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第六話

「どうした糞豚ぁあ! パワーが落ちてきてるぞ!」

「煩せぇっ。お前だって動きが鈍ってきてるぜ!」


 もう何度目かも分からぬ剣と拳の激突。

 その衝撃で弾き飛ばされ、酒樽に背中から突っ込みながら、俺は歯を食いしばった。

 樽が砕け全身に酒が掛かる。傷に染み込むアルコールに悲鳴を上げかけるが、気合で我慢。


(奴の前で、無様な姿は見せらんねぇ)


 馬鹿な意地と笑わば笑え。此処で意地を張れないようなら、そもそも戦いなどしていない。

 殴られたせいで切れたのだろうか。口の中に溜まった血を、酒と一緒に吐き捨てる。そうしてすぐさま立ち上がれば、同じ様に立ち上がるアパップと目が合った。


「ぐふふ。好い加減、決着付けようや」

「そこだけは同意する。お前をチャーシューにして、俺はいつも通り依頼に行くよ。醜い豚じゃあ調理しても食えそうにないからな」

「ふん、さっきから豚だ豚だと。豚は食って良し、愛でて良しの素晴らしい動物だと知らんのか!」


 知らんがな。美味いのは確かだが、別にペットにしたいとは思わないぞ。

 特に――


「お前のような、不快感の塊はな!」


 剣を握り締め、俺は飛び出す。

 一歩、二歩、踏み締めるごとに身体が加速する。身を低くして更に速度を上げると、魔法剣に一層の魔力を流し込み、必殺の一撃を準備する。

 アパップもまた、筋肉を一層隆起させると、腕を大きく引き絞る。顔は不敵に笑っており、自分の拳によっぽどの自信があるらしかった。


(上等だ。その自慢の拳ごと、ぶち抜いてやるっ)


 詰まる距離。両手で握り締めた剣を大きく引き、俺は渾身の力を籠めて地を蹴った。

 解き放たれた俺の魔法剣と、奴の拳がぶつかり合う――


「必ッッッッッ殺!!」


 その直前。響き渡る男の声と共に、衝突点に向けて、横合いから影が突っ込んでくる。

 影は全身に炎を纏い、空中斜め四十五度の角度で降下しながら、キックを繰り出す。

 再び絶叫。


「バーニングドラゴンキッーーーーク!!」


 突き出された右脚と、魔法剣と、唸る拳が衝突し。


「「「ぬわああああああああああ!?」」」


 直後。組合中を席巻するような、大爆発が巻き起こった。


 ~~~~~~


「用事を終え、帰ってくれば……。一体何をやっているのかな、君達は」


 マサキ・コウノ、二十三歳。現在、硬い床に正座中です。

 目の前には怒気を露にした組合長。両隣には同じく正座中のアパップと、鎧を解除したノッブの姿。


「聞いているのかい、コウノ君!」

「はい。反省してます」


 頭を下げ、組合長の言葉に頷きながら、俺はどうしてこうなった、と少し昔に思いを馳せた。

 といっても大した事じゃない。三つの攻撃がぶつかり合い、爆発を起こした直後。俺とアパップ、乱入してきたノッブは、その影響で揃って気を失ってしまったのだ。

 暫く経って目覚めた時には既に怒った組合長が立っていて。あまりの剣幕に言われるがまま正座して、今。という訳である。


(畜生。せっかくの勝負に水を差しやがって)


 ちらり、横目でノッブを睨み付ける。

 素知らぬ顔で目を逸らされた。更に視線を鋭くし、穴が空くほど凝視する。


「コウノ君!」

「はい。すいません組合長」


 怒られた。両隣から、くすくすと笑い声が漏れる。


「アパップ君とノッブ君も! こんなに組合を破壊して……反省しなさい!」

「「はい。御免なさい、組合長」」


 身勝手ばかりの二人も、流石に今の組合長には敵わないようだ。

 俺達は三人揃って頭を下げる。アパップの巨体が縮こまる様は、実に滑稽に思えた。


