各地のクローン北枕助手、制圧に棍棒やら金属バットを振り回す身体のごつい戦闘用北枕助手、戦うより逃げ出す所員。
ここで戦えるのは第三庶務課の青木課長位しかいない。相変わらず全裸になりながら、拳一つで北枕クローン戦闘型と渡り合っている。
しかし青木課長の方が分が悪い。戦闘用北枕が次々送られて2正面、3正面となっているからだ。
「これはいかん!一度全員逃げ出すのじゃ!」
桑畑博士の号令一過、全ての所員、従業員が緊急脱出した。研究所正門前に放り出される桑畑博士以下の人々。
「わしとしたことが。なんたるザマじゃろうのう」
所員もこれには参っている。しかし北枕助手だけは違った。
「博士、とりあえず僕の家に退避しましょう。体勢を整えましょう」
「そうするしか無さそうじゃな。ではお招きに預かるとするかの」
北枕助手の木のお家には大した武装は無い。有るものと言えばクローン製作の道具位だ。
それを桑畑博士が勝手に操作し出した。するとラワラと汀秘書官のクローンが現れた。
「うむ。適当に髪の毛放り込んだが汀君が出来上がるとはのう」
「とりあえず正面戦力にはなりますかね。しかし研究所な武装を使われたら終わりですよ」
ケイコ助手が不安そうに言うが、そこは何の心配も要らないようだ。
「見たまえ、クローン軍団もまだまともな武装を用意しておらん」
研究所の各種機関は桑畑博士の生体認証が無いと動かないのだ。
その為クローン軍団は研究所を支配してても動かせない。反面桑畑博士と北枕助手の木のお家は生産工具が無い。
ほぼ戦闘用北枕と汀秘書官が棍棒を持ってにらみ合う状況だ。
汀秘書官の部隊にはスカートの端を裂いて投石器を用意していることだけが軍人としての見せ所と言えるだろうか。
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