4ある日の昼休みの教室
遅くなってすみませんm(_ _)m
あれから2週間くらいたったが、柊さんは相変わらずだ クラスで少し浮いていたが……アヤさんだけは普通に話している
「柊さ~~ん!昼食終わって昼休みだし、一緒に遊ばない?」
「……」
「じゃあ、今柊さんが読んでいる本の名前教えて?」
「………」
「う~~ん…じゃあ、今から図書室行かない?ここの図書室、白ユリで一番大きいらしいよ!」
「…………」
「ていうか、『柊さん』って長いから、『柊っち』て呼んでいい?」
「……文字数変わっていないけど…あ」
思わず柊さんは反応してしまったようだ
口に手をあて、顔は少し赤くなっている
…そんな様子が、ちょっとかわいく思えた
桜「『柊』でいいんじゃない?アヤさん」
アヤ「あっ、それでいいじゃん! てか、私のことは『アヤ』でいいよ、桜っち」
桜「あはは…アヤ、私のことも『桜』でいいよ!」
アヤ「よし、じゃあ『桜』『柊』って呼ぶね!」
桜「すみれさんもそれでいい?あ、『すみれ』って呼んでいい?」
すみれ「あ……はい」
すみれは突然話をふられて動揺しているけど、ここにはもっと動揺している人がいた
「は、話を勝手に進めないで!私は許可していないからね!」
と言って席から立ち、教室から出ようとしたそのとき…私は思わず柊のそでを掴んでしまった
「……なによ?」
「…柊の許可がなくても、『柊』って呼ぶからね」
「……か、勝手にすればいいわ」
柊は少し顔を赤くし、教室からさって行った
これは、「柊が許可した」ということだろうと自分勝手に解釈した
「人は皆、自分勝手な生き物………
人はいつか、私を裏切る
それは自分自身が一番わかっているはずよ」
廊下で1人の少女は、自分にそう言い聞かせていた。
少女の目は暗かったが…どこか悲しい感じでもあった。