表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/5

第三話 チート過ぎてびっくりです。

お待たせしました。

 皆さんおはようございます。

 私が生まれてすでに三年たちました。

 え? 三年間に何があったのかって?

 ぶっちゃけ何もありませんでしたよ?


 生まれた時こそ、自我が確立していたかんじがあったけど、もう一回目覚めてからは意識がもうろうとしている感じで何もわからなかったし。

 座ることができるようになったのが一歳の時。

 ハイハイができるようになったのが二歳の時。

 生まれて三年目でやっと言葉がわかったり、立つことができたのだ。


 あ、自我が確立したのは一切の時だったな。でも、小説とかでよくある零歳からチートみたいなことにはならなかったし、大したこともなかったので、ばっさりカットである。

 言葉が理解でき、尚且つ立つことができるのならば、行く場所など決まっている。

 そう、俺が今いるのはこの家の書斎らしき場所である。


 あ、そうそう。

 家族について説明しておこう。

 この家はストルリース家という、所謂貴族の家系で、爵位は子爵である。


 父親であるダリウス・ストルリースは純粋の鬼族で、結婚する前は『四大帝鬼』と呼ばれる、国を支える四代柱の一人だったそうだ。

 

 母親であるエルリア・ストルリースはエルフ族で、なかでも最も魔法の扱いが巧いというハイエルフだそうだ。父親が物理特化であるのに対し、母親は魔法特化である。


 さて、そんな物理特化と魔力特化の血を引く、俺のステータスを見ていただこう。


名前:グレイ・ストルリース

種族:ハーフエルフ

年齢:3歳

職業:

Lv1


HP:10/10

MP:20/20

STR:5

AGI:5

DEF:5

MST:1

MDE:1

INT:40


魔法


スキル

体術Lv1・鑑定Lv1・隠蔽Lv1

身体強化Lv1


ユニークスキル

無限収納(インベントリ)・言語理解・経験値獲得率(極大)

スキル習得(無制限)・上昇率(極大)

ステータス上昇(極大)・レベル無制限


称号

創造神の加護・地球神の加護


 なんかもう、三歳児とは思えないステータスである。

 とりあえず一つずつ確認していこう。


ハーフエルフ

 エルフと他の種族との間にできた種族。両方の特性を持つ。あくまでエルフが主体。


体術

 体の扱い方が上手くなる。素手の状態でのダメージ値を上昇。上昇する割合はスキルレベルに依存する。


身体強化

 自身のステータスを上昇することができる。上昇する割合はスキルレベルに依存。


鑑定

 自分が指定したものを、任意で詳細を確認することができる。隠蔽のスキルレベルが上だと、鑑定が弾かれる。


隠蔽

 自分のステータスや、アイテムの効果などを隠蔽することができる。鑑定のスキルレベルが上だと、隠蔽が破られる。


無限収納(インベントリ)

 アイテムボックスの上位スキル。持っている者はほとんどいない。なんでも入る。生物でも入る。


言語理解

 あらゆる言語を理解し、読み取り、書き取ることができる。


経験値獲得率(極大)

 一度の経験値の獲得率を極大する。常時発動。


レベル無制限

 レベルの上限がなくなる。


スキル習得(無制限)

 全てのスキルを獲得することができる。


スキル上昇(極大)

 スキルレベルの上昇を極大する。


ステータス上昇(極大)

 レベルアップ時のステータス上昇を極大する。


創造神の加護

 創造神の加護。無限収納(インベントリ)・言語理解・レベル無制限を獲得することができる。


地球神の加護

 地球神の加護。経験値獲得率(極大)・スキル習得(無制限)・上昇(極大)・ステータス上昇(極大)を獲得することができる。


 チートである。

 創造神の加護はまだ理解できる。

 俺が転生するときに聞いた声の主が恐らく創造神なのだろう。


 しかし、地球神というのはいったいどこの誰なのだろうか。

 まあ、別に貰って困るものは何もないので、もらえる者は貰うのだが。

 さて、俺は再び手に持っている本に目を向ける。

 本のタイトルは『魔法大全~下級・中級・上級すべてに対応~』となっている。

 そう、俺は今から魔法を使おうと思っているのである。


 魔法だよ魔法。オタクであるなら、誰しもが一度は夢見た魔法だ。

 俺は早速自分の部屋に戻り、本を開く。

 最初の目次はすっ飛ばし、魔法の説明の書かれているところを穴が開くレベルでじっくりと読む。


 ……

 …………

 ………………

 ……………………


 読み込んで大体一時間だろうか。

 時計を見る。今の時間は10時。お昼までまだ時間がある。

 この時間で初の魔法を使おうじゃないか。

 というわけで早速準備する。

 

