04.【絵師】星影さき ▷【作者】志茂塚 ゆり
★絵師情報★
絵師:星影さき
描きやすい性別 :たぶんどちらでも描けます
描きやすい年齢 :30歳くらいまで
描きにくい人物:ゴリマッチョ、中年や高齢者
描けない人物:なし。クオリティは下がるかもですが、どんな人物でも楽しく頑張って描かせていただきます。
何かあれば:なるべくキャラクターの雰囲気を寄せられたらいいなと思っているので、キャラデザインがない場合はラフの確認をしていただけると助かります。
★キャラクター依頼内容★
【部門】中級者バッチコイ部門
【絵師】星影さき
【作者】志茂塚ゆり
【出演作品】月下のアトリエ
【作品URL】https://ncode.syosetu.com/n7906ez/
【ジャンル】異世界ファンタジー
【名前】ナタリア・カーター
【性別】女
【種族、人種】人間
【年齢】19歳。作中で20歳となります。
【身長】160~165cm程度
【体重】53~55kg程度
【髪型・髪色】ブラウンの癖毛。ミディアムヘアーで、毛先がカールしています。
【目つき・目の色】涼やかな目元。緑色です。
【肌の色】イギリス人系の白い肌で、多少日焼けしています。
【体型】均整のとれた健康的な体です。
狩猟が趣味で、程よく筋肉がついています。
【服装】シンプルなトラッド系を好みます。服装の雰囲気は19世紀後半頃です。
【表情】よく笑いますが、怒るときははっきりと怒ります。
【性格】明るく気さくで豪胆。面倒見の良いお姉さんです。
【その他】テーマカラーは緑色。主人公の義理の姉で、鳥のヨウムさんと仲良しです。
Mission complete!
★絵師コメント★(文:星影さき)
『月下のアトリエ』のナタリアとピッチを描かせていただいた星影さきです。
志茂塚さんといえば色彩鮮やかなイラストを描かれて、厚塗りもアニメ塗りもこなす素敵な絵師さん。
志茂塚さんならではの色使いがホント好きで。
なるべく元のイラストの雰囲気を壊したくなかったので、厚塗りっぽいコクのある仕上がりになる(と言われている。私のレベルじゃそこまでできないけど……)グリザイユ画法というものを使って描いています。
簡単に説明させていただくと、グレーだけで着色したものに、上からオーバーレイという加工をかけて色をつけるやり方です。
はじめは明暗だけ気にしていればいいのでザクザク描けるし、立体感を出しやすかったり、コクが出たりといろんなメリットがあります。
もともとは、油彩で使っているやり方みたいですね。
(気になる方は検索っ!)
ただ、問題はグレーの色味が残ってくすむ……
普通に塗ったらこの色……
それをあれこれいじりまくって、ようやく上の色味が出せました。
少しでも色彩鮮やかな雰囲気にできていたらいいなと思います。
イメージとしては、趣味の狩りに行った日の午後で、ヨウムのピッチと一休みって感じです。
他の人物を入れずにナタリアだけ描いたのは、一人でも狩りに行ける彼女の気持ちの強さや頼らない感じを出したかったからだったりします。
季節を秋にしたのは、色味的にちょうどよかったというのもありますが、ペアになる予感なジークフリートというキャラクターの色味が赤だからだったり♡
あとは、物悲しさと実りの秋という、どこかアンバランスなところがナタリアに合うなと思ったんです。
ナタリア、見た目や態度はアネゴ肌でサバサバしているけど、自分の立場をよくわかっていて、想いを抑えている部分がある気がして。
そんなわけで、誰にも気を使わずに自分らしくいられる、一人と一匹だけの穏やかな趣味の時間を演出できたらいいなと思い、このイラストを描きました。
志茂塚さん、ナタリアというステキなキャラクターを描かせてくださり、本当にありがとうございました!
試行錯誤の時間もすごく楽しかったです!!
★作者コメント&作品紹介★(文:志茂塚ゆり)
葉という葉がが色付き輝く秋の森で、狩りの手を休め、相棒のヨウムに手を伸ばす女性……
ナタリアという人物をこれほどまでに掘り下げ、魅力的に描いていただき、絵師の星影さき様には感謝を言葉に尽くせません。
ヨウムという生き物をご存じでしょうか。
名前こそオウムに似ていますが、インコ科に属し、人語を理解してしゃべったり、また個体によっては簡単な計算すらこなしてみせたりする、非常に知能の高い鳥さんです。
今回イラストに描いていただいたナタリアという女性は、ひょんなことからこのヨウムを拾い、相棒としています。
そんなヨウムへ親しげに手を伸ばしてほほ笑むナタリアは、作中、町長の跡取り娘として登場します。
気さくで豪胆・おおらかな性格で、なんでもサクサク一人で決めてこなしてしまう、自立心の強い女性です。
普段は明るい彼女ですが、将来町政を担う身として、自分の気持ちを抑えこんでしまう場面もあります。
そんな彼女が、ありのままの自分自身に戻れるのは、静かな森の中で過ごす狩りの時間。
明るくほがらかで、けれども自身の立場をわきまえて行動する彼女の内面までを、こちらの絵は表現してくださいました。
さらに、彼女が思いを寄せることとなる人物のテーマカラーまで盛り込んでくださり、とても物語性のある一枚に仕上げていただきました。
感謝の念でいっぱいです。
さて、こちらのイラストは「グリザイユ画法」という描き方で仕上げて頂いたとのことですが。
星影様からもお話がありましたが、もう少し詳しく説明させていただきますと、人物の肌、髪、体、あるいは背景の木の幹や葉っぱといったパーツごとに白黒で塗りこんでいき、モノクロ画が完成したところで、各パーツに「肌色」や「緑」「赤」といった固有色をセロハンフィルムのようにあてがうことで、白黒からカラー画へと一気に彩色していく技法です。
星影様のTwitterでメイキングを拝見していたところ、モノクロの世界がパッと色付く様子が魔法のようでした。
はじめから色を付けて描いていくのとはまったく別の楽しみが、グリザイユにはあります。
制作過程として挙げて頂いた絵にも感動いたしましたが、そこからさらに、こんなにも輝くような色味の絵に仕上げてくださるとは!
キラキラとした木漏れ日が暖炉の火のように暖かで、筆跡のぬくもりが画面全体に広がっています。
ヨウムの高さ、木々の高さと、積もる落ち葉の奥行きが、見る人の視線を自然にナタリアへと導いていて、彼女もまたヨウムへ手を伸ばし、片膝を立てたリラックスしたポーズです。
ナタリアとヨウムの視線がぴたりと合っていて、両者の間にゆるぎない信頼があるのが見て取れます。
背景の枝ぶりや木の幹はふんわりとぼかしがかかっていて、絵全体にメリハリと奥行きが感じられます。
木に這うツタや草も細やかに描きこまれていて、自然の息吹が絵に満ちているようです。
信じられますか……?
こちら、すべてスマホで、しかも指で描かれたそうですよ……?
星影様、貴重なお時間を割いてぬくもりあふれるイラストを描いてくださり、ありがとうございました!




