桑畑博士の新研究所1
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桑畑博士の研究所は廃校をそのまま研究所にしていたが、これには何のこだわりも無かった。ただ、博士の研究による被害を防止する為、5キロ半径に有るのは森と研究所に続く道だけである。
前回の博士保護作戦の煽りを受けて破壊された研究所は、建て替えをしているが、これも博士には何のこだわりも無い。
ただ、意外にも家がなくなった北枕助手が暮らすスペースを北枕自身が。そしていつもお茶を淹れているケイコ助手が大きめの湯沸室を要望したようだ。
適当なデザイナーが、大きな円形ドームの周囲に6個の円形ドームを配した『衝撃に強い形状』を採用し、その周囲に防衛軍関連の施設も見合った形に配備された。
今日はその新しい研究所の落成式なのである。
「博士、新研究所落成、おめでとうございます」
「ふむ。何か違和感が有るのじゃがのう」
「まぁ博士、どんな違和感をお持ちで?」
「ふーむ。何か臭うのじゃよ」
桑畑博士は辺りをキョロキョロしながら呟く。しかし博士にも何がどうとかはわからないようだ。
次々に避難していた機材や人員が研究所に帰還し始めた。
防衛軍の配備も着々と進んでいる。しかしそこにハゲ所員の頭に異変が起こった。頭にどこからか模様が送り付けられたのだ。
多数の頭に付いた模様はいったい何なのだろうか?しばらく悩んでいた桑畑博士ではあるが、遂に一つの答えにたどり着いた。
「うむ!宇宙人からの交信じゃな!」
「宇宙人?まあ居てもおかしくは無いとは思いますわね」
「この研究所に何の用なのでしょう?」
ケイコ助手は疑いの眼差しを向け、北枕助手は疑問を呈した。
「うむ。仕方ないから今翻訳機を作ったぞい」
翻訳機は踊るヒマワリ人形みたいな形をしており、目で見た宇宙人言語を76%程度の翻訳率で翻訳し、読み上げる機械だ。
早速ハゲ所員の頭のマークを翻訳する。
「のったる!」
と翻訳され、そこでマークが消えた。
「何故ハゲ頭にマークしたんですかね?」
「この宇宙人は丸に何かを施して会話にしているようじゃな。恐らくつむじがキャンバスになったのじゃろう」
「しかし『のったる!』ですか。これは私達が何かを発信したと見るべきですわね」
「それじゃな。ん?」
桑畑博士が新研究所の見取図を翻訳機に見せつけた。
それに反応が有った。研究所全体が騒然とする事態が発生したのである。
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