 魔法を使うには、まず自分の体にある魔力を感知しなければならない。

 魔力が集中する場所は人によって様々なので、自分で探すしかない。

 ………………ん、これかな? たしかに、心臓辺りに何か違和感がある。

 次に、魔力を感知をしたら、それを体全体に巡り渡るようにしないといけない。

 ということで、早速実践開始。

 むむ、意外と難しい……ッ!


 パキンッ!


 という何かがひび割れたような音が頭の中で響いたかと思うと、体に鋭い痛みが走った。


 ―――――魔力感知を習得しました。

    魔力開放を習得しました。

 い、いっつ~……あ、でもちゃんとスキルも獲得できてるし、魔力も意識してみると、全体に行き渡っている感じがする。


 よし、これで準備完了だ。

 俺は手のひらに魔力を集中させる。

 魔法を行使するには、詠唱や魔方陣が必要だと書いてあったが、よく読んでみると、それはあった方が魔法のイメージがしやすいからだと書いてあった。


 つまり、簡単な魔法ならば、詠唱や魔方陣を描かなくてもイメージさえできていれば発動可能ということになる。

 まあ、イメージと言っても具体的なイメージが必要になるっぽいが。


 だが俺は日本人。科学が発達した時代を生きてきた現代っ子だった。

 オタクでも成績は中の上くらいだったし、なによりこの手のラノベは飽きるほど読み漁ってきた。

 なのでどんなイメージの仕方をすればスムーズに魔法が放てるのかがすぐにわかる。


「手始めに火種みたいなのを作ってみましょうか」

 そして、火種のイメージを自分の頭の中で固める。

「【火種(ファイア)】!」

 ボゥッ! という音がして手のひらに小さな火種が生まれた。


 ……大体の大きさはライターの火くらいか。

 ――――――生活魔法を獲得しました。

 いやぁ、小さな火種とはいえ、魔法が使えたのはかなりの感動ものだ。

 そして、もう一つ試したいことがある。

 異世界転生ものならば絶対にやるであろう、炎の温度上昇である。

 自分の手の上にある火種に空気を送り込むように、生活魔法の一つ【風力(ウインド)】を使う。

 

 【風力(ウインド)】は、小規模の風を生み出す魔法。

 これを必要最低限の魔力だけで運用しながら、慎重に酸素を火種に運んでいく。

 大火事になって大変なので、慎重になるのも仕方がないな。

 酸素を送り続けると、だんだん橙色から白っぽくなり、さらに酸素を送り続けると青色になった。

 ―――――実験成功だ。


 そこで、火種が急に消えた。

 あれ? と思った瞬間、急激な倦怠感が体が襲う。

 いったいどうなっているんだ?

 俺はステータスウインドを見た。


名前:グレイ・ストルリース

種族:ハーフエルフ

年齢:3歳

職業:

Lv1


HP:10/10

MP: 0/60

STR:5

AGI:5

DEF:5

MST:1

MDE:1

INT:40


魔法

生活魔法Lv2


スキル

体術Lv1・鑑定Lv1・隠蔽Lv1

身体強化Lv1・魔力感知Lv2

魔力制御Lv3


ユニークスキル

無限収納(インベントリ)・言語理解・経験値獲得率(極大)

スキル習得(無制限)・上昇率(極大)

ステータス上昇(極大)・レベル無制限


称号

創造神の加護・地球神の加護


 スキルレベルや魔法のレベルが上がっているが、それよりも目につくのは、0になったMP。

 もしかしなくても、この現象は魔力不足からくるものだよね。

 俺がそう認識した直後、俺は意識を失った。


  

初期ステータスは意図的に低くしています。

次話からステータスがバグり始めます

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