16夏休み4
引き続き柊さん視点です
なぜこんなところに蠅さん…盗賊団の一人がいるのか分からない
一番会いたくないときに会うとは…自分の不運を恨むしかない…
とにかく、この状況はまずい!早く何とかしなくては……
「…その子を離したら、会いに行くわ」
「はい、やり直し~~ 俺今、人質とっているんだよ?この意味分かるよね」
(こいつ!!)
「……お願いします。私が匪黒さんに会いますので、どうかその子を離してください …お願いします。」
そう言って私は頭を深く下げた
「「柊!」さん!」
アヤメとすみれが叫んだが私は無視した
今こいつに逆らっても良いことは何一つ無い
今は…我慢するんだ…
「良くできました それじゃあ匪黒さんの所に行きましょう」
彼は黄土色の目を細めてそう言うと、すみれを気絶させ、人質にしたまま歩き出そうとした
「彼女をどうするつもり?」
「すみれを離せ!」
「ははは どうするも何も柊ちゃんが匪黒さんに会うまで(・・)は人質だよ」
……
「まで(・・)は? じゃあその後は?」
「もちろん殺す、よ♪」
「ふざけるな!あんた…蠅だが何だか知らないけど…、人の命をなんだと思っている?」
「う~~ん…俺たち盗賊団は道具と思っているかな?」
そう こいつは…こいつらは昔からこうだった
「おま「アヤメ! そいつに何を言っても無駄よ」…」
「そうそう あ…そういえば柊ちゃんもこっち側だったね」
「っ…」
違う!と、自分は言い切れない…なぜなら私は……
「柊はお前なんかとは違う!柊はクールで、頭も良くて…そして、ときどきや「やめて!!」っ…」
「やめて…」
お願いだからやめて…
「私はそんな立派な人じゃない」
私はあなたが思うより、ダメな人間なんだ
「私はどちらかと言えばあちら側の人間」
私がどう思おうと、あいつらと同類だ
「あなたは私を庇う必要はない」
こんな汚い私は見捨てなさい
「だって…」
だって…
「私は盗賊として……人を殺したことがあるのだから」
まだ綺麗なまま(・・・・・・・)のあなたを汚したくないのだから…
次は柊さんの過去編です




