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花たちは今日も元気に咲き誇る  作者: 椿想香
夏 過去に思いを馳せても、今は変わらない。
40/89

38茜と鈴6

信じてもらえないと思いますが、(れい)と言う名前は大分前から決めていました!!


視点は桜、鈴となっています。

「柊さんお疲れ様でした。凄くかっこ良かったです!!」

「ありがとう、すみれ。」

「柊、お疲れ~」

「柊、おつ~」

「あ、アヤ!さすがに省略しすぎでは?」

「いや、すみれそれは違うわよ。彩芽の『おつ』は(おつ)と「そんなことより(すみれに余計なことを教えなくて良い)、柊さんと木蓮君の試合はすみれの言う通りてとても良かった(楽しかった)よ?」……ありがとうございます。」

「(お、柊諦めた!)

そうそう。高度な試合だったね?」

「結果はあれでも、良い試合だったと思うよ?」

「…彩芽も桜もありがとう。」

次のDブロックは私たちのなかから誰も出ないため、試合が始まるまでゆったりと話しているところである。


「そ、そういえば、柊さんの怪我大丈夫でしたか?」

「最後絶対、柊気絶してたよね?」

「ははは…今はなんともないから、大丈夫よ。」

「え?あんだけ強く頭とか体をうったらしばらく痛いと思うけど……もしかして白ユリにいる治癒魔法保有者が今学園にいるのかな?」

「「「治癒魔法保有者…」」」

女子三人は考え込んだ。

「…居るんじゃない?…今は怪我人が多くでるミナバシ大会中だし。」

私がそう言うと、三人ともこちらをじーっと見てきた。

「そうだよね。僕も会ってみたいな~。」

「そ、そうですね…」

「お礼も言いたいし…(後で言おうかしら…)」

「私も会ってみたいな~(絶対、桜が魔法をつかっているよね?)」

「会えると良いね…(竜胆さんには会いたくないな…)」

私の魔法は他の魔法と違い、私の血があれば発動することが出来る。効力は落ちるが、よほどの怪我でない限り事前に用意した自分の血で治癒することが出来るので、昔から学園に定期的に血を寄付している(匿名)。今は理事長にばれたので、ミナバシ大会に向けて、堂々と理事長に血を寄付していた。最初らへんは、血を受け取ってくれなかったが、私の諦めの悪さとちゃんと無理の無い量だと判断したらしく、結局受け取ってくれた。


『3、2、1、試合開始!!』

そうこうしているうちにDブロックが始まった。

試合が開始するとすぐに、一人の男子生徒が魔法を発動した。

その瞬間、会場が白い光に包まれた。

「光魔法と言えば…(れい)君かな?」

とアヤがつぶやいた。


◇◇◇


突然だが、俺こと鈴には幼なじみのかわいい女の子がいる。名前は、(あかね)。お隣りさんで、家族ぐるみで仲が良い。昔から気が強く、男勝りで、弱虫な俺をいつも引っ張ってくれた。お互いに魔法が使えることを知ったとき、まず最初に思ったことは『あーちゃんと同じ学校に行ける!!』だった。我ながら女々しい奴だと思った。実は…俺は幼稚園の頃からあーちゃん(茜のあだ名)のことが好きだった。いわゆる、初恋を拗らしているのだ。長年アピールをしてもあーちゃんはこういうことには鈍感で、気持ちを伝えようにもそんな度胸はなく、あーちゃんは成長するにつれてかわいくなっていき男子にモテるのに本人は気付かない。結局俺は、告白されるあーちゃんを友として見ているしか出来なかった。けれどあーちゃんは、全て振っているのである。どんなにカッコイイ奴でも何かに秀でている奴もだ。俺はそれを見て、全てがダメダメである自分では無理だと気持ちを伝えるのを諦めた。振られて今の関係が崩れるより、友として気の知れる幼なじみとして近くにいる方がよっぽど良いに決まっている。


(だから、今日も、こんなヘタレた精神で、俺は君の隣に立つ。)


俺は試合が開始する前に、あーちゃんと手を組んだ。準決勝は二人勝ち進むことが出来るので、協力しようと言うことだ。

作戦は、最初に俺の光魔法で生徒の視界を数分奪い、その後あーちゃんと合流を目指して、途中で出会った生徒を次々と倒すという感じだ。


俺は早速、目が見えないであろう生徒たちを次々と斬っていった。俺と茜の武器は細剣。攻撃の速さは負けないと自負している。俺は目にも留まらぬ速さで手を動かし、あーちゃんとの待ち合わせの中心に向かって走り出した。


中心へ進むにつれて、向こう側から生徒を斬り倒している音が聞こえた。

目くらましが解けはじめたとき、ようやく中心で待つあーちゃんを目視できた。するとあっちも気付いたらしく、安心したようだった。(周りから見ると茜の顔は無表情で感情が分かりにくいらしい。)

「あーちゃん、遅くなってゴメン…」

俺はあーちゃんを待たせてしまったことを謝った。

「別に良い…それより鈴、あーちゃんって呼ばないでて何回も言っているよね?いつになったら直るの?」

「ご、ゴメン…つい癖で、あーちゃん…」

「はあ~…もう良い。さっさと試合を終わらせるから……ほら?」

そう言ってあーちゃんは、俺に手を指しのべた。

「え?」

「え?じゃない。私の雷魔法を食らいたいなら別に手を繋がなくても良いけど。」

あーちゃんはちょっとムッとして言った。

あーちゃんは雷魔法を地面に流して残りの生徒を気絶させて、試合を終わらせる気なのだろう。あーちゃんの魔法は強力で加減が難しいらしく、手で直接触わらないと雷から避けることが出来ないらしい。

「そ、そうだったね……じ、じゃあ失礼します…。」

俺は自分の手を服で拭いてから、恐る恐る手を重ねた。

「ちゃんと握ってよね、鈴!加減出来ないから。」

「う、うん」

あーちゃんがぎゅうっとしてきたので、俺もぎゅうっと仕返した。

その瞬間、あーちゃんは魔法を発動させ、生徒が倒れる音がそこらじゅうから聞こえた。


『残り生徒が二人になったため、この試合は茜・鈴の両名の勝利とする。』


歓声が響くなか、俺は煩い心臓を抑えようと必死になった。けれどそんな俺を嘲笑うように…

「鈴、決勝一緒に頑張ろうね。」

彼女にしたら珍しく笑顔(他の人からは少しはにかんだ笑顔)でそう言い放った。

_もちろん、これで心臓の鼓動がめちゃくちゃ速まったのは言うまでもない。


「俺…生きてきて良かった。」

「ん?鈴、何か言ったか?」

「ううん。何でもないよ、あーちゃん!」

「そう…だからあーちゃんって呼ぶなー!!」

___微笑ましいカップル未満はここにもいたのであった。

鈴君、かわいいですね。

自分で書いていてあれですが、推しになりそうです。


次回も一週間以内に投稿したいと思います。

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