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花たちは今日も元気に咲き誇る  作者: 椿想香
秋 遠方にいる貴女を想う
81/89

79白ユリvs黒ユリ4

視点は紅蓮、理事長です。


最近あんまり明るいニュースって無いですね…

まぁ、それと更新できなかった理由とは何の関係もありませんが……。


本当、すみません!!

バンッ


「うっ……絶対あれに当たったらビリビリするよね?」

「当たり前だ!」

「…ビリビリどころか、下手すると気絶するよ」

「!? 白蓮、それって冗談?」

「本当だよ~」

「マジか!?」

またアヤが緊張感のない会話をしてる。いや、内容は緊張感があるが、元来の声色でふざけているようにしか聞こえない。

「なんか楽しそうだな……」

「和みながら撃たないでくださいよ!?」

「つい……」

「ぎゃ!」

こんな雰囲気だが、一応蒼星さんからの攻撃は全て避けている。だからといって余裕をかませるほど、呑気な攻撃ではない。


「あんまり戦う相手が若いとやりにくいな…」

「じゃあそのまま引いてほしいですけど」

「それは無理」

ダメ元で聞いてみたがやはり断られた。


「…とりあえず、一人目!」

「ぐっ……」

「白蓮!!」

一丁から逃れてもすぐに2丁目が照準を合わす。白蓮は運悪く狙われ、ついに一発当ってしまった。

「このっ!」

(白蓮は……気絶はしていないようだな…)

銃を蒼星さんから離そうと槍で狙うも、そのたびに剣の部分で力を流され、いまいち攻撃が効かない。

「あ、もう!!」

また、アヤも銃を叩き落とそうと棒を振り回すが全然当たらない。

(攻撃が当たらないなら、魔法だ!!)

今度は槍先に集中して魔法で銃を壊そうとすると、あっちは察して剣で流そうとはせずに打ってくる。


バンッ


慌てて避けたが、少しかすったようだ。

(クッソ痛〜〜)

アヤは、俺に追加攻撃をしようとした蒼星さんの死角から攻撃するが、それも引き金を引くことで難なく対処する。


バンッ


「いっ……」

「アヤ!」

アヤは真正面から攻撃を受けてしまった。

「っ…」

膝をついたアヤを無視して来た蒼星さんを何とか槍で応戦。

魔法を使うも、いまひとつな効果。さっきの攻撃で手や足は震えている。こんな状態で銃を壊せるほどの振動を送るのは無理だ。

「紅蓮は力はあるが……大人に勝てる程ではない」

(押し負ける…)

心の中で諦めが生じたとき、前からの圧が弱まった。

「!! 白蓮、か?」

腹や腕、足に剣が刺さっていた。

「まさか、僕があれで終わりだとでも?」

白蓮は蒼星さんの意識が完全に外れる瞬間を待っていたようだ。

「良くやった!白蓮」「ありがとう、白蓮」

俺は気合で腕を動かし武器を狙う。アヤも蒼星さんの背後から。

(行ける!今度こそ、)

「あまい!」

が、蒼星さんは2丁を器用に動かし、アヤの棒も、俺の槍も跳ね返し、そして引き金を引いた。


バンッ バンッ


「ぐあっ…」

「っ……」


パンッ!


「まだだ!」

俺とアヤが武器を手放し地面に倒れ込んだと同時に、白蓮も手を叩いて剣を具現化する。


「ほお……本数が増えたな」

「僕らは負けるわけにはいかない!」

五十本の剣が蒼星さんを狙う。


「……なるほど。速さ比べと行こうか!」

そう叫ぶと、蒼星さんは銃口を剣に向けた。


バンッ バンッ バンッ バンッ……


迫りくる剣をどんどん弾いていく。


バンッ


「これで最後か…」

ついに全ての剣を弾いてしまった。

「そんな……」

「悪いな、俺もそう簡単に負けるわけには………!!」


(ありがとう、白蓮!)


俺は背後から槍を銃に突きつけて、蒼星さんの手から離した。そして間を置かずに白蓮がそれを遠くにふっとばす。


「な!?」

「こっちには優秀な治癒魔法の使い手が残してくれたものがあるんでな…」

俺とアヤは、白蓮が派手に戦闘をしてくれたおかげで、回復薬を飲むことができた。あとは機会を待って行動を起こすのみ。

「ごめんね?黒ユリのおじさん」


ゴンッ!