 ~~~~~~


 それから数時間後。

 組合長の説教を聞き終え、組合内の掃除や片づけをさせられ、全てが終わった頃にはもう太陽は天頂を過ぎていた。

 今日は少し遠出して実入りの良い依頼を受けるつもりだったのだが、無理そうだ。仕方が無い、適当に近場でこなせる依頼を受けよう。

 尚、アパップとノッブの姿は早々に消えていました。あいつら後で一発殴る。


「どーれーに~しーよーうーか~な」


 掲示板に貼り付けられた依頼を一通り眺める。

 魔物の討伐、商人の護衛、素材の採集。店の手伝いから家屋の掃除まで、雑多な依頼が無造作に並べられている。

 とはいえ、選ぶとしたらやはり魔物の討伐か。俺の最も得意とする分野で、面倒も無い。加えて報酬も良い。


「でもなぁ。この近くには強力な魔物も少ないし、下手な所に行くと低ランク冒険者の仕事を奪っちまうからなぁ」


 まだ駆け出しの冒険者達にとっては、近場で出来る簡単な魔物討伐は経験も稼ぎも得られる最高の仕事だ。

 勿論リスクはあるものの、それでも選ぶ人間は多い。此処を無駄に奪い、荒らしてしまうと、そういった者達から不満が出るうえに、後進も育たないという最悪な状況になりかねない。

 そうなればまた組合長にどやされるのは確実だ。自由な気風の冒険者にだって、最低限のマナー位はあるのである。


「決めたっ。これにしよう」


 目に付いた紙を剥がし取ると、受付へと向かう。

 受付の女性は、素直に了承の印を押してくれた。普通ならば仲間も無く一人の場合、確認の応答位はあるのだが、そこは俺の顔が利いたという事だろう。デッドオーバー、便利な称号である。


 勘違いしてもらっては困るが、俺はボッチでは無い。チームを組もうと思えば幾らでも組める。これでも冒険者として八年以上も活動しているのだ、顔見知りや友人もそれなりに居る。

