7前期テスト3
……理由は意外と単純だった
先生たちは生徒たちの固有魔法を今回のテストで知るため、もちろん私の【動物と話すことができる】能力を知らない。
試験会場は様々な防御系の固有魔法がかけられている体育館で行われる。
試験なので余計なもの・魔法がないようになっているため、動物なんてもちろんいない。
よって次回に延期になったらしい…
アヤ曰く
「こういうことは多々あるらしいって先生が言ってたわ~ いや~~忘れていたよ」 だそうだ
(いやいやいやいや………)
普通忘れるかな、そんな大事なこと…
てか、先生雑すぎる気がするのだが……
と内心ツッコミを入れ、
「ドンマイ」
と明るく流すことにした
そんな私を心配そうな目ですみれに見られたことは少し悲しくなった…
「それにしても、すみれはすごいね。1位と3位なんて!」
「…………」
「次は桜とすみれを追い抜けるようにがんばるからね」
「多分アヤには無理だねwww」
「なんだと!?」
「…………」
「すみれ?」
「…………」
「お~い すみれ、私の声聞こえてる?……桜、すみれ大丈夫か?」
「う~~~ん すみれさ~~ん?」
「………だめだ ………このままじゃあ………」
「「すみれ!?」」
「このままじゃあ…………両親に……」
そういって、すみれは倒れた。
アヤ、がんばれ……