59ついに学園祭だ!!1
今回は桜とアヤが会話するだけです…
「白ユリ魔法学園祭の開催を、ここに宣言します。」
いつもとは違う、それらしい威厳をもった理事長が、その一言で開会式を締めくくった。
「理事長って…」
「威厳があるように見えるけど、彼の素を知ると何故か…違和感があるね…」
「桜に同感~」
ついに、白ユリ学園祭が始まった。
私とアヤは開会式に出席しているが、柊とすみれはすでにここにはいない。柊は中学生の案内、すみれは金魚すくいの店番で、準備をしているのだった。
「開会式も終わったことだし、さっそく遊びに行く?桜」
「そうだね、柊とすみれを探しながら楽しもうか」
ちなみに、私とアヤは学園祭後半にあるミナバシ大会決勝戦(続)があるため、午前中は暇なのであった。
「アヤ、最初に行きたい所はある?」
「そうだね……とりあえずここから出ようか」
私たちは体育館から出た。すると、そこには……
「おぉぉ~~!!」
「活気にあふれているね!」
たくさんの模擬店がそこらじゅうに並んでいて、お客さんもたくさん来ていた。
「あ、桜~ りんご飴食べて良い?」
「私も食べる~」
私たちは食べたいものを片っ端から食べることにした。
色々な食べ物を買い食いしていると、アヤがいきなり叫んだ。
「ねぇ、桜!あれってすみれじゃない?」
「あ、本当だ~……なんかめちゃくちゃ幼稚園児がたくさんいるね…」
金魚すくいとかかれた場所で、すみれがあたふたしながら働いていて、その横で竜胆さんは(ニヤニヤと内心笑いながら)すみれをサポートしていた。
「金魚すくいだもんね~ あーちっちゃい子、マジでかわいい~」
「そうね …すみれと竜胆さん忙しそうだし、行くのはやめようか?」
「そうしよう~…あ、そういえば校内にも模擬店があるんだよね?」
「外は混んできたし、言ってみよう!」
私たちは金魚すくいをあとにして、校内に入った。
すると、何人かの中学生を引き連れる生徒を見かけた。
「ここは魔法に関する資料がたくさんあり、」
「あれって、柊じゃん!」
「その横にすいれん様もいる~あ、中学生を落とした!」
どうやら、その生徒とは中学生案内役の方たちだったらしい。
「大変だね…」
「そうだね、アヤ。それに比べ、今の私たちは……」
「…これ以上は考えてはダメだ」
私とアヤは少し落ち込みながら、校内にある喫茶にむけて足を早く進めた。
「いらっしゃいませ、お嬢様方」
そこは、ロングスカートのメイド服を着た女子生徒と、燕尾服を着た男子生徒が腰を折って、丁寧な挨拶をしていた。
「え?………え!?」
「そういう喫茶なのかよ~~!?」
予想の斜め上にいったお店に、私はツッコムことを止めることができなかった。