 ただ、依頼の程度によっては一人で受ける方が効率的なのだ。報酬も独り占め出来るし。

 後は俺自身、一人で戦うのが好きだというのもあるだろう。他人を気にしながら戦うのはどうにも面倒なのだ。一人の方が気が楽である。


「さて。それじゃあ、今日もお仕事と行きますか」


 気合を入れ、俺は組合を出て行った。

 酒場の弁償代くらいは稼がないとな。


 ~~~~~~


 そんなこんなでやって来たのは、王都から少し離れた場所に存在する洞窟、名を『カルネダン空洞』。

 王国にしては珍しく、崖や岩場や荒地ばかりの実りの少ない土地だ。その一角にぽっかりと、巨大な穴が開いている。

 中はなだらかな坂道になっており、足元に気をつければ下って行くのに問題は無い。灯りも、魔法で十分に取る事が出来る。


 数分ほど歩いた所で坂道は終わった。此処からは奥に続く平坦な道が、果てしなく広がっている。


「さて。そろそろ魔物も出てくるか」


 剣の柄に手を掛けながら、俺はゆっくり奥へと進んで行った。


 ――此処で軽く、カルネダン空洞について説明しておこう。

 この洞窟は王都の近場としては珍しく、それなりに強力な魔物が生息している場所である。

 しかも洞窟自体が相当に深く、未だ全容が判明していない。何度も軍の調査や冒険者達の探索があったのにも関わらず、だ。

 加えて放って置くと、奥で繁殖した魔物達が徐々に溢れ、洞窟の外に出てくるのだから厄介だ。定期的に間引きしなければ王都が被害を受けかねない。


「まぁだからこそ、こうして魔物退治の依頼が出てくれる訳だが」


 今回俺が受けた依頼も、その間引きの一種だ。

 内容は簡単で、洞窟に入って適当に魔物を狩ってくるだけ。狩った数に応じて報酬も変化するので、実力ある者はそれなりに稼ぐ事が出来る。

 おまけに、失敗したとしても違約金などを求められる事も無い。最も、


「死んでしまう可能性は、あるかもしれないが」


 よく居るのだ。調子に乗ってこの洞窟に挑む駆け出しの冒険者が。

 周りの人間や組合の職員が注意したにも関わらず、強引に洞窟に入り。そのまま帰ってこなかった、何て話は月一で聞くほどに多い。


「最初の方は一本道だが、途中から大分複雑に分岐してくるからなぁ。慣れていないと迷ってそのままポックリ、何て事もある」


 地図というか、迷路図みたいなものは組合で売られているのだが、緊急時にはそれを見ている暇が無いという場合も多い。

 魔物に追われ死に掛けている状況で、冷静に地図を見られる人間は少ないだろう。ましてそれが駆け出しともなれば、


「こんな風に、死にもする」


 洞窟の壁に寄りかかるように倒れている死体に、俺は静かに祈りを捧げる。

 身なりからして低ランク冒険者か。しかも状態から見て、死んでからあまり時間は経っていない。


「この傷、殺され方からして……相手はスライムか」


 スライム。液体系の身体を持った、厄介な魔物だ。種類は様々だが、この洞窟に生息しているものは鉱物を食料としていたはず。だから死体が喰われず残っているのだろう。

 スライムは主に、その身体を鞭のように使った殴打を得意とする。実際この死体にも、幾多の打撲の痕が窺えた。


「きちんとした処理がしたいが……すまない、此処じゃこの程度しか出来そうにない」


 魔法を使い、死体に火を放つ。

 魔物の食料にしない為にも死体処理は必須だ。街まで運ぶという手もあったが、まだ奥に進む為、先に処理しておく事にした。


 やがて死体が焼けきると、再び祈りを捧げ、奥に向かって脚を進める。


 それから数分が経った頃。途中、見かけたゴブリン――浅緑色の肌を持つ、人の半分程の大きさの小型の魔物――を十匹程斬り殺し、尚奥に進んでいた俺は、ある音を耳にした。

 バチャバチャという水音と、人の呻き声だ。響いて分かり辛いが、恐らくかなり近い。


「やっぱり他にも居たのか……!」


 予想が当たっていた事を確信し、俺は駆けだした。

 冒険者は余程の捻くれ者でない限り、チームを組むのが一般的だ。山分けになる為報酬は減るが、その分安全性がぐっと増す。

