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たとえ神に選ばれなくても  作者: ナカマクン
【普通に皆で遊ぶだけの話】
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最終話。クレアの休日

「人間陣営の皆様。この度は私の力不足のせいで負けてしまい、申し訳ありませんでした」


「謝らないでよマリアさん! むしろマリアさんじゃなかったらエリーちゃんとあそこまで張り合えなかったよ! ボクすっごい感動しちゃった! 初心者なのに大活躍だったね! ナインさんもGMありがとう! 進行上手だったよ!」


「慣れてますので」


「なぁなぁ〜、あたし様の占い先、最高だったろぉ〜?」


「いきなりクロ当てはエグいって。おじさんガチ焦りしたって。ちなみに次占ったの誰だったん?」


「レッドだよぉ。あいつ声デカいし、リーダー役になりそうだったからねぇ。ところでリューイチが出した骨の椅子、あたし様が貰っていーい?」


「おー持ってけ持ってけ。ただし俺にもこの椅子が何なのか分かんねーし、どーやって動いてんのかも知らねーぞ」


「ねえねえ、ボクへの対抗クロ出しだけどさ。結果的にボクがシロだったから良かったようなものの、クロだったらミイラのおじさん大戦犯じゃなかった? ハスキちゃんにクロ出ししてパンダにした方が良かったんじゃないかな?」


「あ〜……そうかも? でもそのクロ出し、露骨に怪しくない? 信用勝負に負けそうじゃんね?」


「ところでマリアさん、あのバカのことホントはどう思ってるの?」


「アクセル君のような可愛い弟が居たら嬉しいですね」


「弟っスか……弟……」


「まだまだお子様ってことね!」


「エクソシストを引いた時に備えて判別先の優先順位を教えてくだちゃい。どんな人から調べるのが望ましいんちゅか?」


「キヒヒヒ、占い所と吊り所ってのがあってねぇ〜?」


「おじさん思うんだけど、エリーちゃんに余計なアドバイスをしたクレアさんが真の戦犯じゃね?」


「死になさい。お姉さまは公正にチャンスを与えただけです」


「アギャァアアアアーッ!」


 狭い家の中をワイワイガヤガヤ感想(とリューイチの生首)が飛び交う。思い付きで始めた人狼ゲームだったが、大盛況に終わって何よりだ。


 しかし愉快な罰ゲームはすでに始まっている。敗北した人類は、悪魔の着せ替え人形として弄ばれる末路を迎えるのだ。


 とはいえこの家に更衣室なんて無いので、リューイチが出したデビルマントの端を私とイエローが持って部屋の一角を区切っている。今はレッドが着替える番で、ミサキとハスキが着付けを手伝っている。


 なお私にはリボンとフリッフリがたくさん付いた痛いゴスロリドレスが待っている。誰だ罰ゲームなんて言い出した奴は。もしもし神様? 最近こんなのばっかりなんですが、私に何か恨みでもあるんですか?


「ア〜ク〜セ〜ル〜? まさかあんた本気で自分がモテてると思ったの〜? あーんなの全部演技に決まってるじゃない。ふふ、ホントにバカなんだから。そもそもあんたが女の子から好かれる要素って皆無でしょ? たまには鏡でも見たらぁ?」


 レッドの着替えを待つ間に、エリーのチクチク言葉がアクセルを滅多刺しにし始めた。彼女は勝利がよほど嬉しかったらしく、ニコニコと上機嫌にアクセルの死体蹴りを満喫している。


「勝ったからって調子に乗り過ぎだろ……。騙された俺が悪いんだけどさぁ……」


 その傍でアクセルは気の毒なほど意気消沈していた。人間陣営が負けたのは自分が無能だからと思い込んでしまったらしく、たかが遊びなんだから気にするなと周りがいくら言っても簡単には受け入れられないようだ。アクセルの女装案は悪魔娘2名の反対票によって却下されたのがせめてもの救いか。


