31圧勝です。(恐)4
自分でも驚くぐらい執筆が進んでいます。
『試合開始時間となりましたので、両者は入場してください。』
「さて、次はすみれの番だね」
「あ~ギリギリ間に合った!」
アヤは急いで来たせいか、少し息が上がっていた。_おそらく、すいれん様のファンに囲まれてアヤも動けなかったのだろう
「アヤお疲れー、あとずるいー」
「ふっふっふ。あんな近くですいれんお姉様が見れるのはペア特権だよ~!」
「…それにしても、彩芽の魔法凄いわね。あんな行動をカラスにさせることができるなんて…」
「まあ、アヤは天才だからね!わっはっはー」
動物系の魔法は、主に二つに分けられる。一つはその動物に変身すること。もう一つは動物に何かをさせること。前者は一部分を変身させることが難しいと言われているが、それは努力したらできる人はできるらしい。後者は、不特定多数の動物とコミュニケーションをとるだけでも難しく(これには元からの才能が必要)、さらに何か複雑なことをさせるのはもっと難しいらしい。
今のところアヤが魔法を使ったのは鳥類しか見てないが、多分他の動物でも出来そうだ。……あくまで私の勘だけど
「自分で言ーうーなー!」
「はいはい~」
「……すみれのペアって、たしか竜胆さんっていう人だったよね?」
「…そうだよ」「はぁ~」
「…ずっと気になっていたのだけど、彼はどんな人なの?」
「「………一言でいうと腹黒」」
「は!?」
『試合開始!!』
「さ~試合が始まった!」
「え、あの桜…」
「あ、相手の方が動いた!」
「彩芽まで…」
竜胆さん。彼は隣のクラスのクラス長だが、いろいろと有名な方である。『顔がかっこよく、なんでもそつなくこなし、性格も良い』と大半の生徒に思われているが、一部の生徒から『腹が真っ黒の笑顔が胡散臭い奴』と思われている。
なぜ私たちが彼の本性を知っているかというと、6月まで遡る。
ある日の放課後に忘れ物をしたアヤが教室まで行くと言ったので私もついて行くことにした。教室まで無事につき寮に帰ろうと思ったら、物音が廊下から響いた。こんな時間に教室にいる生徒はほとんどいない(図書館や訓練所などに居残る人はいる)ので、不思議に思い見に行くことにした。廊下には散乱した数学のワークと竜胆さんがいた。竜胆さんは私たちに背をむけているため、気づいていないようだた。
「あーー重い。めっちゃくちゃ重いし、面倒くさい。
なんで俺が放課後に職員室から教室まで(一階から四階)ワークを運ばないといけないんだよ!
クラス長の仕事?ぷざけんな!!
こんな雑用、違う奴にやらせろ!!」
そこにはいつもニコニコ笑顔を浮かべた竜胆さんは居なく、乱暴な口調で文句を叫ぶ竜胆さんがいた。
「「………」」
私たちは見なかったことにしようと静かにその場を離れようとしたが…
ガタッ
アヤが教室のドアにつまずいたのだった。
(こんなタイミングでドジっ子を発揮するな!)
案の定竜胆さんはこっちを見た。__ものすごい笑顔で
「あ、えっと…」
「こ、こんにちは竜胆さん」
「やぁ、桜さんと彩芽さん。こんな所で何しているの?」
((なんで名前知ってるの!?))
