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プロローグ
…これは夢なんだろうか?
周りをみると不思議な光景が見える。
目の前に広がる森?は私が知っているような森ではない。木に目があるし、手みたいな蔦がウヨウヨしてる。
兎もやたら角が長いし、牙がやたらと長くないかな?なんかこっち見てるけど視線が怖い。
視線を逸らして空を見る。
空は晴天、雲一つなく綺麗な空だ。
あー…あんな奴の言うこと聞かなきゃ良かったのかな?
けれどもう来てしまったからにはしょうがない。
女は度胸ってよく兄さんたちも言ってたじゃないか。
気合を入れろ!私は顔をパンパンと叩いてもう一度前を見る。
何が何でも妹を助けるって誓ったはずだ。
そう心を引き締めて私はこの不思議な森を進んでいく事を決心した。