「それにしても2日目にいきなりミサキちゃん先輩が当てられた時は焦ったわ。身内切りなんて頭に無かったし、このまま普通に負けるかと思っちゃった」


「なんかお前ずっとピンチだったよな。ミイラのおっさんも自白するタイミング早かったし」


「それね! シラを切り通してくれればミサキちゃん先輩もまだ生き残る目があったかもしれないのに! やっぱり勝てたのはミサキちゃん先輩の的確な指示のおかげよね!」


「しっかし初手でクレアパイセン狙いはヤベーって。相棒に対して容赦無さすぎだろ」


「あたしも驚いたけど、勝負は勝負だから! それよりあんたミサキちゃん先輩にビビってたでしょ!」


「いやあれは誰だってビビるって。マジで悪魔が取り憑いたかと思っちまった。演技力マジでパネェ」


「でもあたしの演技力も中々だったでしょ? あんた完全に騙されてたものね! そんなんじゃいつかろくでもない女に引っかかって痛い目見るわよ? ふふっ」


「ろくでもない女にはもう引っかかってるし、今まさに痛い目を見てる真っ最中だっつーの」


 それでも律儀にエリーの煽りに付き合ってあげているあたりに、アクセルの性根の良さが現れている。彼はエリーに恋愛感情を持っていないはずなのだが、エリーと話しているうちに少しずつ元気になってきているようだ。


「はぁ? 誰がろくでもない女よ、誰が」


「自覚あんじゃねーか。つーか怪しい怪しいと思ってたとーりにやっぱりお前が悪魔だったし、マジで最悪の気分だっての。お前、最初からこうなるって分かってて俺を残したろ」


「あったりまえでしょ? あんたってヘタレでビビリだから、失敗した時に痛くない方を選ぶのよね。『あたしに騙されるリスク』か『人間のあたしを処刑するリスク』かの二択なら、あたしを傷付けるよりも自分が傷付く方を選ぶと思ってたわ」


「ん? んんー? まぁ、そうなんだけどよぉ……。なんか引っかかるっつーか……」


 アクセルは釈然としないようだが、それも当然か。マリアへの恋慕を振り切ってエリーを選んだアクセルの動機は、きっと臆病さでも優しさでもない。死線を共にした仲間への揺るぎない信頼だ。『あなたになら殺されてもいい』と口に出したエリーに対し、アクセルもまた同じ返答を行動で示していた。

 いくら憎まれ口を叩き合っても、アクセルはこの先も何度だってエリーを選ぶだろうし、逆の立場ならばエリーもまたアクセルを選ぶだろう。ゲームだけでなく実戦でも。


「教皇様、本日はこのような場にお招き下さりありがとうございます」


 分析しながら少年少女のじゃれ合いを眺めていると、マリアが話しかけてきた。なお別に招いてはいない。


「おかげさまでとても有意義な時間を過ごさせて頂いております。お恥ずかしながらこのように友人と遊ぶ機会には恵まれなかったもので、我を忘れてついつい熱くなってしまいました」


 今からバニー服を着せられる人とは思えない笑顔だ。なるほど、アクセルがコロッといったのも頷ける。


「楽しんでくれたなら何よりだ。見ているこっちも面白かったぞ」


「これも私の目を治してくださった教皇様のおかげです。このご恩は決して忘れません。一生をかけて返させて頂きます」


 うーん、そんなに丁寧に頭を下げられても、ちょ〜っと重いかなぁ〜? 何となく成り行きでこうなってるだけだし……。あれ? そもそも彼女の目を治したのは私だっけ?


「なら差し当たってはアレを目撃した信者達の口封じ……じゃなくて緘口令を徹底してくれ」


「お任せ下さい。この命に代えましても、必ず」


 だから重いよ……。まあ漏らされたら死活問題だから、徹底してもらわないと困るんだけどさぁ。


 しかしそう考えてみると、魔法少女教団は解散させるよりも、引き続き彼女に管理させた方がリスクマネジメント的には正しいのか。やだなぁ。


「ところで二回戦目はあるのでしょうか? 次は悪魔陣営にチャレンジしてみたいのですが」


 なんかすっごいワクワクしてるし……。この教祖、第一印象より割とアレだな……。初代教祖の娘だから今の地位に就いただけで、中身は普通のお姉さんなのかな?


「ならナインにばっかりGMをやらせるのも悪いから、次はゴリラ人狼にしよう。もちろんゴリラなので人の言葉は話せない。バナナを食べる、ウホウホ言う、指差す、胸をドンドコ叩く、これらの行動以外が禁止される悪夢のゲームだ」


「まあ! すっごい面白そうですね! 楽しみです!」


「お姉さまー! ありがたき心遣いに感謝いたしまーキャイン!」


 変なのが便乗して飛んできたので蹴り飛ばした。最近思うんだが、こいつは私に殴られる為にわざとセクハラ行為に及んでいる気がする。ならいっそ無視……は流石に可哀想か。


「お話し中に失礼しまちゅ。マリアしゃん、例の件でちゅが、今日この場で心を決めまちた。あちしの舌にかけて今後は一般食材のみを取り扱うと誓いまちゅので、食材の仕入れルートの確保をお願いしまちゅ」


