痩せすぎたら新種の魔物に間違われました(笑)
みなさん、こんにちわ。俺は今…
「待てー、この新種の魔物!」
「だから、俺は魔物じゃねー!」
冒険者に魔物【スケルトン】に間違われています。
俺はある村で生まれた男の子だった。母は生まれた時に死に、父は俺が5歳の時に土砂崩れの片付けをした時に死んだ。周りには同年代の子はいなくて寂しい思いをした。当時から、よく食べよく動きをしていたがどういう訳だが肉がブクブク付いてミートボールみたいな体型になった。年下からは《オーク》と揶揄われ、年上には《ミートちゃん》と呼ばれた。そんな事は気にせずに俺は毎日、両親が残した畑を耕したり森に入り木を切ったりしていた。
そんなある日、突然に村の近くにダンジョンが出来た。ダンジョンは魔物の巣窟であると同時に、資源の宝庫と呼ばれそれ目当てで冒険者が来る。すると、人の行き来が活発になり付近の村は栄えるのだ。
俺たちの村は勿論、喜んだ。これで村が活性化すると思ったからだ。だが残念、そのダンジョンにはスライム1匹どころか、鉱石の一欠片も出なかった。最深部と思われる場所に行ってようやく炭鉱石が一欠片でたぐらい。村の占い師が言うには
【ダンジョンに行く栄養が他へ流れている】
と告げた。するとみんな、一斉に俺を見た。この時、俺は14歳にしては身長は高く、やはり丸かった。その日の夜、俺は縄でグルグル巻きにされダンジョンの深部に放置された。
「ごめんね、ミートちゃん。村が生き返るにはこうするしかないの。許してね」
「オークの兄貴。お前さんはまん丸だったが嫌いじゃなかったぜ」
「ミート、お前の墓は両親の横に造っとくぜ」
そして、俺はダンジョンの最深部に放置された。俺は村のみんなを別に恨んではいない。両親を早くに亡くした俺を助けてくれたし、様々なことを教えてくれた。せめてもの恩返しが出来ればそれでいいが、前もって言って欲しかった。だってベットの下に隠してた助平本を処分したかった!
体感的に放置されて1週間目で、身体がかなり痩せてきた。それに伴い、周りの岩がキラキラしてきたような?それから月日は流れ…6年後には俺がガリガリになり此処は立派なダンジョンになった。不思議とガリガリになっても元気に動けるし、なんなら歌も歌える。
「あ〜我が身に捧げます。【骨になっても愛して】」
「いよ!待ってました旦那の十八番!」
「骨髄まで痺らせて〜!」
此処で発生した魔物と仲良くやってます。元冒険者の遺体を発見したときに、お祈りを捧げたらゾンビとして生き返った。よく聞く腐敗ではなく、いい感じのゾンビだ。他にも魔物に喰われた骨だけの死体も祈りを捧げたらスケルトンになった。
「グゥオゥム」
「あ、これはボス。どうもです」
「グム」
「あ、これ場所代です」
「グゥオーム!」
此処のダンジョンボスとも仲は良好だ。どうやら村のみんな…今は街になっている、が俺の供養のつもりか此処に来る前にしてた農作業の道具と数種類の種を置いていった。それをスライムがこの階層まで運んでくれて、ボスの許可を得てダンジョンの片隅で農作業している。それを、みんなで料理して楽しく食べて暮らしている。ここに来る前は、食べたら食べた分だけ丸くなったが今はそうならず、今の体型のままキープされている。不思議だ。
「キュキュー!」
「あ、新しい冒険者が来たぞ!みんな配置に付け!」
入り口近くで見張りをしてたスライムが知らせに来た。みんな一斉に持ち場についた。俺はいつもの窪地に隠れる。15歳の誕生日を迎えれば教会に行き、自分のスキルが判明し自分に適した職業が判る。俺はそれを受けていないので何なのか分からない。攻撃されたら一撃で死ぬだろう。多分、農民だとは思うが。だって、日の光が入らないダンジョンで異形とは言え野菜が育てられるから。
「ギャー!」
いつもより早く、俺の前の階層のゾンビがヤられる声がした。早いな〜と思ってたら…
「待てー、この新種の魔物!」
「だから、俺は魔物じゃねー!」
うっかり見つかり、冒険者に追いかけられています。
誰か助けて!
主人公
実はかなり魔力がある。それをうまく発散できなかった為、まん丸体型になった。教会でスキルを受けていれば【大魔導師】か【大賢者】になっていた人物。
放置後は、ダンジョンが彼の魔力を吸い活性化し立派なダンジョンになった。なので、あながち占い師の占いは外れていない。
村のみんなの事は好きで、ダンジョンに放置された事は恨んでいない。ただ、助平本だけは処分させて欲しかった。
村の人たち
主人公のことを揶揄っていたが、邪険には扱っていなかった。約束通り、両親の横に墓を作り、ダンジョンの横に祠を作り彼を祀った。1年に1度、彼のための祭りも開かれる。
助平本
その名の通りエッチな本。主人公は心配したが、彼を放置した《オークの兄貴》と呼んだ彼が責任持って焼却処分した。