「や、あの~忘れ物を取りに…ね?アヤ」「う、うんそうだよ!」
「ふ~んそっか。」
「あ、じゃあ私たちはこれで……」「失礼しました~」
「ねえ、君たち。今見たことを口にしたら……どうなるか分かっているよね?」
竜胆さんは右手で首を切る動きをした。…笑っていない目をこちらに向けて
「「も、もちろんです~!!」」
その日以来、竜胆さんはよく私たちに話しかけて来る。初めは監視しているのかと思ったが、どうやら私たちで遊んでいるような感じだ。
「アヤ、すみれ大丈夫だと思う?」
「…(意外と相性が良いかもね)」
「アヤ?」
「ううん!なんでもない。」
さて、話を切り上げて試合を観戦しようとおもったら………決着がつきそうだった。
竜胆さんはすみれを守るように前に立って、短剣を構えていた。先程まで一人の相手が竜胆さんに向かい、竜胆さんにはじき飛ばされたら(竜胆さんも剣の腕が良い)もう一人の相手がすかさず入りすみれは後ろから援護射撃(氷の槍)をするといる状態……いわゆる2対2で戦っていたが、相手は作戦を変えて2対1にすることにしたらしい。相手が二人で一斉に竜胆さんに向かい、すみれの反応に間に合わないような速さだったため観客全員が相手の勝ちを確信したが……試合はそうならなかった。
竜胆さんは間合いに入ってきた相手の影を踏んだ(・・・・・)。すると今にも竜胆さんに攻撃をしかけようとしていた二人の相手の動きが、突然止まった。
カラン…カラン…
二人の相手は剣を地面に落とした。
そして両手両膝を地面に付けた。
_つまり土下座状態である。
「は!?なんで?」「か、体が勝手に…」
「すみれ、彼らの周りを氷の槍で囲んでくれるかい?」
竜胆さんは相手の反応に気を良くしたのか輝くような笑顔で、土下座した相手の目の前に立ち、すみれに指示をした。
「え、、はい!」
すみれは戸惑いながらも指示通り相手を氷の槍で囲こんだ。そして相手は顔を上げた(上げさせた)。
「こんな風(観客の前で土下座をさせるという鬼畜なことをさせること)になってしまって、君たちには悪い(俺にとっては愉快だがな)ことをしたと思っているよ。」
相手を含む大半の生徒は彼の爽やかな(胡散臭い)笑顔に騙されて、彼の言葉をそのまま鵜呑みにするだろう。だが、私とアヤと柊?を含む一部の生徒はこのような副音声が聞こえたはずだ。_やはり彼は…良い性格をしている。
『一方のペアが戦闘不能と判断したため、すみれ・竜胆ペアの勝利です。』
すみれはすぐ魔法を解除したが、竜胆さんは少し悲し(残念)そうな顔をして魔法を解除した。
「さすが竜胆さん…」「桜に同意」「なるほど…(そういうことね)」
どうやら柊も理解出来たようだ。
「竜胆さんの魔法って、影踏み?」
「そうだろうね」
今の試合を見た感じだと、影を踏んだ相手を意のままに操る魔法って所だろう。
(((竜胆さんらしい魔法だな…)))
「それにしても、すみれとの連携は凄くうまくいっていたわね」
「たしかに~…なんか意外だな」
「そうかな?桜。竜胆さんにとってすみれのような素直な子は良いのかもしれないよ?」
「え!?普通は合わないじゃない?」
「さ~?どうだろうね~(すみれの前では竜胆さんも自分をさらけ出しそう…まぁ私の希望だけどねw)」
□ □ □
「竜胆さん!最後の方は何も出来なくてすみません…」
「全然そんなことないよ、すみれ(謝った姿も可愛い)。あの時はたまたま相手の影が重なっていて良い機会が巡っただけだから、気にしないで?」
「そうですか……(竜胆さんはやっぱり良い人だな…)」
「それより、すみれはこのあと何か用事ある?(落ち込んでいる姿も可愛い)」
「えっと……すみません。桜たちと待ち合わせをしていて…」
「そっか…(桜と彩芽と仲が良いのか。今度すみれについて脅して聞くか…)
じゃあまた次の機会にお茶でも行かない?今日の勝利を祝ってさ。」
「えっと……」
「すみれ、駄目かな?(良いと言うまであきらめないよ)」
「は、はい。ぜひ機会があれば…(こんな私と勝利を祝ってくれるなんて優しい人だな…)」
「じゃあ連絡交換しよ?(ちょっと押しに弱い所も可愛い)」
___ある意味彩芽の予想は外れ、そして当たっていたのであった。
まさかの当初に予定していなかった恋愛要素が出てきてしまいました。本当にどうしましょう。これから先、書けるか心配です。(あたたかい目で見てください。)
それと、テストのため一ヶ月ほど執筆を止めるつもりですが、勉強から逃げて投稿してしまったら、こちらもあたたかい目で読んでもらえると幸いです…。