「商談成立ですね、ありがとうございます。建築が得意な者も呼び寄せますので、今しばらくお時間を下さい」


 ラブリー・キッチンとマリアが握手を交わした。ゲームを通じて仲良くなってくれた……のはいいが、気のせいかな? 何やら聞き流してはいけない内容の会話だった気がする。


「ボクもマリアさんに協力する事にしたよ。ただボクの血は鮮度が落ちると効果も無くなるから、小分けにして販売は難しいと思うな。門外不出の秘薬って建前にして、患者さんをここに連れてきて飲ませるのが現実的じゃないかな。これで少しでもマリアさん達への罪滅ぼしになればいいなぁ、なんて。えへへ」


「ありがとうございます、イエローさん。私達の出会いはあまり良いものではなかったかもしれませんが、これからは怪我や病気に苦しむ方々を共に支えていきましょう」


 変態戦隊ともマリアはギクシャクしていたので、仲良くなってくれたのは喜ばしいんだが……その怪しげなビジネスの話は何だ?


「マリアっち〜。依頼されてた都市計画についてだけどさぁ〜。やっぱこの十割未開発のクソ土地じゃ人は住めないねぇ〜。税金対策でクレアっちはこんな広いだけのどーしよーもないとこ押し付けられたのかなぁ〜?」


 ちなみにピュアルンは紺色でピッチリした謎の素材の水着を着せられている。肌面積は少なくて謎に似合っているので、衣装に文句は無いらしい。


「ありがとうございます、ピュアルンさん。では先に土地調査と開拓が必要ですね。後ほどレトリバさんに相談してみましょう」


「ちょ、ちょっと待った。まさかここを魔法少女教団の本拠地にするつもりじゃないだろうな」


 だが流石にもう見逃せない。百歩譲って異教徒を匿うのはいいとして、あまり派手に動かれると庇いきれないぞ。


「それと、ここは形式上は私の領土だが、別に開発や発展を望んではいない。故郷を失った人狼達が穏やかに暮らせる場所ならそれでいいんだ」


「教皇様のお優しいお気持ちに、私も心からの感銘を受けております」


 マリアが跪いた。いやだからそーゆーのやめてって!


「だからこそ教皇様の望みを叶える為に、住民の募集が必要不可欠なのです。教皇様、失礼ですが納税の目処は立っておりますか?」


「の、納税……」


 来年までに何とかしなくてはならないと思いつつ今日まで目を逸らし続けてきたワードが、ズシンと私の頭に重くのしかかる。


「これだけ広大な土地になりますと、国に納めなくてはならない税金も莫大な金額になります。とても個人で払える金額ではないでしょう。住民を呼び込み、無理のない範囲で徴収して負担を分割するべきです」


 正論だけどさぁ……! あのイカレた狂信者の群れを近くに置きたくないんだよ私は!


「そして、もしも納税が滞れば教皇様はこの地を手放さなくてはなりませんが、次の所有者がこの地で目にするものは……」


 ……人狼の群れ。動植物に擬態して散在するゼノフォビアン。花畑を作るゴーレム集団。古代兵器の亡骸が眠るダグラス一家の墓。人喰い殺人鬼のレストラン。バリスには絶対見せられないピュアルンズコレクションの数々……。


「もういい。分かった」


 私は顔を覆った。こんなのを人に見られたら即日指名手配犯だ。少し前までは失う物の無い気楽なソロ冒険者だったはずなのに、いつの間にこんな大荷物を背負わされているんだろう……。


「マリアさん。ディスモーメント領の経営をよろしくお願いします……」


 マリアは聖母のように笑った。


「仰せつかりました、教皇様。栄誉ある大役をお任せ下さり、感謝の言葉もございません。教皇様の信頼に応えるべく、身命を賭して安全快適な都市計画を実現する所存ですので、今後とも信徒共々どうぞよろしくお願い致します」


 前言撤回。この人、ヤバい。

 外部からするりと入り込んできたかと思えば、あっという間にディスモーメント領の運営が掌握された。今までもこうやって教団の拠点を増やしてきたのだろう。それも教会や有力組織の追跡を逃れながら。

 うえぇぇ……やっぱりバリバリの危険人物だぁ……。もしかして因果関係は逆で、初代教祖はこの人の父だったから教団を作れたのだろうか?


 それにしてもおかしいな? 私は悪い事はしてないはずなのに、どんどん不穏分子が集まる反社組織が足元で育っていくぞ? 何これ呪い? もしかしてあんな善人のスクリームさんを殺してしまった天罰?