 それは、調子に乗ってこの場所に来るような冒険者でも同じだろう。だとすれば、死体が一つだけなのはおかしいのだ。

 可能性としては、定石から外れ一人で来たか、洞窟内で逸れたか。

 そして後者の場合、その逸れた仲間がまだ生きている可能性は十分あった。魔物に追い詰められている可能性も、また。


「間に合うか……?」


 速度を上げる。あの冒険者の仲間ならば、間違いなく低ランクだろう。

 しかも水音。相手はスライムの可能性が高い。相性にもよるが、駆け出しが勝てる相手では無いはずだ。


「見えたっ。我今、招来す。万象焦がす、炎熱の覇者!」


 魔法球が照らす視界の先に標的を捉え、俺は剣に手を走らせた。

 刃が紅を纏う。目指す先には、太いロープのように体躯を変化させたスライムに締め上げられる女性の姿。装備からして、やはり駆け出し。


「魔法剣――アグノニムルト!」


 魔法剣の発動と同時。力強く踏み込んだ俺は、女性を締め上げるスライムを切り裂いた。

 女性まで斬らないように気をつけながら、返しの一太刀。ジュウウ、と水分の蒸発する音が響き、スライムが離れる。

 俺は倒れる女性を抱えると、素早くスライムから距離を取った。警戒しながら容態を窺う。

 若く、美しい女性だ。

 翡翠色の髪、整った眉。革鎧に押さえられながらも自己主張する胸部に、細くくびれた腰、すらっと伸びる脚部。

 その顔は、にこりと笑えば華のように美しい事は容易に想像が付いた。

 残念ながら、もう死んでしまっているが。


「駄目だったか……」


 脈が無い、息をしていない、心臓が動いていない。

 一応、治療魔法を使い蘇生出来ないか試してみる。が、やはり効果は無かった。

 治癒士でも何でもない俺の使える治療魔法など、応急処置がやっとのものだ。そもそもどんなに優秀な治療魔法であろうと、完全に死んだ者を蘇生させる事など不可能。


 救えなかったか――僅か、眉を顰める。しかし直ぐに気持ちを切り替えると、女性を地面に横たえ、剣を構えた。

 今は戦闘中だ。油断は出来ない。

 俺が女性の容態を確かめている間に、スライムは別たれた身体を結合させ、一つに戻していた。少し蒸発させられて尚、六十センチ近い体躯。

 核を潰さなければ奴等は倒せない。しかもその軟体な身体のせいで、物理的な攻撃は効果が薄い。スライムの強みだ。


(だが、俺の魔法剣ならば)


 そう。魔法剣ならば、その強みごと切り裂ける。

 スライムが身体を伸縮させ、這うように近づいて来る。芋虫のようだが速度は相当なものだ。短距離だけならば馬にも等しい。

 更に、接触の直前で飛び跳ねる。狙いは顔。身を屈め、突進をやり過ごす。

 だが俺の頭上を通過したスライムはその瞬間身体を変化させ、天井に掴まると、振り子のように戻ってきた。

 ご丁寧に、伸びた身体の先に大部分を集めてだ。あのハンマーのような姿で殴られれば、並みの人間ならば体がひしゃげるだろう。

 当然、俺も受け止めるつもりは無い。しゃがんだ体制から背後に倒れるように跳び、地面すれすれを滑空。己の上を通過するスライムに、すれ違い様剣を合わせる。

 また、水分の蒸発する音が響いた。

 身を捻り、地面に片手を叩きつけると、側転の要領で身体を立たせる。

 苦しむようにスライムが地に落ちた。


「これで、止めっ!」


 魔法剣に一層の魔力を籠め、無防備な身体を斬りつける。

 灼熱の炎を纏った刃は、スライムをあっという間に蒸発させた。

 返す刃で、露になった核を切り裂く。僅かに残っていた水の身体が、力なく地に落ち染み消えていく。


「終わり、か。……もう少し早く来れていればな」


 周囲に敵が居ない事を確認してから、俺は後悔を吐き捨てる。

 後味の悪い勝利だった。だが長い冒険者生活、こんな事態にも慣れたもの。


(それが良いか悪いかは、分からないが)


 女性へと祈りを捧げる。せめて安らかに眠って欲しい、と。

 そうして再び遺体を火葬した俺は、間引きを続ける為、更に奥へと進んで行ったのだった。


