桑畑博士の科学的滑り台1
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その日も研究所に朝は来る。いや、どこにだって来るのだが。
研究所の所長桑畑博士は、朝所員の顔を見ながら挨拶をするのを無上の楽しみとしている。
世界では天才のやらかす事は天災と同じだとして天才認定されている桑畑博士だが、意外と常識人な一面も有るのだ。
「ん?何だ一人足らないのぅ?」
そこにワンレングスの髪をしたスレンダー過ぎて胸も薄めな女性所員、ケイコ助手が飛び込んできた。
「すみません、ちょっと寝坊しまして」
ロングスカートに白衣を合わせたケイコ助手が申し訳無さそうに遅刻の理由を告げた。
「うむ。ケイコ君」
「いやー。すみませんで」
「ケイコ君」
「博士、お詫びします」
「ケイコ君!!」
桑畑博士がケイコ助手に顔を近付けて呼び掛ける。何気に桑畑博士が怒っている証拠だ。
「博士、遅刻大変申し訳ありません!」
「いや。ケイコ君の気持ちは良く分かるのだよ。もっと朝は寝ていたいものだよ。しかもケイコ君ならお化粧も有るだろうからのう!」
「いやー!!助けてー!」
ケイコ助手が恐くて絶叫する。しかし所員達の反応は薄い。桑畑博士がこうなると所員には手をつけられない。
「てなわけでここからケイコ君の家までの直通滑り台を作ったのじゃ!」
「え?でもケイコさんの自宅ってここから車で一時間位有りますよ」
桑畑博士の一番助手、北枕助手が博士に話しかけた。滑り台を作ろうにも勾配も速度も足らない筈だ。
「なるほどそこは任せてくれたまえ。ベイビーユニバースを使ってわずか8秒。しかも安全面に考慮し全面パイプチューブだぞい」
「いや!もう遅刻しませんから!」
後退りをし出す。目の前には無理にこじ開けたベイビーユニバースがおどろおどろしい穴を開けている。
「この滑り台は帰り用じゃな。安心安全な滑り台じゃぞ」
逃げ出そうとするケイコ助手を所員が掴まえる。仕方ないのだ。ケイコ助手がやらなかったら他の誰かがやらされるのだ。
「ひぃ!やめてー!」
ケイコ助手が滑り台の穴に連れて行かれる。
大丈夫なのだろうかケイコ助手。初回登場でいきなりこれは無いだろうケイコ助手。
この続きは次回に!
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