64街へ行こう!!
ただの日常回ですw
あの色々と楽しかった学園祭から一週間がたった今日。せっかくの休日だから久しぶりに街へ行こう、ということで私とアヤとすみれと柊で遊びに行くことにした。そして私の家族のお墓で報告しに行くのにみんなもついて来ると言ったので、この後に行く予定となった。
「さて街に来たのは良いけれど、みんなどこに行きたいのかしら?」
「はいはーい服屋行きたーい!!」
「アヤがそう言っているし、良いんじゃない?」
「私も賛成です」
ということで、服屋がたくさん並んでいる通りに来た。
「せっかくだしーそれぞれの服をみんなで考えてみない?」
「桜!ナイスアイディア!!じゃあ、まずは柊の服から選ぼう~」
アヤが数秒柊をジロジロと見た後、一つの店を指した。
「あそことかどう?」
「いいね~。柊っていつも黒っぽいものばかりだから、色を大幅に変えよう!」
「良いですね、桜」
「はあ………もう好きにして」
二時間後。
「いや~みんな大分印象変わったね!」
「そうね……すみれはいつもの寒色も良いけれど暖色も似あうわね」
「柊さんも素敵です!その藤色の羽織のおかげで、いつも以上に大人に見えますよ!」
「アヤは同じ藤色だけど全然柊と雰囲気が違うね~ちょっと長めのスカートにしたから落ち着いて見える」
「何その感想~(まるで私がいつも落ち着いていないみたいじゃない!)
桜はいつも赤系の服が多いけど、灰色のロングスカートすっごく似合っているよ!」
「ありがとう(………)」
私たちは大変身をし、そのまま雑貨屋さんに行くことにした。
「この観葉植物かわいいですね」
「なるほど…すみれはこういうのが好きなのね?」
「こういうのって言うより、植物が好きで部屋に欲しいなっって思っていて…」
「部屋に置くなら、この植物はどう?」
ということで、ここではみんなの好きな植物を共有した。
「あ……」
「どうした?柊」
「アヤ、柊は向かいの店を見てたよ」
柊の視線の先には、財布に優しいと評判のアクセサリーショップがあった。
「ナイス桜。せっかくだしアクセサリーも見ようよ!」
さっそく店に入ると、そこら中からキラキラしたものが並んでいた。
「確か柊はよくイヤリングつけていたよね?」
「ええまあ……海の輝きと似ているから、かしら……」
「あーたしかに少し似ている部分はあるね」
「海か…ならこれとかどう?かわいくない?」
「この藤色とかどうですか?今の服にぴったりですよ」
「それ良いじゃん!」
「そ、そうね…せっかくすみれが選んだのだから買おうかしら」
「本当は自分が気に入ったくせに~」
「素直じゃないな~柊は~」
「二人ともうるさい!」
「喜んでいただけてうれしいです!」
すみれがすごくうれしそうに笑ったので、柊はそれ以上言えなかった。
_もちろん、その様子を見た私とアヤがまた柊をからかったのは言うまでもない。
「あ!ちょうどあの有名なクレープ屋さんが来てますよ!」
「あれってなかなか近くに来てくれないから珍しいね?」
「ラッキーじゃん!ちょうど小腹もすいたし、食べ歩きしようよ~」
「それも良いわね」
ということで、私はチョコバナナ、アヤはベーコンレタス、すみれはイチゴカスタード、柊はアボカドサーモンを買った。
「「うまっ!!」」
「ちょっといきなり大声出さないでくれるかしら?……確かにおいしいけれど」
「イチゴもおいしいです!」
「ねぇ、すみれ。一口良い?私のチョコバナナもあげるから」
「良いんですか?」
すみれは目を輝かせながら一口かじった。あまりこういうことに慣れていないのか、とても初々しい感じがとてもかわいらしいかった。
「おいしいです‼桜」
「だよね~ここのフルーツおいしい!」
と言ってすみれと笑いあっていたらアヤと柊が間に入ってきた。
「そんなにおいしそうに食べていたら気になるじゃない!私も、いや私たちも欲しいよね?柊」
「ええ、彩芽の言う通りだわ」
「ということでみんなでシェアしよう~」
アヤがあまりにも必死な様子だったので、私とすみれは顔を合わせてまた笑った。
(たまにはこういう平穏な日々も良いな~)
なんて自分らしくもない感情が浮かんだ。
『さくら、まってよ~』
『つばきってば、はやくはやく~。クレープがいっちゃうよ!』
『二人とも、あんまり走らないの!迷子になるわよ』
『『ごめんなさい……』』
『まあまあ、お出かけなんだし少しはしゃいでも良いじゃないか?』
『ふふ…それもそうね。ほら桜椿、何が食べたいの?』
『『チョコバナナ!』』
『本当に二人はそれが好きだな~。前もそれだっただろ?』
『だっておいしいもんね?つばき』
『うん!わたしもだいすき』
「桜?」
「っ‼……あ~ごめんごめん。おいしすぎて感動してた~」
「どれだけ感動していたのかしら…」
(あぶないあぶない。少し昔の思い出に浸りすぎた。)
ふとした時に昔を思い出してしまうことは私にとってよくあることだった。だから今更感情的になったりはしない。こういうときは切り替えて別のことを考えるのが吉だ。
「ふ~結構いろんなところに行ったし、そろそろ行きますか?」
「暗くなる前のほうが良いですよね?」
「そうね、私も賛成よ」
時刻はもう四時すぎになっていて、太陽は少し傾いていた。
「……みんなそんなに気を使わなくて良いのに~。まあ、ちょうど良いタイミングだし向かうか!」
私はお供えする花を求めて花屋さんを探しに歩きだした。すると私たちの目の前を知り合いが通りかかった。だが、
「紅蓮!!」
「あ、なんだ桜たちか……」
「そんなに急いでどうしたの?」
その知り合いの様子がどうみても異常事態を表しているようだった。
「桜たちはいつからここにいた?」
紅蓮は真っすぐこちらの目を射抜いた。その瞳はどこか焦っているようだった。
「朝早くからだけど…」
「なら、白蓮を見ていないか?」
「「「「え?白蓮⁉」」」」
__平穏な日々なんてものは、砂上の楼閣に過ぎなかった。
執筆頑張ります!!




