34氷VS氷2
今回は桜視点、すみれ視点が交互にきます。
読みにくいと感じたらすみません。
とりあえず、先に謝っておきます。
「いや~あれは運が良かったな~。やっぱり日頃の行いって大事だね!」
アヤの魔法は動物と話すこと。もちろん学園の森にも動物はたくさんいる。アヤは状況把握をするため、鳥たちと話して上から見ることにしたらしい。そしてアヤが上に上がった直後に竜胆さんは魔法を発動し、間一髪に避けることが出来たのだった。
「その、なんと言えば良いのかしら…」
「『良かったね!お疲れ様』で良いんじゃね?」
「…もっと褒めてくれたって良くない?アヤ悲しい…シクシク…」
「彩芽、俺が慰めて(遊んで)やろうか?」
「「り、り、竜胆さん!!」」
後ろから声がして振り向くと……なんと、あの竜胆さんが座っていた。
「え、遠慮しま~す。あはは…」
「遠慮なんかいらないよ?彩芽さん。あ、隣の席空いているなら座って良い?」
と言いつつ、竜胆さんはすでにアヤの隣に座っていた。
「…ふざけるのはここまでにしなさい。すみれの試合が始まるわ」
「「はーい」」
「ふふ、柊さんもこれからはよろしくね?」
柊はあえて聞こえないふりをし、それに対して竜胆さんは軽く笑った。
さてAブロックは予想以上に早く決着がついたけど、Bブロックはどうなるのだろう。
『3、2、1、試合開始!』
しばらくすると、一人の男子生徒がすみれの前に現れた。
◇◇◇
「きみが~すみれっちで合ってる?」
「は、はい?…私がすみれですけど…」
「僕はストックって言うんだ~よろしく☆
こうして見ると…すみれっちは儚い系の可愛い女の子だね~!
試合じゃなかったらお茶でもしたいんだけどな~~……この後どう?」
「え、遠慮しておきます…(この人のグイグイ来るような性格…誰かに似ているような…)」
「え~~そっか…残念残念。それじゃあ~~始めよっか?」
ストックさんはそう言うと先程までニコニコしていた顔を少し引き締めました。_あくまで少しですが…
そしてサーベルを構えたので、私も氷の槍を数十個出現させて構えました。
私の武器は魔法学園に入学したら全員もらえるコンバット(軍用)ナイフしか持っていなく、授業でしか扱ったことがありません。だから、私は氷の槍が唯一の武器なのですが……
「すみれっちは武器が無いのか~~じゃあこっちも合わせるよっ!」
と言ってストックさんはサーベルを降ろし、私の周りに氷の杭をほとんど隙間なく出現させました。
「っ!…同じ氷の魔法ですか」
「そうだよ~だからすみれっちを探していたんだ~~。どっちが強いか気になるっしょ☆」
はたして、私の攻撃は同じ氷の魔法保持者にどこまで通じるのでしょうか…
◇◇◇
「…すみれと同じ氷魔法なのね。すみれは上からの氷の槍、それに対して相手は下からの氷の杭の攻撃…」
「あれは…ストック君だったかな?アヤ」
「そうそう。たしか~いろんな女子に手を出すチャラ男で有名だよ。なんでも、可愛い女の子を見ると誰でも声をかけるらしくて、…あれ?みんな急に静かになってどうしたの?」
「「すみれが汚れる!!」」
「あはは…(さすがすみれの真両親)」
「ふーん。(ストックにはあとで釘を刺しておくか…)」
___すみれ信者は今日も黒いものを発するのであった。
◇◇◇
(さて、私の周りには氷の杭があり動けないので、まずはそれを壊しましょうか。)
私は氷の槍で数本あった杭をすべて壊しました。
「やっぱり時間稼ぎにもならないか~~」
ストックさんは余裕そうにそう言った後、手を私の足元に向け杭を出現させました。
私はストックさんの手を見て嫌な予感がして動いたため、避けることができました。
「手を使うと正確に杭を出せるけど、今みたいに避けちゃうよね~~…」
「…私で実験をしているのですか?」
「まぁね~~なかなか同じ魔法を持つ相手にこういう機会はないしさ~
…あ、気に障ったのなら謝りますっ!すんませんっ」
と軽い感じに謝られました。
「い、いえ…気にしないでください。確かにこういう機会はあまり無いので…」
「(あ…『謝る気ないだろ』というツッコミは無いんだ~~……本当に素直な子なんだな。笑)
すみれっちがそういうなら~このまま続けるね☆」
するとストックさんは次々と私の足元に杭を手を使わずに出現させ始めました。そのせいか先程よりもねらいはずれているようです。
(私ばかり避けていては、私の体力が無くなるだけなので、私からも仕掛けましょう。)
私は最初に作った氷の槍をストックさんに向けて放ちました。
ストックさんは槍から避け、たまにサーベルで防いでいて、余裕そうでした。
「降ってくるのは…厄介だね~」
「…それにしては余裕そうですよ?」
私は少なくなった槍をまた作り、いろんな角度・タイミングで攻撃しました。
「これだけの槍を別々な動きをさせるのはすごいね……でも、速度は僕のほうが上かな?☆」
「…っ」
ストックさんはそういうと、杭の出現する速度をはやめました。
私は運動神経が良くない方なので、少しずつ攻撃を受け始め、かすり傷が多くなってきました。
「女子に傷は作りたくないけど、試合だからと割り切るしかないか…
あとで一緒に保健室に連れて行ってあげるね☆
それじゃあ~~そろそろ終わりにするか~」
ストックさんは速度が落ち始めていた私の槍をサーベルですべて壊し、こちらに向かってきました。
◇◇◇
「すみれにとって、相性が悪かったわね…」
「すみれ、大丈夫かな?こういうとき、気が強くないすみれはすぐに諦めそうな気がするけど…」
「桜、今のすみれはそこまで弱くはないよ!
私がとっておきの技?を教えたから大丈夫大丈夫!!!」
「「「ふーーん…」」」
「何よ、その目!すみれを信じられないの?」
「「「(お前のせいで不安なんだよ)」」」
◇◇◇
「(やっぱり、私はすべてのことに遅いのですね……
分かってはいました…こんなに遅い攻撃ではダメだと。
だから後方支援に徹しようと決めていた……この考えが逃避行動であることも理解していました。
今の自分に甘んじていたからこその、この結果であることも…いつかこの考えに限界があることも…すべてすべて理解していました。しかし私は顔を背けて、今に至りました。
私は今回負けるでしょう。それは当然です。
でも、だからと言って、『次に頑張る』とはいきません。
今を、今が、今だからこそ頑張る。
昔みたいにただただ転んで落ち込むことは絶対にしません。やるなら、アヤに教えてもらった…)
『当たって砕けてから落ち込む!!』です。」
「…………え?す、すみれっち…ど、どう、、どうしたの?」
明日も同じ時間に投稿します!