「みなさーん! レッドさんのお着替え終わりましたよー!」


 ミサキの明るい声が憂鬱な気分を吹き飛ばした。そうだ、今日は将来の不安とか何も考えずに遊ぶ日だった。異教徒も殺人鬼も皆でコスプレしてゴリラになろう。皆で仲良く尊厳を捨てよう。計算通りに全員道連れだ。


「それではオープンまで、さーん、にーい、いーち……ゼロ!」


 ミサキの合図に従い、私とイエローは同時にデビルマントを手放した。目隠しが取り払われ、おめかししたレッドの姿が露わになる。「ふわぁー!」「まぁ!」「綺麗……!」「幸せにおなり……!」ギャラリーから一斉に歓声が上がった。


「チッ、あんまジロジロ見んなよな」


 不服そうに眉根を寄せるレッド。彼女……彼?に命じられた服はウェンディングドレスだった。控えめに言っても恐ろしいほど似合っている。赤い髪に純白ドレスのコントラストが映えており、普段より慎ましく露出した豊満な胸元は奥ゆかしさを演出している。特筆すべきは彼女に備わった扇情的なボディラインだ。普段は下品に見せびらかしている身体が薄い生地の向こう側にうっすらと透けて見えており、清楚さと妖艶さを絶妙に両立させている。


「ん」


 お前も何か言えとばかりにアクセルに向かって胸を張るレッド。それもそのはず、彼女を褒め称える皆の中でアクセルだけが未だ何も言わずポカンと口を開けたまま固まっていた。「マナー」エリーが複雑そうな顔でアクセルを肘で突っつくと、抜け出た魂を取り戻したような勢いで彼は立ち上がった。


「すっ、げえ! 可愛いっつーか、綺麗っつーか、そんな言葉じゃ追いつかないほどマジの美人っつーか、とにかくなんかもう女神みたいで感動っス……!」


 年上の女にはすぐ惚れるよなお前! 

 そうツッコミたかったが、我慢だ我慢。今はレッドのリアクションの方が気になる。


「ふーん、可愛くて綺麗で美人で女神、なぁ……」


 レッドの自認は男性なので、女性的な魅力を褒められても嬉しくないのだろうか。彼女は険しい顔のまま、アクセルの賛辞を吟味するように繰り返した。「これどうぞ」何かを察した様子のリューイチが姿見を置く。「この俺様が女神ってか? ふーん……」レッドは姿見の前でスカートの裾を摘んでくるりと回ったりポーズを決めたりしていたが、ふとアクセルの熱視線に気付くと、その口元をふにゃっと綻ばせた。


「ま、ありがたく受け取っとくか。へへっ」


 今、レッドの中で何かが目覚めた。

 ギャラリーがざわめく。イエローとリューイチが握手を交わす。明らかに動揺を隠しきれないエリーが、レッドとアクセルをパッパッと交互に見比べる。


 健全なる精神は健全なる身体に宿るという言葉がある。心の形が体の形に同調しているだけで、きっと心そのものに性別は無いのだろう。身体が女性になったレッドの目覚めも必然だったのかもしれない。

 この先アクセルに待ち受けるであろう受難を思うと笑っ……同情を禁じ得ない。


 少年少女よ、ラブコメであれ。




















《ゴリラ人狼、開戦!》


「ウ、ウホ?」


「ウホウホ、ウホ?」


「ウホ〜?」


「ウホウホ!」


「バナナぱくぱくもぐもぐ」


「ウホウホ! ウホホ!」


「ウ、ウホ……」


「ウホウホ、ウホ!」


「バナナもぐもぐ」


「ウッホウッホ!」


 ドコドコドコドコ!


 ドンドコドコドコ。


 ドコドコドコドコ!


 ドコドコドコドン、ドンドコドン!


 ポヨポヨポヨヨン。


 案の定、全員笑い転げて議論もクソも無かった。

 思えばこんなに大勢の友達と遊ぶのはいつ以来だろうか。現場で知り合った人は大体死んでしまうので、家出して以降は友人関係に恵まれなかったな。

 問題は山積みで先行きは不安ばかりだが、なぁに何とかなるだろう。今は一人で解決しなくてもいいから気が楽だ。


 さて次は、どんな遊びをしようかな。






 おしまい。

以上です。ここまで読んでくださいまして、ありがとうございました。

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 最新話まで読みました! 満足! 面白かったです! 「普通の敵と戦う人の話」  グロと恐怖とパニックの代名詞! のようなゾンビが凄くマイルドな敵に見えてしまい、「ああ、今回はゾンビか……」とホッとし…
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