37水対火5
投稿が予告から遅くなってしまい、申し訳ありません!
今回は柊視点です。
「お前、柊っていう凄く強いやつだな?」
「………」
「俺の名前は木蓮。俺と勝負しようぜ!」
「(えー、返事していないのに話は進むのか…)
………人違いじゃないかしら?」
「はっはっはー この水はお前が操作してるだろ?こんなに大量の水を操るのは柊しかいないぜ?」
「そうですか…(意外と頭を使うのね…)」
「いざ、尋常に勝負だ!!」
木蓮君は大剣に火を纏わせ、構えた。
「…(嫌だけど)受けて立ちましょう。」
私も大苦無を仕方なく構えた。
ビュー…
___両者はしばらく動かず、お互いにタイミングを待っていた。そして二人の間を風が通ったのを合図に、戦闘が始まった。
「はぁああああ!!」
ガキッ
「っ……」
木蓮君は即座に間を詰め、その大剣を振り下ろした。
私は苦無で受け止めたが、火が纏う剣が意外にも熱く、すぐに後ろに下がり水を苦無を持つ手に掛けた。
「おい、どうした柊?もっと熱くなれよ!」
「……」
(魔法だけでなく性格も暑いのかよ!?)
私はとりあえず苦無に水を纏わせた。慣れていないせいで、木蓮君みたいには上手くできないが、さっきよりはマシだと思うけど…
ガキッ シュー…
相手の火の方が強く、私の水はすぐに蒸発し、剣と苦無の間に白い蒸気が上がった。
すぐに水が白くなるため、またもや後ろに下がった。
「水魔法とぶつかるとこうなるだな
相性は俺にとって最高だな!」
「…そのようね。
(でもピンチはチャンスっていう言葉はあるのよ?)」
私はまた苦無を構えて向かった、今度は水を纏わずに。
そして木蓮君の剣が私に到達する前に、壁を作った。水で出来た一辺3mの正方形。
そして木蓮君の剣が水壁を斬ると、蒸気が大量に発生した。つまり彼の視界が白く塗り潰され、私を見失うということだ。
_私はその隙を待っていたのだった。
私は姿勢を低くし、彼の横をすり抜けた。
そして確実に苦無が届くように後ろに立ち、首筋に当てようと振り下ろしたら…
「まだまだあぁぁー」
カキン…
なんと、あの状況から私の苦無を受け止めたのだった。
「はっはっはー 今のは俺の火が、柊の移動する時に出来る風で揺れないと、確実に脱落していたな。」
「火を探知代わりにするなんて…(こいつ、意外と策略家なのかしら?いや、でも…)」
「探知?偶然揺れているのが分かっただけなんだが…?」
(やはり、天才肌か…)
「さて、勝負を続行するぞっ!」
彼はそう言うと左足を一歩踏み込み、なおいっそう力を入れた。
私は力はある方だが、当然男子で問題児である木蓮君には勝てなく、押しきられた。
私はそのまま、少し後ろにあった木に衝突した。その衝撃で苦無は手から離れ、そして血を吐いた。
「ぐはっ…
力、加減…でき、ないの、、かしら…」
「はっはっはー 勝負は全力でやらんと意味が無いぞ!」
(そう言うと思ったわ…)
あまりの痛みに、内心で愚痴をこぼしていると、
「降参するか?」
「…いいえ、しないわ。」
「そうか、それじゃあ気絶してもらおうか!!」
木蓮君は木にもたれ掛かる私に大剣を構えて向かってきた。
私に到達するまで
あと60cm…
50cm…
40cm…
あと30cmで私は魔法を使った。
彼の目に思いっきり水を噴射したのだ。
さすがの問題児も一瞬よろけたので、腹に力を込めた蹴りを一発お見舞いした。
「ぐっ…」
相手と距離ができたので、先程落とした苦無を拾い、息を整えた。
「はっはっはー いや~不意を食らってしまった。俺もまだまだだな。」
「…(痛みで集中力が低下している…次の攻撃で決めないと…)」
そして私から木蓮君に苦無を構えて向かった、今度は水をまとわせて。実は、木蓮君に飛ばされたとき湖を見つけ、より大量の水を操ることができるようになった。
私は大剣を苦無で受け止め、白い蒸気で彼の視界を埋めてから、また魔法をつかった。今度も水壁を作った。
私は大剣を水壁で受け止め、また蒸気が広まった瞬間木蓮君に近づいた。
「何度やっても同じことだあ!!」
木蓮君はまた、蒸気で隠れて見えないはずの私に向かって大剣を振り下ろした。
シュー…
「な…」
しかし、それは水壁に写った私だった。
勢いよく振り下ろした(私を殺す気か!!)せいで、また木蓮君の視界が悪くなった。
先程、揺れた火で私の位置がばれたので、あえて水を使って火を揺らし、木蓮君を誘導したのだ。
私はフェイクがばれたと同時に木蓮君の首に向けて苦無を下ろしたのだが、問題児はそう甘くはなかった。
彼は大剣をそのまま振り下ろし、蒸気に身を隠した。私は逃がすまいとすぐに苦無を投げたが、ただ地面に刺さるだけであった。一度立て直そうと苦無を拾いにいったとき、私は確信した。_自分が負けるということを…
ドン…
木蓮君は苦無のすぐ近くにいて、目と目があった。
その瞬間、脇に痛みを感じ、そのまま飛ばされた。
そして木に先程よりも強くたたき付けられ、意識が段々と沈んでいった。
大剣で殴り飛ばされたことにやっと頭が理解したのだった。
「はっはっはー 今の感触は本物だな!」
「……わ、たしの、、負け、、のようね… 」
問題児が勝ち誇っているなか、________私の意識は闇へと消えた。
『戦闘不能と判断した生徒が居たため、転移しました。
残り生徒が二人となったため、この試合は、ネリネ・木蓮の両名の勝利とする。』
次は…一週間以内に投稿したいです。