意識が白蓮と俺に向いている間に、アヤが思いっきり頭に一撃を入れた。

聞いているだけで痛そうな音で、蒼星さんはそのまま地面に倒れ込む。

「……アヤ、ナイスなんだが、どれだけ強く叩いたんだ?」

「え?だって私って女子だし?力いっぱい棒を振り下ろしただけだよ?」

「あ、うん…」

「…二人とも、急いで桜を追いかけようか?」

「そうだな」

「了解!」

俺と白蓮は遠い目をして肩をすくめた。



◇◇◇



「……シャグリさん」

「ああ、分かってる」

俺はシャグリさんに作戦開始を伝え、早速動き始めた。


ガキンッ


「よう、そこのガキ!俺と一戦してみねーか?」

「ふっ…いいぜ!おっさん!!」

「ちょっとこのバカ!!フリージア!!」

あのフリージアは基本シャグリさんにまかせて、その間に俺は藤を何とかする。

今回の作戦は桜たちと合流するまで、時間を稼げば良いのだ。


「お嬢さん、悪いが俺たちが相手だ!」

まずは機動に優れた団員たちが切り込みに行く。

「私一人に多勢……これは神からの使命に違いない!」

毒を飛ばしているが、そいつらは中々に足が早い。そう簡単にはダメージを受けない。

さてその間に、違う部隊に合図を出すタイミングを見計らう。


(今だ!!)


合図を出したと同時に、柊含む水の魔法使いが動き出す。

柊が海から大量の水を上空に運び、周りの団員がそれを上手く利用して攻撃を仕掛ける。

「あーーウザい!!」

藤がキレ始めたせいか、最初の部隊が攻撃を受け始める。

「近距離部隊、回避!」


近くにいた邪魔者が消えた藤は視線をこちらに向けるも、水部隊により俺には攻撃を仕掛けられない。

「そんな水の攻撃なんて、斬れば全て無駄よ!!所詮、水は水なんだから!!」

(意外と効かないな…作戦を変更するか?)

悩みは一瞬。

一人の女団員が前に出てきた。

「へ〜〜所詮、水ね?」

「何?反論でもあるのかしら?」

「じゃあ、こういうのはどう?」

(あれは…確かカトレア君、だったか?団員の中でも器用な方だったな)

カトレア君は少量の水を操り、そのまま藤に頭から被せた。

「な!?……ただ水を被せたところ、で、?」

最初はただの水が、縄のように変化して藤を拘束し始めた。

「あっははー!良い気味!どう?ただの水に邪魔された気分は?」

「っこの背徳者が!!」

「おい、カトレア!煽るのもその辺にしとけ…」

(あの男団員はスターチス君か……あの二人と安須太君は幼馴染なんだっけ?……大変だな)

「はいはい…」

「そこの女!!このぐらい、私は!!」


バシャン


「マジか…」

「フン、さっきの威勢はこの程度かしら?」

藤がカトレア君に向いている間に、俺は柊に合図をした。

(行け!柊)


「!!」

柊は藤を囲うように、水壁をつくる。

「っ…、水が流れている?」

これは大量の水を操れる柊君だからこその技。水を常に同じ方向へ放出することで水圧が上がり、壁を破れにくくなる。

「壁は確かに凄いけど、真上が開いていたら意味が無い!」

「本当に?」


「藤!!ごめ〜〜〜ん!」

「!!!」

さすが、シャグリさんだ。タイミングバッチリ。

ちょうど藤が上を見ると、遠くからフリージアが飛んできた。

……そう、文字通りシャグリさんがフリージアをふっとばして、見事水壁の中へ入れたのだ。

「仕上げだ!」

それを見れすぐに、水部隊は魔法を使って上に蓋をした。これで少しは時間を稼ぐことができる。


「お疲れ様です、シャグリさん」

「ああ…、!!ちょうどあっちも来たようだな?」

大先輩を労っていると、後ろから声が聞こえた。




「理事長!!」


__それは待ちに待っていた声だった。

あと、2話ぐらいでこの章は終わりです。

次話は明日の0時に投稿します。


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