26三大イベント
バトル大会編、開始です!!
まだ暑さが続く8月中旬。夏休みが終わり、授業が再開した。
私は蝉の合唱をBGMに、小春先生の話に耳を傾けた。
「皆さん、おはようございます。夏休みは楽しく過ごせましたか?皆さんの夏の思い出を聞きたい所ですが、私たちには大きな大きなイベントがあるので話をよ~く聴いてください。」
ザワ……ザワザワ……
小春先生の話で、クラスが一気に騒がしくなった。
「はい、ちゅうも~く!!
なんと、8月の終わりの3日間に『みんな仲良くバトルしよう大会』があります!」
『みんな仲良くバトルしよう大会』_通称『ミナバシ』_とはこの魔法学園の三大イベント(一つはテスト)の一つである。これは一般の学校で言う『体育祭』と同じものである。この学校は一学年しかいないため人数の関係のためこうなったらしい。もちろん魔法の技術を磨き、戦闘に慣れさせる目的もある。
ミナバシ大会は8月の終わりの3日間あり、1日目は二人組のペアで対戦する予選、2日目は学園内にある広い森で準決勝、3日目は学園内にある生徒全員が観戦しても余裕があるぐらい大きなスタジアムで決勝戦を行う。
「ミナバシ大会まであと2週間!各自、大会に向けて体調などを整えるように!
あ、1週間前に予選の時に仲間となる人と対戦相手が発表されるから、みんな楽しみにしていてください。
ほか、ミナバシ大会について質問がある人はどんどんしてくださいね。」
ザワザワ、ザワザワ
「ミナバシ大会、ね……ちょっとネーミングセンスが「はい、そこはつっこまないよ柊」……彩芽」
「こういうのを大人の事情って言うじゃない?柊」
「桜まで……(大人の事情ってそんなに便利な言葉だったっけ?)」
「えっと、こういうイベントは楽しいな~と思うのですけど……少し不安もあるかな……」
「すみれ、そんなに固く考えなくていいじゃない?イベントなんだし楽しもうよ!」
「桜の言う通り!対戦相手に日頃のストレスをぶちまけようよ!」
「いやいや、ぶちまけたらダメでしょ?というか、彩芽。あなたそんなにストレスが溜まっていたの?」
「あはは~。よくよく考えたら無かったわ」
「良かったね」「良かったですね」「無いのかよ!」
ザワザワ…
「予選はペアで対戦、か…」
「ペアの相手が鍵になるよね?」
「ペアは公平にするために、くじで決めるらしいですよ?」
「公平って、実力の公平は求めないのかよ…それで良いのか?」
「まあまあ…やっぱり運も実力ってことだよ!」
「………」
ザワ…ザワ…
「は~い。皆さんから質問が無いなら朝の会を終わりにしたいのだけど、本当にいない?」
「先生質問があります。」
「どうぞ、藍草さん」
「ミナバシ大会では武器の使用は許可されてますか?」
「はい、入学時に皆さんが学園に注文してもらった武器を使って大丈夫ですよ!」
「せんせ~。私からも一つよろしいですか~?」
「花清さん、いいですよ」
「ありがとうございます~。
戦闘では相手にどのくらいの怪我を負わせて良いのですか~?」
「死な…後遺症にならない程度までなら大丈夫だそうです。ですから皆さん、安心して実力を吐き出して良いですからね!」
「は~い。分かりました。」
「「「「「(こ、怖~)」」」」」
ちょっと? ドキドキした大会に私たちは心を踊らせたのだった。
___この後に起こる大事件など気にもしないで、ただただ日常を楽しんでいた。




