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花たちは今日も元気に咲き誇る  作者: 椿想香
秋 遠方にいる貴女を想う
55/89

53仲の悪い双子2

遅くなってしまい、申し訳ありません!

「…何でここにクソ兄貴がいるんだよ!」

「竜胆に食堂を案内されたからだよ。ほら、俺たち今日は弁当を持ってきてないからさ、ここで会うのは別に不思議なことではないと思うけど…」

「っ…」

紅蓮君は聞き分けのない子供のように白蓮君に突っ掛かると、白蓮君は苦笑気味に返事をした。

どうやらこの二人はお世辞でも仲が良いとは言えない関係のようだ。

「兄貴っていうことは、二人は」

「うん…竜胆の思っている通り、俺たちは双子なんだ。」

「…不本意ながらな。」

「「「「ははは…」」」」「……」

(双子なのに仲が良いよね、ってよく言われたけどやっぱり一般的に双子は仲が悪いものなのか…)

私はそう思うと、少し胸に痛みを感じた。_あくまでも少しだ。

「あ~…とりあえずみんな、自己紹介しない?」

一人で考え込んでいると、アヤがそう言って話を進めた。



「一部の髪が白い方が白蓮で、赤い方が紅蓮君なんだね?」

「そうだよ。というか、俺のことも呼びすてで良いよ」

「分かったよ、紅蓮」

「それにしても……二人はそっくりだね~」

「しばらくは…ま、間違えそうです…」

「よく言われるんですよ。『お前ら似過ぎだから、何か特徴を持て』ってね…」

「それで、髪色を…」

「こいつと間違えられるのは嫌だから、仕方なく変えたんだ」

「双子って苦労するものなんだね…」

私は思わずそう呟いてしまった。

すると柊たちからの視線を感じたが、私は気のせいだと無視した。

「そうだよ」

紅蓮は私の言葉に即答した。そして、

「兄弟なんて、ロクなものじゃない」

と零した。

その瞬間、柊は何か言いそうだったが、アヤの手と私の目で必死に制止させた。

「…そろそろ時間なので、教室に戻りますか?」

私たち4人だけが微妙な空気のなか、白蓮は話題を変えるようにそう提案した。


「すみませんでした」

「え?」

食堂を出て教室に向かっていると、白蓮が近づいてきていきなり謝った。

「俺たちの関係はいつもあんな感じなので、不快に思う方はいると思って…」

「あ…(私そんなに顔に出ていたかな…)

いえいえ。私も双子がいままで近くにいなかったもので、こんな関係だと知らなかっただけです」

私は前で竜胆さんと楽しげに話す紅蓮の背中を見つめた。

すると、隠れていた本音が浮かんできた。

「…不快とかじゃなくて……悲しいのかな?」

「悲しい?」「「「……」」」

「せっかく同じ日に生まれた兄弟でここまで一緒に元気に育っているのに、こんな関係は悲しいかな~って……一人っ子の私は思ってしまっただけです。」

嘘は言っていない。実際、今は一人っ子である。

「そうですね…………昔は、こんな関係じゃなかった。あの日から……俺が…裏切ったあの日からこうなってしまった。だから…悪いのは俺なんです。」

アヤたちは少し離れていたため最初の一言しか聞こえていなかったようだけど、私は最後の泣きそうな声までしっかり聞こえていた。

「それは…」

キーコーカーコーン

「あ、予鈴だ!あと10分で授業が始まる!」

結局、私は白蓮に何も言えなかった。


その後の授業は、白蓮の言った言葉が頭を駆け巡り、集中できなかったのは言うまでもない。

つ、次こそ、一週間後に投稿したいと思います。(願望)

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