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花たちは今日も元気に咲き誇る  作者: 椿想香
夏 過去に思いを馳せても、今は変わらない。
32/89

30いいえ、圧勝です。(笑)3

アヤとすいれん様のバトル回です。

退場したあと、白ユリ団のスターチスさんとカトレアさんに案内してもらい、私たちはスタジアムから出ることが出来た。_道の途中、カトレアさんは『良くやった!!』スターチスさんは『やり過ぎだ!!』と正反対な感想を送ってくれた。


「よし、予選は無事終わったしみんなの試合を見に行くか!」

「そうね…たしかもう少しで第三スタジアムでアヤメが試合をするはず。その二つあとにすみれの試合だったと思うわ」

「じゃあ、アヤメの試合を見に行こう」


歩いて10分弱。私たちは第三スタジアムに到着した。

「あれ?私たちのとき観客がこんなに居たっけ?」

「いいえ、居なかったわ。多分、時間帯の問題もあると思うけど、この試合にはすいれんお姉様が出場するからじゃない?」

「あ~なるほど~。すいれん様の魔法目当てか~」

すいれん様は容姿(白髪に金糸雀(かなりあ)色の目を持つ美人系)や人柄(もちろん男前な性格)だけでなく、魔法も凄いのである。彼女の魔法は、睡蓮の種を急速に育て、その睡蓮の蔦を操ることができるらしい。彼女の魔法を見たことがある生徒によると、その花はとても美しく見取れてしまうほどだそうだ。それだけでなく、彼女の魔法操作(蔦の扱い)は群をぬいて上手いらしい。こんな噂を知ったら見に行かないという選択肢は無くなる、ということだ。


『試合開始時間となりましたので、両者は入場してください。』

「「「「「すいれんお姉様~~」」」」」

すいれん様が入場すると、会場が一気に湧いた。

「さ、さすがすいれんお姉様ね…」

「あ、アヤがめっちゃくちゃドヤ顔なのがムカつくな~……まあそこがアヤらしいかな」

「予想は出来ていたけど、やっぱりアヤも緊張しないわね…

それにしても、この雰囲気で試合する相手が可哀相だわ」

「いや…そうでもないと思うよ?」

「…え?」

『…試合開始!!』

「あ、始まった。まぁ、試合見てたら柊も分かると思うよ?」

「???」

最初にどちらから動くかと思ったら、意外にも私たちがよく知るアヤだった。

アヤは空を見て(スタジアムは天候が悪くない限り天井が空いている)右手を上げた。

…バサ…バサバサ…バサバサバサ

すると数羽のカラスがやってきた。カラスたちはアヤの方向に向かって飛んできたと思ったが違ったようで、敵の頭上の辺りを飛び回りだした。

さすがに相手も不快に思ってか攻撃しようとしたら、逆にカラスたちが二人に向かってきた。敵は驚いて自分の剣を振り回した。すると、カラスたちはあっさりと離れ、アヤの方にいった。

敵や観客は唖然とそのカラスたちを見ていた。_アヤに頭を撫でられ、嬉しそうに羽を動かす彼らを…

すると、先程まで動かなかったすいれん様がゆったりとした歩みで相手に近づいた。その様子は無防備であったが、どこか凛々しい感じだった。相手はそんなすいれん様の様子に戸惑いつつも攻撃をしようと剣を構えたが、

「っ…」「な、なんで!?」

その行動は出来なかった。

なぜなら、彼らの体には睡蓮の(・・・・)で縛られていたからだ。

「ごめんなさい。先程のカラスに睡蓮の種を運んで貰ったの…

君たちには悪いけど、勝たせてもらうわね?」

そういってすいれん様は動けない彼らの顔の前に彼女の武器である刀の先を向けた。

「「こ、降参します。」」


『一方のペアが降参したため、この試合は彩芽・すいれんペアの勝利です。』

「「「「「おおおぉ~~!!」」」」」

「(これが圧勝というものか…)

いや~さすがすいれん様だな~。」

「え、えぇ…。それにしてもアヤの魔法は意外と強いわね。まさかあんなにコミュニケーションが取れるなんて…」

「そうだね~。……あ、柊!ほらあれを見て」


「はぁ~~…手も足も出なかったな」

「えぇ、そうね…やっぱり私たちには努力や才能が足りなかったのね……」

「そんなことないわ」

「「す、すいれんお姉様!?」」

「君たちの手にはまめがたくさんできている。それに、夜遅くまで学校に残り修行していたのも私は知っているわ。

そんな君たちが努力が足りない?そんなわけないでしょ。才能?魔法やその剣があるじゃない。今回は相性が悪かっただけよ。私は努力に努力を重ねた君たちを誇りに思うわ。そしてそんな君たちに出会えた運命に感謝する。」

「「す、すいれんお姉様~!!」」

敵だった二人は泣きながらすいれん様に駆けより、すいれん様はそんな様子の二人の頭を撫でた。

っ……ばた、ばた、

そしてあまりの男前さ(安心感)に二人は倒れた。_とても幸せそんな顔をして


「さすがすいれんお姉様」「そんな貴方様に憧れます!」「私も頭ナデナデしてほしい!!」

「ああ~なるほどね…」

「絶対すいれん様は落ち込んだ相手を放っておくはずがないもんね~。いや~今日もその男前ぶりに感動だわ~…」



__会場は感動に包まれるのであった。



本当はすみれの試合もここに入れる予定が、すいれんお姉様のおかげ(?)で入りませんでした。次回、すみれと竜胆さんのバトル回です。

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