 ~~~~~~


「ふ~……。疲れたぁ」


 ある程度魔物の間引きを終え、洞窟から出ると、腰に手を当て軽く身体を捻りほぐす。

 日は既に傾いており、街に帰るには丁度良い頃合だろう。魔物も五十体以上倒した、大半がゴブリンなのが不満だが、まあこれはしょうがない。あまり奥まで行く時間が無かったのだ。

 懐から取り出した特殊なスクロールを確認する。そこには、俺の倒した魔物の種類と数がしっかりと記載されている。

 逐一証拠を剥ぎ取らなくても済むよう、組合が販売している記録紙だ。持っているだけで倒した魔物を自動で記載してくれる。


「でも一々回収される辺り、良い商売してるよなぁ」


 この記録紙、証拠として提出するともう戻ってこないのだ。

 使いたいならまた買うしかない。そう値段のするものでは無いが、けち臭い事である。

 噂によれば、回収した記録紙を白紙に戻し、再利用しているとか……。本当かどうかは知らないが。


「まあ良い。組合だって慈善事業じゃない、これ位当然だろう」


 スクロールを懐に仕舞い込む。

 そうして街に帰る、前に一度、茜色の空を見上げた。


「…………」


 脳裏を過ぎったのは、洞窟内で見た冒険者達の死体だ。

 俺に責任は無い。所詮は本人達の自業自得だ。

 だがそれでも、少しだけアンニュイな気持ちになった俺は、暫くそのまま佇んでいた。


「…………」


 ――不謹慎かもしれないが、俺は後に、あの二人の冒険者に感謝した。

 だって彼女等が死んでいなかったら、俺は此処で空を見上げたりしなかっただろうから。

 此処で見上げたからこそ。落ちてくるそれに、気付けたのだから。


「? 何だ、あれ。鳥……? いや、それにしちゃ大きい。魔物?」


 空に見えた黒い点。鳥のようにも見えるそれを、目を細めて凝視する。

 遥か上空に位置するそれの詳細は此処からでは窺い知れない。だが、


「あれは……っ!? 何か、落ちてくる!?」


 その鳥もどきから、何かが落下して来る。

 真っ直ぐ俺の直上へ。急速に影が大きくなる。


「まずっ……!」


 慌てて跳ぶ。直後、落ちてきた影は、轟音を立てて地を砕いた。

 湧き上がる粉塵。二十メートルは距離を取って、落下地点を窺う。


(今落ちてくる時、一瞬だけ見えた。あの白銀は、先日のゴーレムと同じ……!)


 まさか、と思いながら、剣を抜く。

 油断なく構え、俺は粉塵が晴れる時を静かに待った。

 やがて。風に煽られ消えた土煙の中から現れたのは、


「形が違う。だが、あの装甲。やはりこの前のと同系統のっ」


 四肢を地に着けた、獣のようなゴーレム。

 全高三メートル近くもあるそいつの頭部と思しき部分から、光が放たれる。

 咄嗟に跳んだ。通過した細い光が服の端を焼く。


「光の魔法!? いや、だが魔力は感じなかった」


 驚くその間にも、謎のゴーレムは更に光線を放ってくる。

 身体すれすれを通っていく光に肝を冷やしながら、俺はゴーレムを真っ直ぐ見据えた。


「訳が分からないが。やっぱり、敵らしいな」


 呟き、剣に手を走らせる。


「俺だってあの荒くれ共と同じ冒険者だ。向かってくるなら、全力で叩き潰す!」


 ゴーレムが地を踏み締め。

 戦いの幕が上がった。

用語解説のコーナー


『スライム』

ぷるぷる。僕思いっきり悪いスライムだよ。

魔物の一種。魔物ランクはD。大きさは五十センチ程のものから一メートルに達するものまで、幅広い。

液体状の身体を持っており、核を壊さない限りいずれ再生する。攻撃手段は基本体当たりか巻きついての締め上げ。これが中々凶悪で攻撃力があり、物理攻撃が効き難い特性と相まって結構な初心者キラー。

また生息場所によって生態に違いがあり、色も違う。

今回カルネダン空洞に生息していた個体は、鉱石を食料として生きており、色はオレンジ。他にも雪山では白、平原では青など、実際多彩。

核を壊すと液体の身体は水となって霧散するのだが、そのせいで倒しても得られる物が何も無く、稼ぎ的にはかなり不味い。依頼以外では会いたくない相手。いや、大抵の魔物はそうなのだけど。


『ゴブリン』

魔物の一種。魔物ランクはF。

浅緑色の肌を持ち、大きさは成人男性の半分程。人型の魔物であり、繁殖力が高く、一匹見かけたら後五匹は居ると思うべき。

戦闘力は低く、主な攻撃手段は爪による引っかきだが、それもナイフに劣る程度。偶に拾った木の棒を武器にしている奴も居る。

とはいえ普通の人間にとっては充分な脅威であり、その雑食性も含めて厄介な相手。家畜や作物を奪われたり、酷いと人間が喰われる事もある。

低ランク冒険者にとっての主な討伐対象。とはいえ実戦に変わりなく、油断すれば死ぬのは他の魔物と一緒である。

一応言っておくが、人間と生殖行為を行ったりはしない。エ○同人じゃないからね!


『魔法剣 アグノニムルト』

マサキが生み出した魔法剣の一つ。炎の魔法剣。

専用の炎熱魔法を剣に纏わせる事によって、対象を炎上させる事が可能になる。ネットで使っても効果は出ない。

最大出力にすれば、岩塊でさえ蒸発する。野営の時に肉を突き刺して調理器具代わりにする事も。

名前のアグノニムルトとは、この世界における伝説の英雄の名前である。特殊な炎によって女性を傷つけず衣服だけを消し去ったという、超弩級のエロ爺。

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