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ドリームワンダーランド   作者: 零崎 人織
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初めまして。

読む専門だったのですが、自分も物語を作ってみたいなと思い作ってしまいました。

色々至らぬ所があると思いますが、暖かく見て頂けると幸いです。


あと、誤字や脱字、アドバイスなどあればご指摘頂けると嬉しいです。

よろしくお願いします。

「ふぅー…今日も一日練習終了っと。」

私は持っていた竹刀を下ろし汗を拭く。

髪をほどき水を飲んでから着替えをし始める。


今日も一日疲れたなぁ…今日は病院には行けないから早くシャワーでも浴びて今日は寝よう。


私がそう決断をして早々に着替えて外に出たら空兄さんと外で会った。

「よう!光!今日も一日お疲れ様!お前は練習ばっかりで…たまには友達と遊びにいっておいで?お兄さん心配だよー!」

「好きでやってる事だし、うちの家は道場じゃんか!強くなるってダメな事なのかな?」

「そんな事はないんだけど、可愛い妹がもっと青春してほしいなぁと思ってさー」


兄さんは私に気を遣ってこんな事を言ってくれるのだが、私はもう誰かを誘ったりして出かけたりしたくない。

もうあんな思いはしたくない。

私が少し俯いていると、

「光は真面目だからなぁ、もし音羽の事を気にしてるのなら大丈夫だ。お兄ちゃんらで何とかするからお前はもっと自分の事を考えて生きて行きなさい。」


急に真面目になるんだから。

空兄さんは優しいなぁ…けどそんな優しい言葉に甘えては行けない。

私は強くなるって音羽と約束しているのだ。

「空兄さんありがとう!けど私は好きで強くなりたいと思ってるから大丈夫だよ!」

「…そっか!それなら良いんだけどさ」

「そしたら今日は疲れたから明日も学校あるし、このままシャワー浴びて今日は寝ちゃうね!空兄さんもどこに行くか分からないけど、遊んでばっかりじゃダメだよ?お休みなさい」

「余計なお世話だ!…光お休み」


兄さんの背中が遠ざかる。

兄さんはこんな夜遅くにどこに行くのだろう。

私は分からないけど、道場だけじゃ飯は食えん!とか言ってたしなぁ…

海斗兄さんもそんな事言ってたし、心配だなぁ。

けど私も明日は早いし早くシャワー浴びないと!

家の中に入り風呂場に向かう。私は睡魔に負けそうになるがシャワーを浴びて長い髪を乾かし、部屋に入るなりそのままベッドで寝てしまった。


周りが暗い。

私は今夢の中なのだろうか?

…今日もあの日の夢を見るんだろうか?



私の家は先祖代々剣術の道場を営んでいる。

私たちは幼い頃から家の道場で兄妹仲良く練習に励んでいた。

1番上から海斗、空、私、音羽の4兄妹で、私は知らなかったのだが、近所では美男美女で有名な4兄妹だったらしい。


そんなある日いつものように練習が終わり、私は兄さんたちにアイスを買いに行ってあげようと音羽を誘い買い物に出かける事になった。

今でも覚えてる。

「お姉ちゃん本当に私たちだけで買いに行くの?兄さん達心配しないかな?」

「大丈夫だよ音羽!私たちだけで行って兄さん達に買って来てあげよ!絶対喜ぶから!」

「大丈夫かな?けどお姉ちゃんと一緒なら大丈夫かな?お姉ちゃん強いしね!」


「音羽も強いけどまだお姉ちゃんも負けないからね。」

「お姉ちゃんには今は負けてるけど、私は今よりいっぱい練習してお姉ちゃんに勝ってみせるんだから。」

「お姉ちゃんも負けないように強くなるから音羽も一緒に強くなろうね」

「うん!みんなで強くなろう!」

そんな話をしながら近所のスーパーに着き、無事買い物も終わり帰りの道になった。


…帰り道私は浮かれていたのだろう。

音羽とアイスを食べながら兄さん達の喜ぶ顔を想像しながら歩いていたら全然気づかなかった。

信号が赤に切り替わったのを見落としてしまっていた。


音羽は気づいていたのだろう。私はクラクションをされてから気づき、怖くなって足が動かなくってしまっていた。

トラックが近づいてくるのを見ている事しか出来なかった。


…音羽が私の背中を押して、私の代わりに引かれてしまった。

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